「キタムラで写真をプリントしてくる」と言った時、「この写真もプリントして欲しい」と、ある人に頼まれた。
色々都合があり、なかなか自分では行けないので、私に遠慮がちに頼んでくれたのかもしれない。
一緒にプリントして写真を渡した。「ありがとう。助かった」と喜んでくれた。
何のことはない。ほんの些細な出来事だ。
ただ、
皆、秘めた想いを持っている。
それは、何かを耐えていたり、何かをやりたいという想いだったりと、様々だ。
何かを話したり挑戦したりしていると、秘めた想いを持った誰かの琴線に触れることがある。
すると、そこに「結び」が生まれる。
結びつきは力となり結果となり、様々な物事・人の成長発展とつながっていくことがある。
もちろん、堕落へとつながっていくこともある。
けれど、私たちが繋がるのは、愚痴を言ったり不平不満を言ったり、堕落するためではない。
お互いに、思いやったり助け合ったりするためではなかったか。
自ら動いて手を伸ばすなら、物事や人々と結び繋がっていくことは、そんなに難しくない。
自分を貫き、孤高にならなきゃいけない時がある。
しかし、孤立しては弱くなる。
孤高になる強さ、誰かとつながる温(あたた)かさ、
私にはどちらも大切だ。
あの人が写っている「一枚の写真」。
その写真に宿る、あの人の秘めた想い。
それを受け止める強さと温かさを、
忘れていないだろうか。
いつかまた、あの人にも会えるだろうか。