5年前 | flat Official Blog 「ゆるふら~音楽な日々」

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音楽活動のことを中心に、日々の出来事について気ままに更新しています。よろしくお願いします^ ^

忘れちゃわないうちに振り返っておこう。




…5年前、自分は専門学生で、春休みに学校のスタジオで練習の後、友達とご飯を買い出しにコンビニへ行ってた。


もともと鈍い方な自分は地震が起きたのに気付いてなくて、友達に、揺れてない?と言われた直後に店員さんが大慌てで外に出るように言ってたのを覚えてる。


都内だったので、ビルやら信号機やらが大きく揺れていて、これが倒れてきたら死ぬんだろうなとか呑気にしてた。(今思えば立っていられる位の揺れだからそれも大げさだったのだけど


案の定コンビニは使えなくなったので、友達と日高屋へ行った。駅沿いの川に隣接する形のお店なのに、よく営業してたな。
止まっていた電車を見て、その日のアルバイトに間に合うかなって考えてた。


ご飯を食べていたら二回目の揺れが来て驚いた。その時は隣のサラリーマン達は普通に話しながら食事をしていて、アルバイトの女の人は微動だにせずに餃子二枚を運んでいて友達と感心した。


この日偶然にも携帯が突然壊れてしまったのだけど、しばらくして友達が、学校から一度学校へ来るようにとメールが来たと教えてくれたので一緒に学校へ。


確か電話だけはなんとか繋がったんだっけ、みんな携帯をいじってるのに自分だけ誰とも連絡取れないし、インターネットも何も出来ないので、ひたすらアコースティックギターを弾いて時間を潰した。


夜になって電車が復旧した友人の家に泊まり、翌日は帰り道に好きな音楽を聞いてた。そんな感じ。



あまりニュースは好きじゃないけど、当時は実家暮らしなのもあって、色々な情報が飛び込んできた。
今更懺悔じゃないけど、当初けっこう不謹慎だった。




友人の家ではワンピースの頂上決戦辺をみて白ひげかっけー!とか騒いでたし。(悪意はなかったんです…

ニュースとかを見て事の大きさを知り、仙台にいた友達も割と心配してたのに、無事こっちに帰って来た時に真面目な話をするかと思えば、
「地震が遭った時外出してたんだけど、家の棚に大量のAVを隠してあるから崩れたと思うと死んでも死に切れねぇ!って思った」とか真面目に話すもんだから流石に笑ってしまったり。(ばかやろう


まぁこれは本当に酷いしごめんなさいなのですが。
自分は世の中の自粛ムードはあまり好きじゃなかった。

最初は思いやりでやっていた、いや、ほとんどの人が思いやりで続けてたんだろうけど、いつしかそれが「やらなきゃいけない」ものになっていたか気がした。
同情は度が過ぎると逆に人を傷付けるし、そもそも善意は強要するものじゃないと思うのだけど。(人を思いやる事が悪いわけじゃなくて

だから被災地のとある人が、「私達は人の幸せを妬むほど荒みきってはいません、変わらずに楽しい事をしてください」みたいに言った時は胸がすっとした。


やっぱ当事者にしかわからないものってある。自分らには想像する事しか出来ない。
被災地も一度くらい行ってみれば何か変わるのかな。人の不幸を自分のものみたいにしてしまうのが嫌っていうジレンマもあってなかなか行動に移せなかったのだけど。
ご冥福を-とかも数年前はやっていたけど、本当に心の底から思えていたのだろうか。実感もないのにさ。



…やっぱし長く文を書いてると何を言いたいのかわからなくなっちゃうのだけど、ただ言えるのはこの5年間は生きていて本当に良かった。
5年前と同じ友人がいて、5年前と同じ居酒屋にお世話になり、5年前と同じギターを弾いて歌を歌ってる。5年前と違う人にも出会い5年前と違う事も出来ている。


1日1日を大切にするのが今自分に出来る一番の慈善だ、多分。


明日も頑張ろう。







それじゃ、おやすみなさい。