ただいま、遅めの夏休みをいただいて、
東京を離れて、のんびりしております。

さて、往路の飛行機の中で見た映画で
心にジーンとしみたので、ご紹介。

『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』

両親の愛情を存分に味わわずに、
一人になってしまった主人公。

そのとき、
学校の校長先生が彼の歌声の素晴らしさと
その才能を信じ、
国内でトップクラスのボーイ・ソプラノ学校に
入れるように、もっていくのです。

歌は得意なものの、
それまで、
人を信じたりすることのなかった主人公。

それゆえに、自販機を壊したり、
授業に真面目に取り組まなかったりと
その態度の悪さで、
せっかくの才能を活かせるチャンスに
なかなか恵まれない。

だけど、やっぱり歌が好きなんだろうなと
思います。

歌うことで喜んでくれる人が
一人でもいたという経験があったのだと思います。

反抗しながらも、音楽に向き合う機会が
増えていきます。

そんな中、彼の変化や彼の才能に
心動かされる大人たちが、
一人、また一人と増えていくのです。

そんな大人たちに、いろいろな場面で助けられます。

そして、彼も素直に応えていく。

一方で、集団生活、やっかみゆえの嫌がらせにあうことも
少なくない。

彼の才能で認めてくれる友人は
これまた少しずつ増えていくのですが、
スーパーライバル視されることはなくならない。

これってどこの世界でも、どこの集団でもありますよね。

ここで、「もう、いいや!」ってなりそうになっても
彼を応援する大人の一人が
彼を前向きにさせるような一言を言ってくれて、
彼も、「やっぱり頑張ろう」と思い直したり。

私自身が音楽をするということもあるのですが、
人生、どこかのタイミングで、誰かに出会い、
プラスにもマイナスにも引っ張り合い、影響し合いながら
進んでいくんだなと改めて思いました。

そして、ダスティン・ホフマン演じる
歌の指導者が、
舞台の上で、本番のステージと、聴衆と演奏者について
語る場面があります。

これが、いいんですよ!

心温まる映画です。