東洋思想◇自分を生きる
物事の実在とは、主観の認識があって客観(実在)が生じる側面を持つ。その意味で主観と客観は切り離せない。
であれば、他者は自分の一部とも言える。
だから、
他者を貶めることは自分を貶めること。
他者に誠実であるということは、自分に誠実であるということ。
そして、自分を強く豊かにすることは即ち、他者を強く豊かにすることである。
自分に誠実である、自分を強く豊かにしていくとはどういうことか。
自らの誠に誠実に、様々に造化の働き(創造変化)を主体的創造的に具現化(自己を実現)していくこと。
怯まず臆せず勇敢に、真剣に自分の意識を強く豊かに己の誠の心に誠実にと変化(成長)させていくこと。
自分を生きるとは、
現実を見て、自らの意識を主体的・創造的に変化(成長)させ、己の志や目標に基づいて、様々に自分の現実をつくっていく。
またその現実を見て、意識をより創造的に変化させ、また現実をつくっていく…。
迷ったら、己の誠に戻り、造化に戻り、再起を図る。
己の内面生活という、他人と分け合うことのできないもの、これこそあらゆる独創性と主体性の源泉であり、あらゆる行動の出発点である。
この主体的で創造的な独自性こそが、社会の中にあって精神の自由と調和を保ち、自己の人格を保持発展させていく。
自分に返ることで、自分を生きる。