地味に美味しい店はどこでわかるんだろう。

ねこぜは店のたたずまいや、
店の外にもにじみ出る渋さだと思ってた。
五戸町にいくまでは。




五戸町に詳しい方が教えてくれたので「川村食堂」に行ってきました。地元では通称「ガリモリ」と呼ぶらしい。




その「ガリモリ」という骨太な響きから、ゴッツイおじさんがやってる屋台しか想像できなかったけど、実際に来てみたらこぎれいな外観でびっくり。どうみても女の人がやってる新しめのお店だ。


しかし、朝11時にいったらあいてなくて、通りすがりのおばあさんに聞いたら「ふだんだったらもうあいてるはずだけど、今日は休みなんだべな」と言われ、しょんぼり…。今日はお休みか…。


でも、なんだかあきらめきれなくて、1時間後にのぞきにいったらあいていた。やったー!




お店というか、ふつうのおうちみたい。

しかし、



あら…!?扉をあけたら、店内は雑多で使い込まれている感じ。期待を裏切らない貫禄。イメージどおりでひと安心だわ。

こぢんまりした店内にテーブルが3つと座敷がある。



お店で働いているのは気さくなお姉さんひとり。細腕の働き者って感じ。清潔感があって、なんとなくこの店の外観に似ている。


しかし、店内とメニューはお姉さんと違って、パンチがきいていた。




まず、メニューは「焼きそば」と「おでん」のふたつだけ。



そのおでんは…





煮干しがどっさり!どの部屋にも煮干しが居候していて、 煮干しだゾ。と主張している。おでんから主役の座をうばっている感じ。



せっかくなので、おでん全種盛りを頼んでみようじゃないの。




ひとつ35円(玉子だけ50円)なので、
全種類6品を頼んでも230円。安い!


玉子、こんにゃく、ちくわ、焼豆腐、はんぺん?、さつまあげ。自分ですくいます。




これはめずらしい!塩味のおでん!
青森ではしょうがみそおでん(青森市名物)しか食べたことなかったから塩味が新鮮!しかも極薄味です。 焼き豆腐がおいしかった。


おでんを食べている間に完成した焼きそば
もなかなかパンチがきいてます!



焼そば(大)350円

なんじゃこの盛りは!?




ソース、味塩、一味を
好みでかけてたべるスタイル。



ソースをちょびっとたらして食べる。



やわらかい部分があり、かた焼そばみたいにパリパリの部分があり、うまい。楽しい。うっすら塩味がするので、ソースをかけても、かけなくても、うまい。

お店の方に常連さんがよくやる
美味しい食べ方を伝授してもらいました。



まずは、おでんのゆでたまごを用意。



ぐしゃぐしゃにつぶす。



やきそばに混ぜる。これが地元っ子の食べ方。またまた不思議な味。
この焼きそばをみた瞬間、この店が「ガリモリ」と呼ばれる理由がなんとなくわかりました。


渋い見た目じゃなくても、地味にうまい店はあるんだな~。


⭐︎川村食堂 (通称ガリモリ)
青森県三戸郡五戸町下タノ沢56
0178-62-2117