第424話◇相棒
自分のモノを大切にしているか。
その内実は、値段の高い安いではない。
執着や固執とは少し違う「愛着感、一体感」がどれだけあるかどうか。
愛着…、愛とは、
お互いを縛るのではなく、お互いに仕え合い、協力・援助しながら引き立て合って輝かせること。
どれだけ愛情を持ってお互いを活かし合おうとしているかどうか。手放すなんて考えたこともない。
それが、相棒。一生モノ。
街の中にも、人の持ち物の中にも、その相棒感というものが滲み出ているモノに出会う時がある。
そんなモノを見ると、訳もなく嬉しくなってしまう。尊敬してしまう。
モノだけじゃなく、人に対しても同じ。
相棒であるモノを持ち、友達や家族をこよなく愛する…そんな男は大好きだ。笑
…なのに、大事にされているものを汚されても、文句一つ言えない男がいる。
そんな男は、相棒と親しむのが足りない。
「大学」の三綱領の一つ、「民に親しむに在り」を忘れているよ。笑
相棒と親しむ。
お互いを輝かせるのだから。