ONE MORE THING(28)second | えりんぎのブログ






~Y~



────チャンミンとのキスは癖になる


顔を傾けてゆっくり上唇を啄めば…もっと…って、緩く唇が開いてきて、スルッと舌を差し込むと、途端に弱気になって腰がひけるおまえ……


力いっぱい腰を引き寄せ、伏せた長い睫が震えるのを愛おしく見つめながら……
その口内を嫌ってほど味わって……


昨日は無理をさせちゃったから……
今日はのんびりDVD観たり…おまえがお気に入りの本を読むなら、俺はその傍らでゆっくり昼寝でも……って思っていたけど……

おまえが可愛い事するから……っても、寝てる俺の口に指突っ込んだだけ、だけど…?


───はぁ……これ以上は、…俺がやばい


軽いキスをひとつして…そっと身体を離そうと、起き上がる俺の肩をギュッと掴んで………

───どうした?

聞いても、照れくさそうに、ニコッと笑うだけ……

昨夜の、……最愛の…友、…なんでしょ…を思い出して………やばいって!

……なぁ、今まで何にも言わなかったよな?………気にしてた?
……つか、知ってたんだ…借り物ゲームのお題……

………それを、今になってポロッと呟くとか……

やっぱり離せなくて、もう一度、キスをする………



………そろそろ、…腹減ってるよな?

こいつ、腹減ると途端に機嫌悪くなるしな?って、……思い切って身体を跳ね上げて、睫をバチバチさせ、呆気に取られてるチャンミンの頬を撫で、

「今日は、俺が朝メシ作るよ…待ってて…」
って、なんとか火照った熱を冷ます



「……美味しい!!!」

って、簡単にパン焼いて、レタス千切って、トマト切っただけの朝メシを旨そうに頬張るチャンミン…


「ユノヒョンもやれば出来るじゃないですか~!!」

って、…毎日の朝メシ、交代制とか、やだよ……俺!!


腰が痛い……!
って恨めしそうに睨むチャンミンにいいように使われて、洗濯したり、…掃除したり、………


ご褒美のキスは……?って、何かする度、キスを迫る俺が鬱陶しいのか……
雑な俺のやり方が気に入らないのか…結局、自分で掃除しだしたおまえ

あーー疲れた!
……って、ソファに寝転がって、腰をさすりながら掃除するチャンミンを眺める


「………いい眺め!!」


「……!!何、言ってるんですか…!?」


「……ったく、誰のせいで……!!僕はもうやめて、って言ったのに……」

なんて、まだブツブツ言ってる


「……あっ…!!」って何かを思い出したように…
俺の寝転ぶソファに近づき、ラグの上に座り込んで顔を近づけてくるから………

──とりあえず、目を閉じて降りてくる唇を待ってみるけど、……



「……ユノヒョン、僕……ヒチョルヒョンに……誘われたんですけど………」



「…………はっ?!…」