ロースクールについて | フルカウント

フルカウント

司法試験に3回目かつ5年目の崖っぷちでなんとか合格できた弁護士による受験備忘録です。

ロースクールについては、言いたいこと(不満)が多くあります(笑)。

受験生の方へのアドバイスとしては、ロースクールの授業は直接には試験に役立たないということです。

この見解には異論が多いかもしれません。
しかし、私は、多くの受験生に当てはまることだと考えています。
もし、ロースクールの授業だけで十分に司法試験に合格できるのであれば、
現在のようにロースクール未修者の方の合格率が壊滅的なはずがありません。

もう少し厳密な言い方をするならば、ロースクールの授業は、それを利用し試験に活かすことのできるごく少数の限られた一部の天才にだけは役に立つものであり、それ以外の多くの一般的な受験生には何の役にも立たない(役に立つとしても効率が悪すぎる)と言えます。
そもそも、上記ごく少数の限られた一部の天才の方は、別にロースクールの授業を受けなくとも司法試験に合格できると思うので、実際にはロースクールの授業に利用価値はないと断言してもいいと思います。(ほんとは一部だけ例外がありますが、それは後述します)

そして、ロースクール制度について私の個人的な見解を述べますと、
乱暴な言い方ですが、そもそもロースクールはバカな人(普通の人)を司法試験に合格させるために作られたものであると思います。
旧試験は、合格に必要な能力等が曖昧なままでも合格できるだけの優秀な人だけが合格できた。
現在の司法試験は、ロースクールでの授業の下で合格に必要な能力を養った者が合格できる試験となった。そこで、ロースクールではどんな人も授業を受ければ合格できる教育がなされる必要がある。
しかし、ロースクールの教員にバカな人(普通の人)を司法試験に合格させるだけの教育能力がなかった
ただ、それだけです。

よって、受験生はロースクールの授業が分からないことなどに悩む必要はありません。
真面目に授業を受けても分からない場合、その多くの要因はそれを教える教員にあります。
そのような非効率な講義に、無駄な時間を使う必要はありません。
自己を責める必要性など全くありません。
時間のムダです。さっさと、自分が信じる勉強に打ち込みましょう。
ロースクールの授業は、自分の試験の合否に何らの責任も取ってくれませんから、
こだわることに何の意味もありません。
ただ、単位取得のために必要最低限の対応をして乗り切りましょう。

私が、ロースクールについて受験生の方に伝えたいことは以上です。