プリミティブ・ビート | Hack or Fuck ?

Hack or Fuck ?

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近所に住んでいると、逆になかなか足が向かないのだが、ここのところなぜか続けざまに訪れることになった山下公園から赤レンガ倉庫界隈に昨日も行ってきた。

横浜国際フェスタ2012。

そもそも何のためのイベントなのかは知らないが、アジア・アフリカの国々の人々が自分たちの国の紹介をしたり、またそれらを支援しているNPO/NGO等の団体がそれぞれの活動のアピールをしたり…まあ何ていうか、そういう感じのイベントだった。

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観光客気分であちこちをうろうろするうちに、アフリカのダンスを演っていたのでしばし足を止めて観た。

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特別にそういう民族音楽に興味はなかったが、聴いているうちに打ち鳴らされる太鼓のビートに自分の中で何かが共振する感覚を覚えた。

続いて観たのが、タイの音楽だった。
これまた聴いているといい感じになった。

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写真のこの人は、実はすごい人らしい。
「あどぅん」でググってみてください。

他にもハワイのフラやヒップホップダンス等もやっていた。
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で、まあ何が言いたいかというとエスニック音楽というかアジア・アフリカあるいは、第三世界と呼ばれる国々の音楽ってかなりすごいなってことで、前から知ってる人からすれば何を今さらという感じなのだろうが、それを生で聴けたということは個人的には実に啓示的だった。

ミック・ジャガーが「スーパー・ヘビー」を結成したのも当然だなと思う。

「スーパー・ヘビー」ってもしかしてブライアン・ジョーンズが「ジャジューカ」でやろうとしていたことへのミックなりの回答なんだろうか…

そんなことをボンヤリ思いながら、インドだかバングラデシュだか忘れたがそのあたりの人がやっている屋台で買ったタンドリーチキン串を食いながら、アフリカのビートにやられて軽くトランス状態になりつつバザールのごとき様々なNGO/NPOのテントをさまよい歩いた末におれが、あるボランティア団体が出しているテントで買ったのはアジアの民芸品でも、アフリカの楽器でもなく、ANVILの黄色のTシャツだった。

おれは黄色のTシャツに目がない。


胸に「curve509」と書かれてあるそのTシャツのことを尋ねると、そこのおばちゃんは、「何だろうね。何かのイベントの売れ残りとかかね。まあ新品だし何でもいいじゃない」と妙に説得力のある答えをくれた後、畳んだTシャツをヴィ・ド・フランスの袋に入れてくれた。

そしておれはパン屋の袋を下げてまたブラブラ歩くのだった。

多くのテントが戦争や貧困による窮状を伝えていた。医療の不足を訴えていた。ボランティアの参加を呼びかけていた。PTSDへの理解を呼びかけていた。



まだまだ世界には音楽が足りない。

必要なのは、銃弾でもプルトニウムでもない。

音楽が、ダンスが、足りないのだ。


…そんなことを思いつつおれは家路についた。



(*ちなみに「curve509」を検索してみると日本のバンドだということが判明しました…)
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