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水雷屯(すいらいちゅん)…物事の始まりや、盛んに伸びようとする時に行き悩み、進む事が困難なこと。

全て物事の始めて生ずる時、起こる時、創業時は、必ず屯難がある。
屯難が無ければ物事の創業や改革はない。もし、屯難なしに出来る事があるなら、それは大した事ではない。若しくは、以前に行き悩みを経験しているかのどちらか。

もし、屯難を嫌うなら、何もしないでおくしかない。
世界は全て屯難の世界。最初に行き悩む状態があるからこそ、物事が始まり、そして成就する。


物事は陰陽剛柔が交わって生じていく。生ずるとは、困難も起こってくる。安楽にばかりはいかない。ここにおいて始めて大きな発展・成就がある。

だから、険難に負けてはいけない。

落胆せず、失望せず、へこたれず、盛んなる活動を止めてはならない。時が至れば必ず変化する。
しかし、むやみに焦って進むのではなく、才能道徳を養い、筋道を立て急所を処置しながら進む。

いたずらに憂い悲しんで泣いていたのでは、屯難を切り抜けることはできない。
ただ座して滅亡を待っていてはいけない。

行き悩みは、盛んに伸びるために必ず通るもの。この行き悩みがあるからこそ、後に大きく栄える。


物事を始める時と、人が元気旺盛な時、こらから益々盛んになろうとする時には、行き悩み(屯の卦)は常につきもの。

<屯難の時に処すべき道>
・むやみに焦ったり軽挙妄動してはならない。成すべき事の急所を考慮して、計画方針(筋道)を立て、急所を上手く処置しながら勇気を持って実行していく。
・謙遜して人にはへり下る。
・易しく成就できる仕事に引っ張られず、己の大目的に専心する。
・誤りは思い切って悔い改める。
・己の才能力量が足りなければ、人と協力する。同時に己の才能力量・道徳を伸ばす。
・思い切った破格のことも行う。
・自ら奮発して適当な方法を講じていく。