おっぱいの組成って知ってますか?
なめたらほんのり、甘い感じです。
ほんのり、ね。
おっぱい、100ml中の、三大栄養素の比率。
◉炭水化物 7.2g
◉たんぱく質 1.1g
◉脂質 3.5g
これをカロリーになおしましょうね。
炭水化物は、1g 4キロカロリー
たんぱく質は、1g 4キロカロリー
脂質は、1g 9キロカロリーですから…
◉炭水化物28.8kcal (7.2g×4)
◉たんぱく質4.4kcal (1.1g×4)
◉脂質31.5kcal ( 3.5g×9 )
になりますね。
さて、これを、
100ml当たりのカロリー比で、パーセンテージにしてみましょう。
PFCバランスです
100gのおっぱいは、65kcalです。
これを、
各栄養素のカロリーで割ります。
◉炭水化物 28.8÷65 =0.44
◉たんぱく質 4.4÷65=0.06
◉脂質 31.5÷65=0.48
はい、百分率です。
0.01→1%ですから…
◉炭水化物 44%
◉たんぱく質6%
◉脂質48%
となりますね。
はい。
これを、グラフにしてみましょう
おっ。
脂質、炭水化物より、優勢!
生命の神秘は、答えをだしているようです。
母乳。
たんぱく質以外に少ないですね。
糖質も、少ないとはいえません。
?なぜ?
と思いませんか。
身体をつくる、重要な成分のはずなのに。
ちゃんと、理由があるのですよ。
他の動物は、産み落とされてから直ぐ
自分で立ち上がらないといけないパターンが多いから、
たんぱく質含有量が高いそうなのですが、
人間の赤ちゃんは、
一年位はねんね&抱っこです。
人間の母乳の使命は、
運動機能をはたす骨格筋肉系の発達よりも、
脳を成長、発達させるエネルギーを得ることを優先させた、という仮説が言われています。
大人の場合、エネルギーの20%を脳の活動で消費すると言われているのに対し、
赤ちゃんは、エネルギーの60%を脳の活動で消費すると言われています。
脳は生後2年で、
大人の60%の重さになることからもよくわかりますね
エネルギーを、それだけ、大人の3倍、
必要とするから、
まずは、
1分子で、130ATPも得られる脂肪エネルギーを
まず第一に選択し、
解糖系&クエン酸回路の連携プレーで、
エネルギーを作ってるんですね~
赤ちゃんの場合、肝臓でブドウ糖を新生する機能も未熟です。
赤ちゃんの成長に合わせて、
人間は赤ちゃんに最適な母乳を作ってるようです。
だから、こういう組成になっています。
心配しないでください。糖質制限をしているお母さんのおっぱいにも、ブドウ糖は沢山含まれています。
必要なブドウ糖は、体は作れるんですね!
授乳期は、より沢山の良質なタンパク質が必要です。
もちろん、良質な脂質も。
授乳期のお母さんは
70gのタンパク質。
頑張って食べないといけませんね。
お肉だと、
400gね♡
こいつは大変。
ご飯やお餅を食べてる場合じゃありませんね!
お母さん→せっせと、(動物性)タンパク質を食べましょう!
※脂肪も重要だからです
赤ちゃん→脳を中心に、スクスク発達いたしましょう!