易経ノート「57. 巽為風(そんいふう)」
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「56. 火山旅」は動いて納まりの良くない象だが、「57. 巽為風(そんいふう)」は、どこにでも従順に入り込んでいく象。

柔が剛に順い、我を抑え、先輩・賢者の教えを順奉して事を行っていく。

「旅」で様々な苦労をして、「巽」になって謙虚になり、順っていけるようになった。

→「巽為風」の互卦は「38. 火澤睽(かたくけい)」だから、内心・背き離れる、反目の傾向を含んでいる。
女が従順なように見えて、案外言うことを聞かない。大人しい人物に、実は気が強い者が多い等、よく経験すること。

しかし、大事なことは、いかに人々が親睦し成長(切磋琢磨)していくかということ。

初6…節操が大切。風の吹き回しではいけない。
92…上下のコミュニケーションに誠を尽くす。
93…おとなしすぎてもダメ。主張するところは進んで行う。
64…下を受け入れ、上を助けていく。
95…中正を守っていく。頼りなく見えても、終わりはよい。
上9…いつまでも不自然な従順迎合の態度では全て失う。