組織の中で働く作業療法士の、思考整理と家族愛ブログ

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作業療法士8年目、パパ3年目の「種まきOTのブログ」です。
若手OTや学生さん、OT以外の医療職、医療職以外の方々に、作業療法の楽しさや魅力が伝わったら嬉しいです。

前向きに誠実に、成長していきます‼


作業療法士と育児パパの内容を中心にお届けっ♪
Amebaでブログを始めよう!
おはようございますっ‼


沖縄で
二児のパパと
作業療法士をしてます。


種まきOTこと、「平山」です。



今日は
『想いを紡ぐ(つむぐ)』について
考えてみます。


本来、
作業療法というは、
まずクライアントの「想い」があって開始されるもの
だと思っています。


こうなりたいなぁ。
これができたらなぁ。
こうなったら、あの人が喜んでくれるだろうなぁ。  とか。


「想いが実現化すること」を目指すのですが、
それ以前の
「想いを聴取すること」に難渋するケース
多々あるわけです。


想いを表出してくれないクライアントを担当すると、
正直とても大変です。


クライアントの想いがないと、
作業療法を開始することができないわけです。


クライアントによっては、
そもそも意識レベルが低かったり、
現実に絶望していたり、
脳損傷に伴いやる気が出なかったり、
考えることができないでいる方々はいます。


そういった状況であったら、
多くの場合、
ご家族から話を聞いてクライアントの想いを想像するのです。


病前の
1日の生活の送り方、
家での役割、
性格、
趣味や好きなこと、
苦手なことや嫌いなこと、
仕事のこと、
家庭生活のこと。  等々。


作業療法士はあらゆる情報を聴取し、
クライアントの想いを想像します。


ここで大事なことは、
それはあくまで
作業療法士が想像したクライアントの想いであるということです。

それを
クライアントに押し付けてはなりません。

クライアントの気持ちがほころび、
突破口になりうる可能性があるだけです。


ここで出てくるのが
『紡ぐ』という考え方です。


『紡ぐ』とは、
綿・繭(まゆ)から繊維を引き出し、
縒(よ)りをかけて糸にする。
ことです。


なんとなく言いたいことが分かりますか。


自分自身の想いがなかなか出てこないクライアントの気持ち(綿・繭)を、
なんとかほころばせ、
出てきた小さな想い(繊維)を引き出し、
縒りをかけて(丁寧に聴取して)、
糸(クライアントの想い)にする。


そう言った対応が必要だと思うわけです。


想いを表出できないクライアントの想いも、
きっと引き出せる方法はあると思うのです。


繊維を紡いで出来た糸は、
糸そのものより、
その糸を使って織物等の作品にすることで価値が上がります。


作業療法も、
丁寧に紡いだクライアントの想いを用いて、
想いを形にするために行うのです。



今日のまとめは、
『「想いが無い」と諦めるのではなく、「想いを紡ぐ」事から始めなければならない事がある。
でした。


ありがとうございましたっ‼

今日の自分より、
明日の自分を誇れるように。