さて、年が明けてあっという間に5日が経ってしまいました。
ミス・サイゴン大阪公演は絶賛公演中です。

本日は休演日。諸々の仕事(実はちょくちょくいろんな雑務があるのです)を片付けて、夕方になると、ぐっと腹も減ってくる。
さて一人でどこへ入ろうか。
簡単にチェーン店の定食屋か何かで飯だけを済ませて、ホテルの部屋で飲もうかとも考えたけれど、僕の頭の中にグルグルと漂い続け、いっこうに離れない思いが拭えずにいる。

「串カツが喰いたい」

かといって、大阪の街は店が多すぎる。否、街が大きすぎる。
居心地が良くて、一人でも心置き無く呑めて、そして何より旨い串カツが喰いたい。

30分ほど梅田の街を彷徨っただろうか。

いかにも「若いコが近寄らない」良い具合の店を見つけた。

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それがこの「梅豊食堂、大阪屋」である。
人に愛され40年。
梅田を愛し40年。

ただ「串カツ」という文字と店構えに惹かれて入っていった店だが、一言で言うならば、

「美味しかった」

お目当ての串カツは、自分でソースをつけるシステムではなかったこと以外は文句ない旨さだったし、何よりも串どて焼きが旨かった。

煮崩れしすぎず、パサパサもせず、アブラも絶妙にバランスの取れた残り具合。
そして甘い味噌ベースのタレも、決して甘すぎず濃すぎずで、思わずいいちこのボトルをキープしてしまいそうな旨さだった。

大きな店なので、威勢の良い店員の若い店員たちが、入れ替わり立ち替わり「まかないいただきまーす!」と言っては、どうやら晩飯を食っているのだろう。
一体どんなまかないなのか、気になって気になって仕方がない。
さぞ、旨いはずだ。

そしてこの店、若いアルバイトの店員が多いという共通点もあってか、僕が学生時代にアルバイトをしていた居酒屋を思い出さずにはいられない。
東京の町田にある「はないち」という居酒屋だ。
遅い日は早朝5時まで働いて、オンボロの原付バイクで家に帰るという生活だった。
今はそんな生活できないけれど(体力的に)、一週間限定でもう一度そんな経験ができるのならば、是非ともやってみたい!

梅豊食堂、大阪屋。
どて焼きを食らいながら、忙しなく働き続ける店員たちと、同じく忙しなく飲み続け、語り続けるおっさんたち(僕もその一人であることに変わりはない)に囲まれていると、何とも生きた心地がしてくる。

つまり、人生を感じられるグッドな店である。(かなり強引)
是非とも一度足を運んでみていただきたい。
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最後に、2階のトイレは、ある意味サイコーである。

170センチちょっとの僕が、腰を曲げないと頭をぶつけてしまうほど天井が低い。
僕の友人のイギリス人で、トム・サザーランドという演出家がいるが、彼は2メートル越えの大男である。
彼がこのトイレに入ったとしたらどうなるのだろうと考えると、どうしても笑いがこみ上げてくる。
兎も角、そんな小さなトイレも、忘れられつつある「昔ながらの居酒屋」のあるべきスタイルであり、愛されるべきポイントだと僕は考えている。



さて、今回はコラム風にお送りしたブログですが、皆さんいかがでしたでしょうか(^^;)
意外と僕的には楽しかった。
そして、なにより、こんなブログでいいなら、いくらでも書けそうな気がした!

ちなみに、一人で居酒屋やバーで飲むことが好きな僕なので、是非とも「一人で飲みながら藤岡ってこんなどうでもいいこと考えてるんだ」みたいな感覚で読んでもらえたら、少しは面白いかもしれないなと思います(笑)

では、おやすみ!