新潮社ツアー
歴史作家 関裕二先生と行く
ベールに包まれた「丹波(タニハ)王国」を旅する
〜ヤマト建国を陰から操った人々〜
出石城下町を満喫した後は
但馬国一宮「いっきゅうさん」へ
ご祭神の「天日槍命」といえば!
日本に渡来した新羅の王子として知られていますね。
全国にある一宮のうち、渡来したとされる神を祀っているのは、ここ出石神社だけなのだそうです(謎)
天日槍命は妻を追って日本に渡来、難波に着こうとしましたが着けなかったため、新羅に帰ろうと但馬国に停泊。そのまま留まって子孫をもうけました。
先日ご紹介した田道間守命、そして神功皇后はこの天日槍命の子孫になります。
また天日槍命が新羅の国より携えた八種の神宝を
「伊豆志(出石)八前大神」として斎祀しています。
いただいた資料によれば
黄沼前(きのさき)と呼ばれた円山川河口の瀬戸には大岩があり、泥水が豊岡の盆地に溜まっていました。
天日槍一行は鉄器を使って大岩を砕き、人々とともに大岩を引き海に泥水を流して、豊岡の大地を開拓したとされています。
このことから天日槍命は
日本の治水事業のはじまり“土木の神様”
として崇められるようになりました。
さらに天日槍一行が持ち込んだ柳行李(やなぎごおり)から、その柳細工の技術が伝えられ“豊岡かばん”のルーツとなったのだそうです。
☆禁足地
☆市杵島比賣神社
☆天神社
☆夢見稲荷社
ここ出石神社でも、長尾宮司から直接お話を伺うことができました。
出石神社の宮司家は
「倭大国魂神」を渟名城入姫(崇神天皇皇女)に代わってお祀りした、大倭直の祖とされる市磯長尾市の子孫なのだそうです。
「市磯長尾市(いちしのながおち)」は、天日槍命が渡来した際に播磨国で出迎える役目を垂仁天皇に命じられたといわれます。
☆御朱印
境内には季節外れの紫陽花が綺麗に咲いていました
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