山梨県鳴沢村のコンビニエンスストア駐車場で2004年11月、同村の看護学校生、A子さん(当時19歳)を刺殺したとして、殺人罪などに問われた東京都足立区谷在家、無職平林勝被告(47)の判決が27日、甲府地裁であった。

川島利夫裁判長は、求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると、平林被告は11月28日午後6時5分ごろ、コンビニのアルバイト勤務を終え、駐車場で軽乗用車に乗り込んだA子さんの胸や首などを、果物ナイフで数回刺して殺害した。

平林被告は、借金苦から逃れようと車で山梨県内に来て自殺を考えたが、死にきれず、「刑務所に入って生きていくしかない」と思い、偶然見かけたA子さんを殺害したという。
 
公判で弁護側は「犯行時、被告は心神耗弱状態だった」と主張したが、川島裁判長は、「被害者を待ち伏せするなど、冷静な行動を取っており、完全責任能力はあった」と述べた。
裁判長は「借金返済逃れるため刑務所に入ろうと、偶然見かけた被害者を殺害した、短絡的で身勝手な計画的犯行」として求刑通り無期懲役を言い渡した。(抜粋)

一人殺しただけでは死刑にならないという確信の上での殺人だ。

奴は自分が死ぬのは怖かったが、殺人は冷徹に実行した。

標的となる被害者も殺人の効率を考えて、抵抗力の弱い小柄な女性を選んた。

更に、血だらけの被害者を放置して、近くの消防署に行き署員に嘘をついて、何より先にA子さんを刺した際にできた自分の手の切り傷の手当てを受けている。手当ての終わった後で、人を刺してきた事を告白し自首した。

A子さんは、血だらけでコンビニ店内にたどり着いたが、そこで倒れ、収容先の病院で死亡が確認された。

当時マスコミは例によって、被害者の名前と顔は放送したが、平林勝の名前と顔は全国放送のTVでは放送される事は無かった。

人を助ける医療に従事しようと、真摯に生きていた若い命を踏みにじり、平林勝は死刑を免れ望みをかなえた。