「…ユノッ…!!ユ、ユノ────!」
乱暴に開けた扉…靴を脱ぐのももどかしくて。
───カタッ…
振り向くと…フラッと壁に背中をあずけたミノ。
絶望の色をその瞳にうつして……
そっと………閉じる。
「………ミ、ミノ?」
───「やっぱり……ユノさん、なんですね。……出かけてるって…分かってても……無意識に呼ぶのは……。」
くしゃっ、と笑ったその顔は、今にも泣きそうで……。
「……ヒョンに…言ってもいいですよ。ミノは…サイテーな奴だ、って。」
クルッと背を向けて走り出したミノ。
「…!!ミノ──!!」
追いかけようとしたけど、…いや、先ずはチャンミナだろ…そのまま、靴を脱ぎ捨てて部屋まで走った。
「…チャンミナ!!!」
真っ暗な部屋の真ん中に膝を抱えて震える細い肩。
「………チャンミナ?」
……そっと……背中に触れる。
ビクッと跳ねる身体。
「……大丈夫。…チャンミナ?…俺だよ?……大丈夫だから。」
………そっと、覗き込んだ顔は蒼白で、…膝を抱かえた腕は痕が付くくらいキツく爪をたてていた。
「……チャンミナ…。……こんなにしたら…痛いだろ?」
爪のくい込んだ腕から、冷たくなった指を1本1本…ゆっくり、外す。
夏なのに氷のように冷たい指先を、…大丈夫だよ、って、囁きながら…俺がいるよ、って言い聞かせながら…温めるように撫でた。
──────「ユノ………??」
「……チャンミナ。……大丈夫だよ。」
「…!!……ユノ!…ユノ…!ユノ!」
すがりつく腕の上から、ギュッと抱きしめた。
……冷めきった、震える身体を温めるように。
「……ユノ。……ご、ごめ…ごめん。」
少しづつ落ち着いたチャンミナがゆっくり俺を見上げるけど…頬はまだ青白く、唇は色をなくしていた。
「…ん。……何にも言わなくていいから。…俺がいるから…ずっと、側にいるから……。」
血の気のないその唇をそっと親指でなぞるように撫でる。
少し開いた唇はやっぱり震えていて……その震えを温めるように自分の唇を重ねた。
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10thライブの画像ってホント宝物(//∇//)
ユノの幸せそうな顔…
チャンミンの幸せそうな顔…
私たちをこんなに幸せにしてくれる2人にどれだけありがとうを伝えてもきっと足りないくらい。