銀魂夢小説 リレー・ラジオ企画 13話
リレー小説企画!!
銀魂高校に通う、「あかり・みなこ・春・ひい」の4人。
それぞれに絡む銀魂キャラクター達。
笑いあり涙ありの、青春ラブコメですヾ(@^▽^@)ノ
田中さん→定春→わたし
の順で進んでおります!
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1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話(前編) (後編)
13話が出来上がりましたー!
どうぞ\(^o^)/
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13話
沖田くんと、初めてデートをした。
「き、緊張したっ...!!」
ぼふん、と枕に顔を埋める。
あれから家まで送ってくれた沖田くんに全力でお礼を言って、部屋にかえってきたはいいけど。
...なんていうかもう、頭がいっぱいだ。
「...沖田くん、かっこよかったなぁ...」
ぽつりと呟いて、1日を振り返ってみる。
予定外のデート。正直なんの話をしたか思い出せない。
ちゃんと話せてたかな、変じゃなかったかな。
私はすごく楽しかったけど、もしかしたら沖田くんはつまらなかったかもしれない...。
「あー!もう!考えだしたらキリないよ!」
思わず大きな声をだしてぼふん!と枕を叩けば、「ひい~どうかした~?」とお母さんに心配されてしまった。
「な、なんでもなーい!」
うわ、これじゃ完全におかしい子だ。落ち着こう。うん、冷静に冷静に。
...そういえばあの後、春と高杉くんにも会ったんだっけ。
冷静になった頭の中に映し出されたのは、帰り際の風景。
忘れられないのは、春の、表情。
春はきっと、沖田くんのことが好きだ。
それなのに、高杉くんに腕を引かれて行った時の表情は確かに...
「嬉しそう、だったような...」
ポツリと呟けば、疑問だけが頭の中に残る。
春自身はもしかして、高杉くんへの微かな気持ちに気がついていないのかも。
うーん、でも私の見間違いで、ほんとに沖田くんだけが好きなのかもしれないし...うーん...!
考えだしたら、分からなくなってきた。
「と、いうか...春も沖田くんが好きなら、勝ち目なんてないよね」
きっと彼も、春を好きなんだと思うし。
はぁ、と一つため息。だめだ、考えるのはやめよう。
気晴らしにでも、と机に向かい読み途中の本をひらく。
---この本の主人公みたいに、まっすぐに彼に想いを伝えられたら、どんなに楽だろう。
―――――――
――――
沖田くんとのクレープデートから翌日。
なんとなく春の気持ちも考えてみたら、昨日の私と沖田くんのツーショットは良いものではなかった気がして。
なんだかとにかく謝りたい気持ちでソワソワしていれば、教室に現れた春の姿に
「春ちゃん!」
と思わず大きな声がでてしまった。
突然の呼びかけに驚いた顔をする春の元へ駆けよれば、今日も一緒に登校したらしい高杉くんの姿も。
軽く会釈をすれば、高杉くんは少し口角をあげた。
(...やっぱり、高杉君って思ってたよりも優しい人なのかも)
「おはょ、昨日はゴメンね…」
おはようと口を開こうとすれば、同時に春はそう言った。
先に言われてしまった!と慌てて首を振る。
「私こそ…あの…昨日は勝手にクレープ食べに行っちゃって…あの…ソノ…ゴメンネ…」
お互い一体なぜ謝ってるだろう、と少し疑問になりつつも、とにかくそんな言葉しか頭に浮かばなかった。
「えっ!そんな事全然気にしなくていいよ!
それに、クレープならしっかり食べたしねwww」
それに、クレープならしっかり食べたしねwww」
ーーー気にしてなかったならよかったけど...ってあれ?え?クレープ食べた?
あはは~と笑う春にきょとんと目を丸くする。
クレープ食べたって、昨日春は高杉くんと居たはず...ってまさか!
「えっ?!
春も、高杉君と食べにいったの?」
春も、高杉君と食べにいったの?」
二人ももしかして、クレープデート?!
驚いてそういえば、春は「そのことで話がある」と私の腕を掴んだ。
「えっ!何、話って---ちょっ、春!?」
そのまま春にひきづられるようにして、私は教室をでたのだった。
ーーーそして、ひと気の少ない非常階段まで連れて来られたと思えば、春ちゃんは真剣な顔でこちらを向いて。
「ひぃは、今、特別な人っている?」
「と、と、ととと特別な人?!」
って春!どうしちゃったの?!
予想外すぎる話題について行けずに思わず動揺して、口が上手く回らない。
特別な人って、いや、まぁ、いる...けど...。
念のために、それは「好きな人」という意味なのか確認すると、春はわかりやすく顔を赤らめた。
なんか、なーんか、おかしい。
好きな人って言葉に反応して顔赤くして動揺するだなんて、なんか...。
「もしかして、春、昨日高杉君と何かあった?」
昨日の高杉くんとのクレープデートについて話があるって言ってたし、これはやっぱり。
「はい?!////
ベベ--ベベベつに何も無いよ!!」
...うん。絶対に何かあったね。確信。
明らかに動揺する春の肩に手を置いて階段に座らせる。これは、尋問しかないかも?
「話してくれるよね?」
にっこり笑ってそう言えば、春はなぜか強張った表情でこくんと、首を縦にふったのだった。
ーーー
「何やってんだ、おれ」
静かな国語教官室で、銀髪の教師は突然ポツリとつぶやいた。
じ、と窓の外を眺めながら物思いにふける。
「生徒を連行して二人っきりでクレープって、ほんと、何しちゃってんのおっさん。あ、おっさん俺か」
昨日の自分の過ちを思い出しはあ~とため息をはく。
いい歳こいた大人が、女子高生拉致ってクレープって。大丈夫か、俺。
いや、なんであんなことした?わっかんねーよ誰か教えてよ、ねぇ、ウィキとかに書いてねぇかな、このなんか変な気持ち。
「...クレープ美味かったなぁ~...」
呟きながら見つめる目線の先には、ーーー あかりと、隣には山崎。
二人で仲良く登校する姿をぼんやり眺めながら、「あーーー」と意味もなく声をだした。
「.....わっかんねェ」
とにかくなんか、イライラは、する。
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13話は前回の春の話のひぃ目線でした!
これからみんなの恋が確実に
動きだしてくるかと思います\(^o^)/
そしてそして14話は田中さん!
銀八の心境が少しづつ変わってきてます。
お楽しみに(*^_^*)
ポチッとしていただけると幸いです(/ω\)!
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