鬼の風紀委員、仏の生徒会役員(1) | 千切れ雲

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これは中学2年から3年にかけてのお話。




当時、私は風紀委員会の副委員長であり、その任期途中で生徒会役員となった。


開校してそんなに経っていない学校でもあったため、各種委員会の幹部が生徒会役員と兼任というのは初のことのようだ。





ちなみに現在と比較にならない程の校則の厳しさであり、生徒レベルでの取締りを行うのが風紀委員会。





その権限は上級生に注意することもでき、場合によっては違反品の没収まで行えるほど。




そして秋風を感じる頃になると、そろそろ受験で忙しくなる3年生の委員長に成り代わり、副委員長が実権を握る。






鬼風紀と言われるほどであったとこに持ってきて生徒会役員に就任した私は、その鬼ぶりを更に発揮させた。













ハッキリ言ってイヤなヤツである。













今は知らないが当時はマンガはもちろん、ちゃんとした小説などでも図書室にある書籍以外は校内持ち込み禁止。


飴(のどあめ含む)・ガムなどのお菓子類、給食のない日に、部活などで弁当持参の場合、ビン・カン入りのジュース類の持ち込みも禁止。


女子のリップクリームも薬用のみ可で、化粧品と見られるものは全くの禁止






まだまだあるが、結構コうるさい校則がモリモリとあった。






これらの校則と風紀委員としての権限をフルに活用し、禁則品の没収などをビシバシと執り行っていた。







2年生も終わりに近付いてきた2月、それもバレンタインデー当日の朝、全校一斉の所持品検査をかけた。



しかも3年生が2年生を、2年生が1年生を、3年生は先生にというようにして、バレンタインのチョコレートを一網打尽にする作戦である。






するとまー集まる集まる。












総勢800個近くのチョコ。











これらはクラス別に分けておき、担任預けにして放課後、全量を持ち主に返還したのだった。


(続く)