ハンドメイドランディングネット作成 網編み準備編② 糸の染色序章 | 蜂坊主のブログ

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ルアー・フライの釣りがメインのブログです。

竹枠フレームのランディングネットを作成する方法を

σ(・ω・`)なりに試行錯誤して

たどり着いた方法を残しておきます。


網編み準備編② 糸の染色序章


ランディングネットに使用される網には

様々な種類の素材が使用されています。

その中の1つ

クレモナ糸の染色をブログにしたためます。

そもそもクレモナ糸って?

クレモナでググると

株式会社 クラレ に辿り着きました。

株式会社 クラレが開発した化学繊維の糸です。

漁業や登山に使用されている

クレモナロープの方が馴染みやすいかな?

同じ技術で作成された糸で

ビニロンと言う名前の物が有ります。

薬で言うところのジェネリック薬と同じです。

クレモナ糸が開発されるまでは

網の素材には何を使用していたのか?

同じ様にググってみると

古くは綿や絹が使用されていました。

化学繊維ですので自然素材の糸よりも耐久性が有り

吸水性も有る化学繊維なので

綿や絹などの自然素材から

耐久性の有る化学繊維素材に移った経緯が想像されます。

クレモナ・ビニロンの良い所は

手触りや見た目が綿に近い

吸水性も有り耐久性が高い所です。

σ(・ω・`)は、網編みと染色の練習に

単価が安い

ホームセンターや百均で入手可能な

綿100%のタコ糸や手芸用糸を使用して

染色や網編みをしました。

DAISOの手芸用糸(ピンク)を
更にDAISOの詰め替えインクのマジェンダで染色した糸を使用した網です。
アクセサリー用として綿100%の糸を使用しています。

染色された綿100%の糸と

染色されたクレモナ糸を

見た目では区別がつきづらいです。

簡単・確実な判断手段は

糸の端を炙ると

綿糸は焦げ

クレモナは溶けます。

自然素材と化学繊維の違いですね~!


糸の素材が判ったところで

染色の話に戻ります。


糸を染色するには

染料(色を付ける)が必要です。

定着剤(媒染液)は

長く同じ色合いを保持するには必要です。

染料には液体タイプと粉末タイプが有ります。

粉末タイプもお湯で溶かして液体化して使用します。

染色時に使用する水の温度で

コールドタイプ(水またはぬるま湯)と

ホットタイプ(70℃~煮沸)が有ります。


コールドタイプの特徴は

時間を掛けて染色が可能な事です。

染まるのが速い方が良いんじゃない?

と思われますが

自分が求む色合いに染めるには

ゆっくりと染まるコールドタイプが使い勝手が良いです。

手っ取り早く染めるには

ホットタイプですが

色合いの調整が難しいです。

染まりづらい素材の糸には

ホットタイプが向いています。


綿糸とクレモナ糸を同じ染料で

染め比べてみましたが

綿糸の方が組糸の中まで染まりやすく

クレモナ糸は組糸の中まで染めると

色合いが濃く成ってしまいました。

クレモナ糸を淡い色合いに染めると

組糸の中までは染まりません。

色褪せも早いです。

クレモナ糸を淡い色合いで組糸の中まで染めるには

染料を濃くせずに

コールドタイプの染色液に長時間漬け込んで染色するのが良いのでは?

と思います。
(実際に試していませんので何とも言えないです)

淡い色合い(パステルカラー)の網を希望された方には

光が当たると白に見えてしまう

色褪せが早いです!と拒否っています。


染色でググると助剤(塩や酢)が染色液に添加されているのが判ります。

助剤の役割は読んで字の如く

添加剤(塩や酢)を加えて

化学反応で染める素材と染料を結び付ける働きをしています。

染料で染めた素材に色を定着させるのが

定着剤(媒染水溶液)です。

助剤を更に強力にした物です。

定着剤(化学反応で染料と素材の結び付きを強化する)には様々な種類が有ります。


天然素材には定着剤として媒染水溶液で処理されている物が多いです。

鉄・銅・アルミニウムなど金属が使用されています。

使用する媒染液で染めた色が変化しますので注意が必要です。

錆びた鉄鍋を使用すると

酸化鉄が媒染素材と成り

色が茶系に成ってしまう事も有ります。

錆びたニッケルやアルマイト鍋を使用すると

アルミニウム媒染に成り黄色が強くなってしまう事が有ります。

染色に使用する鍋は

ステンレスの鍋を使用をお勧めします。


最近の定着剤にはポリマーが使用されている物も有ります。

ポリマーは素材を覆って保護しますので色が変化しません。

天然素材の糸には媒染水溶液(定着剤)を使用しますが

化学繊維のクレモナには定着剤は基本的に必要ではないです。

がっ!色褪せ・色落ちしやすいので

ポリマー系の定着剤をお勧めします。

σ(・ω・`)は、色が変化する事も有りますが

ミョウバン水溶液(アルミニウム媒染)に

念のために浸しています。
(お勧めではありません)


網を編むにあたり

先に糸を染めてから編む方法と

網を編んでから染める方法が有ります。

前者は、結び目がズレても糸が染まっていますので

色は変わりませんが

後者は、結び目の中まで染まっていない事が多いですので

結び目がズレると

ズレた部分が白く見えてしまいます。

衣類を洗濯すると縮みますが

クレモナ糸も縮みごわつきます。

ごわつきは、綿よりも強いです。

クレモナ糸を染色すると13%~20%程縮みます。

綿糸も同程度の縮みです。

組糸ですので縮んだ糸を引っ張って伸ばせば

元の長さに近く成るとは思っています。

実際の考察は、していません。m(__)m

染色前後の糸の長さは、概ねですが

実際に考察しています。

クレモナ糸は、ごわつきが綿よりも強いですので

洗う際に柔軟剤の使用をお勧めします。

縮み率も少なく成ります。


染色の知識を勉強した所で

DAISOの詰め替えインクを使用して

クレモナ糸を染めた工程を次回のブログで予定しています。
使用したインクはマジェンダの一色です。


耐久性が有るのでクレモナネットは

タコ糸(綿100%の組糸)で編んだネットよりも人気ですが

練習でタコ糸を染色して編んで取り付けましたが遜色ないと思いました。

クレモナとタコ糸を比較染色した感想は

タコ糸の方が染色しやすく

クレモナ糸よりも上の感じがしました。

あくまでも私的感想の余談です!