『菅谷たたら山内』
菅谷たたらは鉄師(たたら製鉄業の経営者)田部家の中心的なたたらで、日本で唯一当時のままの姿を残す高殿での製鉄は、鎌倉時代に始まり大正10年まで操業が続けられ、昭和42年に国の重要有形民俗文化財に指定されています。
☆菅谷たたら高殿
そうそう♪
宮崎駿監督の映画「もののけ姫」にはたたら場が描かれていますが、モデルとなったのがこちらの菅谷たたら山内といわれています。
さて、鉄を生産していた高殿内部へ入ります。
“たたら製鉄”とは、土で作った製鉄炉の中で砂鉄と木炭を燃やして鉄を作る日本古来の技術です。
たたらを操業する“高殿”は、たたら製鉄が衰退しても木炭倉庫などに使用されていたため奇跡的に日本で唯一現存しています。
地元でお育ちになったという男性ガイドさんの熱のこもった説明に、私をはじめ皆さん惹きつけられていらっしゃいました(^^)
高殿の中心に、砂鉄を溶かして鉄を取り出す炉がありました。近くで見ると結構な大きさです。
この土の下には炉の温度を上げ湿気を防ぐための装置が隠れているとのこと。
炉の両端には“木呂(きろ)”という風を流す管がついていて、その先には“天秤鞴(てんびんふいご)”がつけられており、左右の踏み台を交互に押すと空気を送れるようになっています。
天秤鞴を踏む職人を“番子(ばんこ)”といい、番子が交代しながら作業をすることから「かわりばんこ」という言葉が出来たとされています。
かなり天井が高いですが、炉から立ち上る炎を外に流すためだそうです。
☆炭町
燃料である炭が置かれています。
砂鉄が置かれています。
☆土町
☆控室
炉の左右には操業を差配する“村下(むらげ)”以下の控室があります。
高殿から外へ出ます。
☆菅谷川
菅谷川と雨谷川の合流点に建てられた菅谷たたら。
鉧(けら)を砕く“大どう”という鉄製のおもりを巻き上げる水車を回す水量の確保に適していたこと、菅谷川からの冷たい西風が炉の炎の勢いを大きくして炉内の温度を上げることから、風と水を活かした独特の操業が行われていたと考えられています。
☆金屋神祠
最初の操業(火入れ)の朝には、金屋子神を信仰する神事が行われました。
☆ご神木(桂)
高殿の横の桂の木は、たたらの神様「金屋子神」が降り立ったご神木とされているそうです。雪の季節も雰囲気ありそう⛄️
菅谷たたら
独特の神秘的な雰囲気があり、個人的にはかなり心に残った地です♡
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