逢いたくて逢いたくて(59)ーYー~ミノ篇~ | えりんぎのブログ






「…ユノッ…!!ユ、ユノ────!」


乱暴に開けた扉…靴を脱ぐのももどかしくて。


───カタッ…


振り向くと…フラッと壁に背中をあずけたミノ。

絶望の色をその瞳にうつして……

そっと………閉じる。


「………ミ、ミノ?」


───「やっぱり……ユノさん、なんですね。……出かけてるって…分かってても……無意識に呼ぶのは……。」


くしゃっ、と笑ったその顔は、今にも泣きそうで……。


「……ヒョンに…言ってもいいですよ。ミノは…サイテーな奴だ、って。」


クルッと背を向けて走り出したミノ。


「…!!ミノ──!!」


追いかけようとしたけど、…いや、先ずはチャンミナだろ…そのまま、靴を脱ぎ捨てて部屋まで走った。


「…チャンミナ!!!」


真っ暗な部屋の真ん中に膝を抱えて震える細い肩。


「………チャンミナ?」


……そっと……背中に触れる。


ビクッと跳ねる身体。


「……大丈夫。…チャンミナ?…俺だよ?……大丈夫だから。」


………そっと、覗き込んだ顔は蒼白で、…膝を抱かえた腕は痕が付くくらいキツく爪をたてていた。


「……チャンミナ…。……こんなにしたら…痛いだろ?」


爪のくい込んだ腕から、冷たくなった指を1本1本…ゆっくり、外す。


夏なのに氷のように冷たい指先を、…大丈夫だよ、って、囁きながら…俺がいるよ、って言い聞かせながら…温めるように撫でた。



──────「ユノ………??」


「……チャンミナ。……大丈夫だよ。」


「…!!……ユノ!…ユノ…!ユノ!」


すがりつく腕の上から、ギュッと抱きしめた。

……冷めきった、震える身体を温めるように。


「……ユノ。……ご、ごめ…ごめん。」


少しづつ落ち着いたチャンミナがゆっくり俺を見上げるけど…頬はまだ青白く、唇は色をなくしていた。


「…ん。……何にも言わなくていいから。…俺がいるから…ずっと、側にいるから……。」


血の気のないその唇をそっと親指でなぞるように撫でる。

少し開いた唇はやっぱり震えていて……その震えを温めるように自分の唇を重ねた。


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10thライブの画像ってホント宝物(//∇//)

ユノの幸せそうな顔…

チャンミンの幸せそうな顔…

私たちをこんなに幸せにしてくれる2人にどれだけありがとうを伝えてもきっと足りないくらい。