約一ヶ月に渡る、長いようで短いようなレコーディングが、今日、無事に終了しました。
あとはエンジニアのニラちゃんの魔法を楽しみに待つだけ。
心地よい疲労感を感じてます。
長いことブログを書いていませんでしたが、
自分の伝えたいことを伝えたい相手に、伝わるようにしっかり言葉にする大切さを感じているいま、今回の制作について、いくつかに記事をわけて、言葉にしたいと思います。
今年の頭にフルアルバムを制作することが決まり、そこから始まった楽曲制作。
歌作りがライフワークになっていないわたしは、
まず、「何について歌いたいか」それを探すことからのスタートでした。
アルバムのイメージなんて、1ミリも見えてませんでした。
こんなこと言うのどうかと思うけど、
正直言って、みんながいろんなことについてあーだこーだ言うほど、言いたいことがわたしの中になくて、それって歌をうた者として、
どうなんだろうと人と自分を比べて責めることもありました。
だけど、そんな中にでも、今のわたしが感じている、今のわたししかないものがある。
それを思いのまま言葉にしてみたら?と今回も全力で力を貸してくださっている伊原広志さん(アニキ)の一言で、ひとつひとつテーマを決めて、アニキに曲を書き下ろしていただきました。
そしてそこに歌詞をつけていくのがわたし。
今回の楽曲制作で、0を1にする難しさとエネルギーに直面し、同時にそれが本当の意味で今までできてなかったということを知りました。
簡単にシンガーソングライターですとか、アーティストですって言っていた自分がとっても恥ずかしくなりました。
かと言って、いまそう言えるかと言われれば、また違うかもしれないけど、
何かを産み出すって、半端ないエネルギーがないと出来ない。
何回も、何回も、何回も駄作を書いて、それでも伝えたいことをうまく伝えられないもどかしさがあって、ない頭や、いろんなところからひっぱりだしてきた、少ない言葉を組み合わせて、伝わるように言葉を選んでいく。
はっきり言ってもうなんか、イヤになります。
一ヶ月で7曲の歌詞を書くなんて、人生初だったし、やると自分で決めたにもかかわらず、出来ない出来ないとマイナスなループに陥って、抜け出すことが大変な時期もありました。
それでも時間は待ってくれない。
その中で、自分が出来る最大限のことをし、
自分でオッケーラインをひく。
全てが初めてで、手探りで、不安なことだらけで、、、、
だけど、
実際にアニキが書いた曲達を、
スタジオでミュージシャンの大先輩方が奏でたとき、見る見るうちに吹き込まれていく命。
あの感覚は、本当にこの言葉しかない。
わたしの不安をあっと言う間に、楽しさに変えてくれる彼らの音に救われた瞬間でした。
そこからはもう、迷うことはない。
もっと良くするために、伝わるように、
ブラッシュアップしていくだけ。
、、、とか言いながら、その後もたっくさん泣いたりしたけど笑。
そうしてあっと言う間に迎えたレコーディング当日。
今回、本当にたくさんの才能ある、素晴らしいミュージシャンの方々のお力を貸していただき、
四谷にある、ニラジさんのプライベートスタジオNK studioにてレコーディングさせてもらいました。
左からベース砂パンこと砂山淳一さん。
今回のサウンドプロデューサーでありギタリストのアニキこと伊原広志さん。
このスタジオの持ち主、エンジニアのニラジカチャンチさん。
キーボードには、この中で2番目に古い付き合いでもある小林岳五郎さん。
そしてドラムは、わたしがまだ東京にでてくるもっと前からの仲良くしてくれていて、今回初共演の高尾 俊行さん。
そしえバイオリンにあきえちゃん。
可愛いのに本当にソロがにくい。
可愛いのに、男前なパフォーマンスにそそられます。パーカッションにユキチこと山下由紀子ちゃん。
今回、本当に長い時間一緒に作業しました。
ニラちゃんのアシスタントのゆうくん!!
日々の努力や今までの経験、知識をすべて注ぎ込んでくれて、ひとつの音にまとまっていくのを見ていて、今まで以上に、音楽をつむぐ人達がどれだけ素晴らしいか痛感し、心から、心から尊敬する毎日でした。
そして長きに渡った歌入れ。
全10曲を、歌い切ることができました。
普段、お家でラフにレコーディングしたりするものの、こうして緊張感のあるスタジオという場所でのレコーディングに慣れていないわたし。
だから、本当にとっても難しかった。
初めは気づかなかったんだけど、
何曲か歌い進めていっていたあっと、
改めて歌い終わった曲を聞くと、
あれ?なんか違う。ちゃんと歌ってるはずなのに、全然グッとこない。歌詞も入ってこない。
歌が全てだから、ここで、わたしの持ってるのも全部発揮しなきゃって思うばかりに、
歌うことに集中してしまい、結果おもしろくもなんともない、ただ音程とリズムをきにしただけの歌になってしまってたのです。
全曲録ってしまった後に、もう一度聞いて、
今回、10曲中半分を録り直しました。
最後の3日間、マイクではなく、
景色がはっきりと見えてからのレコーディングは、最高に楽しくて楽しくて、ただ楽しくて、
スタジオから、魂がトリップしちゃうほどの強烈な感覚は初めてでした。
いろんな声を出すことに挑戦もしてみました。
今まで出したことない最小の声。
エネルギーを乗せるけど、強くなりすぎない声。
引き出しが少ないことや、出来ることしかやってこなかった自分を目の当たりにしながらも、
もっともっとイメージをして、いろんな声や、表現を身につけたい、そう思いました。
それはテクニックとかではなく、
伝えたいことが、一番伝わる歌い方や声を捜すということ。
そして1番感じてるのは、
ライブしてるだけでは絶対にわからない、
制作やレコーディングで経験することが、
どれだけ大切か。
もの作りすることの、本当の楽しさは、まだまだわかってないだろうけど、
作りつづける
生み出しつづける
歌うものとして、そうありたい。
そんな思いで、
身を削って削って、作品を生み出している、
全ての音楽家に
心からの尊敬と感謝を。
まだ、ここからが本番です。
だけど、声を大にして言えます。
誰がなんと言おうと、
最高のフルアルバムになります。
にらちゃんのミックスを楽しみに、
わたしは、わたしのやるべきことに集中して、
まだまだ飛ばしていきます。
一先ず、
録るものを全て録り終え、
感極まってしまいました。笑
すべてはここから。
p.s
こんな素晴らしい経験をさせてくれて、
影でサポートし続けて下さっている大切な方に、心からの感謝を。