新大阪駅で少し時間があり、せっかくなので、大阪っぽいものを食べたいな、
ということで、探しに探したのがこのお店。
食べログによると、新大阪駅界隈はこれといったお店もなく、駅中のチェーン店的な
お店がずらっとあるくらい・・・。
ここは、コテコテの関西のお店に行きたいと思い、登美子を選択。
駅から電話をかける。
今、駅にいるのですが、今から入れますか？
はい。
・・・えっ？
若い兄さんが電話にでて、話したのはこれだけ。
多くのお店に予約を入れてきたが、名前も電話番号も聞かれず、
こんな簡素な電話はまずない。
新大阪駅からは、歩いて5分くらいだと思うが、出口がいまいち複雑なので、
駅員さんに聞くなどして行った方が無難。
店は看板のみで、かなり入りずらい店構え。
お店に入ると、若い美系の兄さんがジロッとこちらを見ている。
恐っ。
ちょっと待ってて
そこに座って
くらいな感じでカウンターに座る。
カウンターは鉄板でL字型。
鉄板のふちは焦げが付いているような感じでネンキが感じられるというか何というか。
東京では見ない光景。
口コミにあるように、完全にアウェー状態。
美系の兄さんは、奥の常連とメチャメチャ盛り上がり、こちらにはギロッと・・・。
ほとんど話さない。
ちょっと待って⇒はい（オーダーどうぞ）
美系の兄さんは終始マイペース。
大阪に馴染みのない私は、何を注文すべきなのか、さっぱりわからない。
恐い。
なにか、間違った注文をしたら、かみつかれるのではないか・・・。
変な緊張感が絶えず流れる。
生ビール・・・。
考えに考えて、とりあえず言ってみた。
生ビールが出てきた。
とりあえずセーフ。
壁にメニューが貼ってあるが、何を注文するべきかも全くわからない。
ホルモン焼き
豚玉（ブタタマと言ってみた。通じた。）
焼そばミックス
を注文。
ホルモン・・・。
バラーっと鉄板に放置。
しばらく放置するが、焦げ付かないのが不思議。
タレの甘い香りが立ち込める。
その頃、扉がガラガラっと開き、お店の真打、オッカサン登場。
恐い。存在感がものすごい。
無表情でとりあえず奥の小上がりに座り、タバコを吸う。
うわー。恐っ。
その後、カウンターに入ってきて伝票をにらむ。
こちらに来て、黙ってホルモンの仕上げ。
タレをジュっとかけて絡めて、
出来上がると鉄板のこちら側に寄せてくれる。
“タレを絡めてくれないかなーと思っていた”旨、オドオドと告げると、
オッカサンはこちらをみてニヤッと笑う。
恐い。
ホルモン旨い。甘辛いタレで旨い。
ビールがメチャメチャうまい。
ちなみに、生ビール、2回目以降の注文は、同じジョッキに注ぎ足す。
が、旨い。
オッカサンいわく、
うちに来たら、まずトンペイを注文すべし。
ウワッチャー。
間違ったー。
そういえば食べログにもトンペイがうんぬんと書かれていた気が・・・。
カタカナだから読み間違えてキレられる恐れもないし・・・。
その後、6回くらい
うちに来たらまずトンペイ
の話。
その後、他のテーブルでトンペイが注文される度に、オッカサンはこちらを見て
ニヤッと笑う。
“何見て来たん？食べログか？”
ウォー。
そうだと言ったらかみつかれるか？
恐い。が、
“そうです”
と言ってみた。
そしたらオッカサン、ご機嫌そうな感じだった。
食べログには好意的な模様。
焼そば、旨い。
こちらも放置系だが、焦げないのが不思議。
お好み焼き、旨い。
オッカサンが焼くと、美系の兄さんが焼くより丸くきれい。
本場はコテで食べないとドツカレるのかと思ったが、普通にはしで食べた。
この時点で満腹だったが、せっかくなので、トンペイを注文。
オッカサンは
先に頼まな・・・（4回目）
厚いバラ肉を2枚。
特注らしい。
カリッと焼いて、たまごをつぶし焼き、甘辛いタレをかける。
旨い。
小上がりにはテレビがあり、美系の兄さんは歌番組にチャンネルを変え、
オッカサンがバラエティー番組にチャンネルを変え、というのを繰り返しているのが
コントのようで面白かった。
オッカサンからは、ありがたい大阪レクチャーを頂いた。
牛スジもちょこっと味見させてもらった。
きつねうどんを食べなさい
も8回くらい頂戴した。
大阪に馴染みのない方が初めて行く場合
差し障りのない、普通の接客を望むなら、駅中のお店に行った方が無難。
それでも冒険してみたいなら・・・
トンペイ
お好み焼き スジネギ
お好み焼き ネギ以外
の順番で注文するのが良い模様。
プラスアルファでホルモン、焼きそば系。
他の口コミにある、一見アウェー説は、本当にそんな感じ。
でも、オッカサンはどこかのスイッチでものすごく心を開いてくれることがある。
本当に普通のお店ではないので要注意。
個人的に振り切れたお店は大好きなので、
私にはドストライク。