途方もなく長い足を持つ、エイリアンな巨大深海イカ「マグナピナイカ」の全形が公開される。



音史のブログ-マグナピナイカ1


 2007年11月、メキシコ湾にある石油会社シェルの遠隔操作無人探査機 (ROV)が、深海2386メートル地点でとらえたという、途方もない長い足を持つ深海イカ、「マグナピナイカ(Magnapinna squid) 和名:ミズヒキイカ」のニュースは前にもお伝えしたかと思う。体長約8メートル、体のほとんどが足であり、足の比率は90%をゆうに超える。

 今回、その時に撮影された映像を元に、マグナピナイカの全体像がわかる縦長の再現画像が公開されていた。


 キャプテン翼とかいうレベルじゃなく、強烈に足が長いことがわかる。体長は約8メートル。触手は10本で、体に対し触手が直角を形成する肘のようなものがある。

音史のブログ-マグナピナイカ2


この映像を元に復元したそうだ。

Giant "Long Arm" Squid Live


 ちなみにマグナピナイカのマグナピナ(Magnapinna)は「大きい翼」という意味である。最初の目撃例は1907年に報告されているが、その姿が撮影されたのは1988年のブラジル沖が初めてだ。


音史のブログ-マグナピナイカ3


 その後、1998年、日本の海洋研究開発機構が所有する大深度有人潜水調査船「しんかい6500」が、インド洋航海、アトランティスバンクの水深2340メートル地点でマグナピナイカを発見。この時の発見されたものは体長7メートルほどだった。日本ではミズヒキイカと命名されている。これまでに同属種が大西洋、インド洋、太平洋の1940m~ 4735mの深層域から報告されているが、今だ捕獲には至っていないという。なので、食ったらうまいのかどうかは誰にもわからない。

 こちらの映像は2001年、ハワイ、オアフ島付近の深海で隔操作無人探査機(テザーロボット潜水艦)が撮影したというマグナピナイカ。体長は4~6メートルほどだったそうだ。


Magnapinna sp. - The Long-armed Squid






<カラパイア 記事より>