🔵東洋思想◇孫子の兵法14E. メモ
孫子の兵法は、戦争の法則性と、戦い方(負けないため、勝つため)の戦略や戦術を追求し、以て「戦いとは何か」を研究したもの。
「兵は詭道なり」とは、単に欺(あざむ)くというのではなく、正攻法奇襲入り混じっての千変万化を臨機応変に応対して、短期で相手を屈服させること。
「欺く」とは、実際と違う様に見せかけて相手に実態を悟らせぬようにして判断を誤らせることや、相手の裏をかき意表をつくこと、相手のペースを撹乱してこちらのペースに巻き込む等、あらゆる奇策が含まれる。
そうして敵の隙を作りだし、その隙を攻めることが「詭道」。
現状に対し、「詭」によって条件を変化させていく臨機応変の策を説く。
だから、「兵家の勝つは、先づ 伝ふ可からず」(言葉にできない)ということになる。
しかし、法則性はある。
それを学び、時・場所・状況・人に応じて千変万化させ、敵に勝ち、以って目的を達する。
より深い仁義のために、勝利という功利を追求することが必須なのだ。
「戦争相手」を、己の心・クライアント・克服すべきこと・障害・勉強や仕事の目標等に置き換えても読める。