2日は秋田県藤里町での講演でした。
秋田の紅葉も美しかったです。
これは交流会の様子です。
村から町に変わって20年の記念の事業で、
秋田大学、秋田県立大学の学生さんなど秋田の大学の学生さんたちが
藤里町という地元の魅力を再発見するために参加していました。
神奈川など全国から秋田の大学に入学し、将来も東北で働きたいという学生さんもおられました。
後ろに駒ケ岳が見えるといいます。
地元の主婦たちが作って下さった、おいしい郷土料理。
下はきりたんぽのような、ご飯をすりつぶしてまるめたものが入っている
具だくさんの鍋。
上は野菜のてんぷらとなめこと菊のあえもの。
これは私が楽しみにしていた秋田県立美術館の中の
喫茶室の窓から見た景色です。安藤忠雄が二階の屋根に15センチの水をはり
、お城のお堀とつながって見えるようにデザインしたそうです。
私は藤田嗣治の巨大な壁画を見たかったのです。
本当に素晴らしかった。写真に撮ってはいけないので紹介できませんが
秋田に出かけたらぜひ観て下さい。戦前の秋田の人々の暮らしの一部を忠実にそして個性的に描いた
藤田にしか描けない絵です。
夏と春と秋の当時の祭りの豊かさが分かります。勿論冬の風景も。
県の職員の方に親切に解説していただき本当に助かりましたし面白かったです。
東北の歴史に詳しい方だったので話が尽きませんでした。
藤田の左手には腕時計の刺青があります。玩具の時計のようなへんてこな刺青です。
苦労時代の時間の大切さを忘れないようにと自分で彫ったというのです。
また、あの独特の髪型も自分で髪を切らざるを得なかったその生活を忘れないように
ずっとその髪型を続けたとのことでした。
髪型を変えたのは一度だけ。戦争中の五分刈りだったということでした。
盛岡出身の長岡輝子さんが若い頃フランスに留学した時に藤田嗣治の家にやっかいになった
とエッセーに書いておられました。
今まで自分で調べたり取材したりしたあれこれをこうしてブログに書けばいいんだな、と今思いました。
自分の子供がいれば色々と伝えたいけれど、普段子供たちと触れ合う機会がないんですよね。
何かこれから考えて行こうと思います。