本日、レクチャーを受けてまいりました。
全てに於いて、パフォーマンスありきでしたので、実に説得力のあるレクチャーでありました。
全編通じて演技の印象は、爽やかで礼儀正しく、前向きでかつ健康的。
なにより、どれも大変不思議で所定の一時間はあっという間でした。
以下に、記憶を辿りながら内容を述懐致します。
[Mixture]
三枚のチャイニーズコインが一枚づつハーフダラーに変化します。どの段階もとても鮮やかです。
此処で言う「鮮やか」とは、変化のビジュアルが美麗で、且つすごく不思議である、という事です。
三枚のチャイニーズの改めには巧妙な方法が採用されています。
で、いくつかのエフェクトを挟んで、クライマックスでは三枚のチャイニーズがハーフに一気に変化しちゃいます。
これはコインを長年研究している人であっても、追っかけられません。超不思議。
[1234]
二枚のハーフダラーを示していただけなのに、四枚までコインが増加します。
増加のエフェクトで、なかなか綺麗な物に出会えませんが、今日出会えました。
ミスディレクションが効きまくりで、その増える過程で「うぉーー!!」という感嘆の声が会場中響きました。
セリフと動きが非常に巧みな一品です。
[ワンコインルーティーンから]
ワンコインルーティーンで、消えたり現れたりが繰り返され、いつの間にかパースに変化しています。
そのあと、なんだっけ??忘れちゃった。
何かにつながっていました。
[三人のお客さんのカードを当てる]
任意の三人分のカードを当てますが、それらはポケットに入っている。
もう一度繰り返すが、最後にはあれ??っていうオチがあります。
カードに暗い僕は、あんまし興味を持たずにぼんやり聞いていたので、詳細はよく覚えていません。
[カードアクロス的なやつ]
お客さんの目の前で、怪しい動きなくカードが移動しまくります。
どこかで時々見るエフェクトですが、難しくないのに巧みな技法が使われます。
その際の技法は他のマジックでも応用が可能なものですし、おもいっきりトリック使ってるのに、あまりにもそうは見えなさに「えーーーー」みたいな声が会場で上がっていました。
魔法をそのまま実演されてしまった感じです。
[カードをカウントする技法的なお話]
レナート・グリーンのなんとかディールを応用した物、とかなんとか言うお話。
しかし、カード演技の知識も少ない僕は、それをよく知らずに、「普通に配ってるだけなのに、なんでみなさん、感心してらっしゃる??」という状態。
終わったあとに他の人に聞いて分かったという体たらく。
[カードを裏表バラバラにしたのに・・・]
カードを20枚(だっけ?)を裏表をバラバラにします。
お客さんにも手伝ってもらってバラバラにして、もはや整列するはずもない状態。
なのに、魔法をかけると表向きのカードは全て赤。さらに裏向きのカードは全て黒です。
全く原理がわからない。あれ?これ、解説あったっけ?
僕がちゃんと見てなかっただけ?
[オールバック]
オールバック現象。レギュラーデックで行う。
人のデックで即席に出来る故に一層不思議さが増します。
セットが実に自然。何かを話しかけながら、パッて何かをやるような方法ではありません。
静かに自然に出来ます。
そして、表が現れる部分が真骨頂。
超カッチョいい表れ方です。
最後はレギュラーデックに戻り、一安心。
あと幾つかのルーティーンがありました。とても楽しかったですね。
終わったあとも時間があり、プロの方やマニアの方達と質疑応答が続きました。
僕は今日のとてもよかったという感想をお伝えし、コインの手順が見られたこともすごく嬉しかったと告げました。
そこでJWGについての見解やパームについての一般論を教えていただき感動しました。
レクチャーノート「大原のすすめ」をその場で購入し、サインも頂きました。
サインをせがむと「署名になりますけどよろしいですか?」と言われました。
実際に崩したサインではなく単に名前の署名で、逆に好印象でしたね。
終わったあと、少しの時間、雑談をしていたときに僕は思いました。
大原さんのマジックは、大原さんのキャラクターと地続きなんだなって。
最終的にはパフォーマンスに人間性が出ますよ。
それは分かりませんよ。そんなこんな短時間に大原さんのことがわかるわけないんだから。
でもね、爽やか旋風であることは間違いない。
きっと「お前ら皆殺しだー!!」みたいなことはセリフでも言わないね、きっと。
あとね、正義フェイスなんですよね。
それが大きいのかなぁ。すごく好印象でした、少なくとも僕にとっては。
レクチャーは全体を通じ難易度はそんなに高くはないと思いました(コインを基準に。カードはよう知らん)。
レクチャーノートはもう一冊出ているようですので、それも購入予定です。
質の高いレクチャーに、みなさんも満足してらっしゃいました。
もしね、大原正樹さんのレクチャーのチャンスがあったらぜひ受けてみてください。
どんな質問も快く回答してくださいますし、すごく話しやすい人ですから安心なのです。
と、随分と褒めそやしていますが、それはレクチャーが素晴らしかったという事実を述べたまでのことなのです。
僕も練習しなくちゃね。