~Y~
────チャンミンとのキスは癖になる
顔を傾けてゆっくり上唇を啄めば…もっと…って、緩く唇が開いてきて、スルッと舌を差し込むと、途端に弱気になって腰がひけるおまえ……
力いっぱい腰を引き寄せ、伏せた長い睫が震えるのを愛おしく見つめながら……
その口内を嫌ってほど味わって……
昨日は無理をさせちゃったから……
今日はのんびりDVD観たり…おまえがお気に入りの本を読むなら、俺はその傍らでゆっくり昼寝でも……って思っていたけど……
おまえが可愛い事するから……っても、寝てる俺の口に指突っ込んだだけ、だけど…?
───はぁ……これ以上は、…俺がやばい
軽いキスをひとつして…そっと身体を離そうと、起き上がる俺の肩をギュッと掴んで………
───どうした?
聞いても、照れくさそうに、ニコッと笑うだけ……
昨夜の、……最愛の…友、…なんでしょ…を思い出して………やばいって!
……なぁ、今まで何にも言わなかったよな?………気にしてた?
……つか、知ってたんだ…借り物ゲームのお題……
………それを、今になってポロッと呟くとか……
やっぱり離せなくて、もう一度、キスをする………
………そろそろ、…腹減ってるよな?
こいつ、腹減ると途端に機嫌悪くなるしな?って、……思い切って身体を跳ね上げて、睫をバチバチさせ、呆気に取られてるチャンミンの頬を撫で、
「今日は、俺が朝メシ作るよ…待ってて…」
って、なんとか火照った熱を冷ます
「……美味しい!!!」
って、簡単にパン焼いて、レタス千切って、トマト切っただけの朝メシを旨そうに頬張るチャンミン…
「ユノヒョンもやれば出来るじゃないですか~!!」
って、…毎日の朝メシ、交代制とか、やだよ……俺!!
腰が痛い……!
って恨めしそうに睨むチャンミンにいいように使われて、洗濯したり、…掃除したり、………
ご褒美のキスは……?って、何かする度、キスを迫る俺が鬱陶しいのか……
雑な俺のやり方が気に入らないのか…結局、自分で掃除しだしたおまえ
あーー疲れた!
……って、ソファに寝転がって、腰をさすりながら掃除するチャンミンを眺める
「………いい眺め!!」
「……!!何、言ってるんですか…!?」
「……ったく、誰のせいで……!!僕はもうやめて、って言ったのに……」
なんて、まだブツブツ言ってる
「……あっ…!!」って何かを思い出したように…
俺の寝転ぶソファに近づき、ラグの上に座り込んで顔を近づけてくるから………
──とりあえず、目を閉じて降りてくる唇を待ってみるけど、……
「……ユノヒョン、僕……ヒチョルヒョンに……誘われたんですけど………」
「…………はっ?!…」