第425話◇何色に塗り潰す?
「己の志義に順い、己の成すべきことを為す」ために、「東洋思想」をベースに学び、精神的な骨格をつくる。
そして、その骨格を養いながら、各々が成すべき事業にお互い協力・援助しながら邁進していく。
骨は外からは見えない。「見えない」という意味では、造化のはたらきや道理は、存在しているが無色であり形も固定化されていない。
自分の学びや経験からの「気付き、閃き」で形をつくり色を付けていく。
それは、ひとりひとりの個性や特質に根ざして、道理や原理原則を条件や環境に応じて具現化していく努力そのものである。
己の骨格さえシャン!としていれば、どんな学びも経験も、己の骨格を力強く支える筋肉等になって、ますます生き生きと自己を表現し、社会の進運のために貢献できるようになれる。
…そう考えると、
「造化」への道の三原則は、
1.物事や人間の道理を明らかにすること
2.自己を確立して志義に順うこと
3.自他の共栄を図ること
である。
その基準は、損か得かではない。
善か悪かでもない。
誠か邪かである。
己に問うべきは、
己の志義に照らし合わせ、
「己の成すべきことを為しているか」
だけである。