* **AI wo Motto 続編です。***
~チャンミンside~
──────ガチャッ、!!!
バタッ、・・ガッ、・・ドンッ、、!!!
「ちょっ、・・ユノ!!痛いってば!!!」
「ユノーッ!!何とか言えよ?・・わっ!!」
ガッ、──────。
逃れようと暴れる僕を無理やり部屋まで連れこもうとするから、
デカい男が2人、
僕なんて学校帰りで大荷物だし、
せっかくの真っ白な壁紙が傷だらけじゃないか!!
「ユノッ、離せよ!!」
掴まれた手首を捻るけど、ビクともしない。
「離せ、・・ってば!!!」
反対の腕でユノの肩を思いきり剥がすように押したら、
────バサッバサッバサッッ、
鞄がひっくり返って教科書や参考書の山。
「あ~~~っ!!」
さっきから一言も口にしないユノを睨みつけた。
どうするんだよ、このぐちゃぐちゃ、・・・。
途中やりの課題がきれいに並べてあったのに。
情けなくて涙まで出てきた、────
「うっ、・・ユノのばかっ、・・キュヒョンはただの友達だって何回も言ってんのに。・・課題どうするんだよ?」
へたへたと廊下に座りこんだ僕に。
「・・・・・チャンミン?」
やっとなまえを呼んだ。
「今出てる課題にキュヒョンが必要なんだよ!!だから最近ずっと一緒だって、・・僕、話したよね?・・ひどいよ、ユノ。」
散らばった本をまとめて、少しずつ鞄に詰めこんでいった。
詰め終わっても俯いたままの僕を、ほんの少し心配そうに瞳を揺らしたユノが覗きこむ。
「・・・チャンミン、・・ごめ、・・
バンッ!!────
「うわっ!!」
言い終わらないうちに鞄を振り回すようにユノの腹にヒットさせて、
後ずさったところで、すかさず身体を翻した。
「ユノのばかっ!!ちょっとは頭冷やせっ!!」
勢いのまま鞄を背負って、玄関まで走っていく。
「いてっ~、・・ばか、・・逃がすかよっ。」
バタバタッ、、・・ガッ、・・ダンッ!!
「うわぁぁ~~~~っっ!!」
──────ってことで、僕は今ベッドの中。
悔しいけどしょうがない。
こういう体力勝負でユノに勝った試しがない。
「ハァ、ハァ、・・・ユノ、最悪。」
結局めちゃくちゃに抱かれて、・・こんな事なら最初から体力温存して逃げなきゃよかったよ。
「課題は分かってるし、キュヒョンがただの友達?・・まぁ、それもいいとして。一週間もキュヒョンちに泊まりっぱなしってどうよ?」
肩で息をしてる僕とは対照的に、なんて余裕そうなユノ!!
でも分かるんだ、・・・僕の帰りを待ちに待って、───余裕なんてないね?
「ユノ、・・・会いたかった。」
「・・・どの口がそれ言う?/////」
一週間も今日こそは、って声を聞きたいのも我慢して待っていた僕の気持ち、・・分かる?
連れ戻しにくるの、・・遅いんだよっ!!
「死ぬほど会いたかったよ。」
チラッと僕を見て観念したように、ふっと笑った。
ゆっくりと近づく唇、───僕たちはまた深いキスに溺れていく。