2年経って。 | ガランリンの脇台詞 *わきぜりふ*

ガランリンの脇台詞 *わきぜりふ*

伽藍琳(ガランリン)のブログ

あの日から2年。

2011年3月のブログを読み返してみる。

震災が起きてから、
東京が日常を取り戻すまでの数か月間、
直接の被災者ではない私のような者でも、
本当にたくさんのことを感じ、胸に深く刻み、
ありったけの心と脳味噌で考えた「やるべきこと」を、
たとえ小さな一歩でも、前に進むべく実行していた、
と思う。

命ある限り精一杯、生きなければ。と、
心底思ったのに、
今ふと自分のことを遠くから眺めてみて、
考えてしまう。
あれから2年。私は今、あの時よりほんの少しでも、
前に進むことができているのだろうか。
精一杯生きている。と、胸を張って言えるだろうか。

と自問自答してる時点でたぶんその答えはNOだ。

人は忘れる生き物だけど、
忘れちゃいけないことは絶対に忘れちゃいけないんだよ!!
と、自分に言い聞かせる。

2年の間に、私の中と外にじわじわと起こった変化は、
確かにあるのだけれど、
その変化を私は今、明確な言葉で表現できない。
前に進む第一歩は、きっと、
現実や現状を具体的に把握して自分自身が受け入れた時はじめて、
踏み出せるのではないかと、思うのだよ。

私の周囲はこの2年でどう変わった?それに、私はどう対処してきた?
あの日からの2年間で、私は、
何を得て、何を失ったのか。
そんなことを今日はずっと考えながら、
日常の仕事をこなしていました。

黙祷のあと、
追悼式典での遺族代表のかたのスピーチを丁度LIVEで聴くことができて、
三人、特に最初にスピーチした18歳の山根さんの姿に、
心打たれました。
想像できないほどのつらい体験をしたにも関わらず、
そこから逃げないで現実をちゃんと見て、
前に進もうとしている人の姿がそこにありました。

人間の底力を信じて、
もっともっと頑張らねば。と思う。