第446話◇全身を同時協調的に
素直というものは、身体を通じて会得することが分かりやすい。
例えば、、
歌うキーを少し下げる(上げる)。
それだけで歌いやすくなる。それは身体全身で歌う感覚だ。
理想とするアーティストとはキーが違う。でも、そのアーティストの歌うキーを手離して自分のキーに立ち返ることで、全身を同時協調的に使える。活かせる(明明徳、親民)。
手離すことで手に入れられるものがある。
自覚しながら、身体全身を活き活き使えるという心地よさや伸びやかさは、まさに感動ものだ。
道理を踏まえながら、己の形にはめ直す。
全身が同時協調的に活き活きと使えてくる。
その感覚が確かにある。
それが素直。
それが誠。
それは己を欺かないことである(止至善)。
自分で自分をコントロールする。
そして、全身を同時協調的に使う。
これは呼吸、姿勢、思考、心、態度…様々に敷衍させることができる。
これらは全部一つのことである。
ここからの努力は、面白いものになる。