腹責め小説のブログ

腹責め小説のブログ

Pixivに移行しました。
https://www.pixiv.net/member.php?id=3257652
男→男の腹責め小説を掲載していきます。

Amebaでブログを始めよう!

大変ご無沙汰しております。Mapledukeです。

 

年単位で「更新するする詐欺」をしてしまっております……。

お待ちくださっている方にはとても申し訳ありません。

もはや更新してなさすぎて、待っている人などいないかもしれませんが(笑)

 

さて、今回は小説の投稿ではなく、ただのお知らせです。

 

お知らせは3つほど:

  • Pixivへの一本化
  • 記事の非公開化
  • 名前の変更(Mapleduke→はいろ)

 

Pixivへの一本化

  • アメブロだと過激な表現ができない
  • 投稿場所を一本化したい
  • 将来的にPixivFANBOXを運用してみたい
こういった理由から、今後は腹責め小説をPixivでのみ投稿していきます。
それに伴って、このアメーバブログでの投稿を停止します。
今後も小説を読みたいというとても物好きな素敵な方は、お手数ですがPixivへの登録をよろしくお願い致します……!
登録は秒速で終わりますので、ぜひ。
 
Pixivへの登録はこちら:
Pixivには素晴らしい腹責め小説やイラストを投稿している方がたくさんいるので、ぜひお見逃しなく……!
 
ちなみに僕のPixivページはこちらです:
 
 

記事の非公開化

当ブログに投稿したほぼ全ての腹責め小説を、非公開にする予定です。
だいたい2月1日頃だと思います(あくまで予定)。
 
理由は、リライト版の本編と旧作本編が混ざらないようにするためです。
 
一応、行き詰まってしまった本編を書き進めるために、全部リライトする計画を立てております。
キャラクターの設定や展開も一部変更するつもりです。
そうするとリライト版の本編と旧作本編がごちゃごちゃになりかねないので、わかりやすさのために非公開化してしまいます……。
 
気まぐれですみません。
 
 

名前の変更(Mapleduke→はいろ)

今まではMapledukeと名乗っておりましたが、アルファベットうざい&読みづらいので、
はいろ」に改名します。混乱したら申し訳ありません……。
 
 
 
以上になります。
今後とも、マイペースすぎる「はいろ」をよろしくお願い致します……!


俺「 」⇒俺(ノゾム)
ケ「 」⇒ケン(兄貴の友達)

 
ケ「ノゾムが俺を呼び出すってレアだな。ここがお前の部屋か」
 
俺「そう! ゆっくりしてね!」
 
ケ「ダンベルもマットもあっていいな。……それで用ってなんだ」
 
俺はこっそり部屋の鍵を締めた。
 
俺「ちょっとケンに聞きたいことがあったんだ!」
 
ケ「おお、なんだよ」
 
ケンを呼び出した理由。それはほかでもなく、
 
ケンに仕返しするためだった。
 
俺をあれほど一方的に甚振った罰として。
 
俺「ケンの筋肉、憧れなんだ! だから筋トレ教えてほしいな、って」
 
ケ「なんか照れるな(笑)」
 
俺「腕とか腹筋とかヤバいじゃん!」
 
ケ「まあな」
 
ケンはTシャツを脱いで、力こぶを見せたり腹筋に力を込めたりする。
 
俺「やっば! やっぱりすごいや!(力こぶ、マジで軽くソフトボール超えてる……腹筋はめっちゃ割れてて硬そうだし)ねえ、ダンベルだったら筋トレ、何がおすすめ?」
 
ケ「そうだな、俺は……」
 
そう言ってケンはダンベルをもって、説明を始めた。
 
ケ「まずはフォームだよな」
 
俺「うんうん!」
 
ケ「もうちょい肘を動かさないように」
 
俺「なるほど〜(ケンが気を抜いた最高のタイミングで、ダンベルをケンの腹に……)」
 
ケ「それで、ここ意識するだろ? そうすると力こぶにも……」
 
とケンは自分の力こぶを見ながらダンベルを上げ下げし始めた。
 
俺(チャンス!!)
 
俺「なるほど、ね!!」
 
ドゴッ
 
ケ「なにしてんだ、ノゾム?
 
ケンは俺のダンベルを取り上げた。
 
俺「手がすべっ――うぶぅぉうおえええ!!!!!!(腹……が……!)」
 
ケ「すまん、俺も手が滑ったw」
 
俺の鳩尾には、ダンベルがめりこんでいた。
 
ケ「いい顔してんな〜」
 
ズボッ
 
俺「あ・・・あ・・・(クソ……)」
 
俺はよだれを垂らしながらうずくまった。
 
ケンはしゃがんでダンベルを床に置く。
 
ケ「いい感じに腕がパンプアップしてるぜ、ほら」
 
ケンは腕を曲げて、その豪腕を見せつけてくる。
 
ケ「最高に楽しませてやるよ
 
ドッボォッ!!!!!
 
俺「おうぅぅぇえ!!!
 
うずくまってる俺に構わず、ケンは腹に拳を打ち込む。
 
俺はくの字で、腕一本でぶらさがっている。
 
ケ「前よりもいい体してるな。でも不意打ちが効いたらしいな」
 
ズボッ
 
拳を抜かれた俺はそのまま倒れかけたが、ケンは俺の髪をひっぱって壁際に立たせた。
 
ケ「手、邪魔だ」
 
俺の怪力などないかのように、そのまま腹を押さえていた手を引っ剥がされて、
 
ドボッ!!!!ズボッ!!!!
 

俺「はぁぅ、ぅぅえ!!!!
 
ケ「鍛えたはずなのにな!」
 
ドゴッ!!!!ドムッッ!!!!!
 
俺「うぁぅえぇえ!!!
 
めり込んだケンの拳。
 
俺の鍛え上げた腹筋は、なすすべなく拳を飲み込んでいた。
 
ケ「こんな分厚くなってよ」
 
グリュ!!!グリュ!!!!
 
俺「おぅぇええ!!!!!うぅええええ!!!!」
 
ケンは拳を抜かずに、胃袋を直接かき回してくる!!
 
俺「や……め……うっぷ、ぅぅぅっ……!」
 
今日の昼食がせり上がってくるのを感じる。
 
ケ「こんなにムキムキなら、吐くわけねえよな?」
 
俺は足をばたつかせて、ケンを突き放そうとした。
 
両手でケンの腕を抜こうともした。
 
ケ「ずいぶん生意気だな」
 
ケンはびくともしない。
 
ケ「お仕置きだな。おら、ボディボディボディボディ!!!!」
 
ドム、ズム、ドゴ、グリュ、バキッ!!!!
 

俺「はぁう、はぁう、ぅぅぇ、おうぅぇ!!!
 
ケ「おらおらおらおらおら!!!!!!」
 
ボディボディボディボディボディ!!!!!!
 
俺の腹筋はなすすべなくケンのパンチを受け入れていく。
 
俺「うぅぇ、ぇぇぇ゛、うううぅ……」
 
ケ「マジで最高wwwww 俺の腕一本で支えられてる気分はどうだよ?
 
グチュ、グリュ、ゴリュ……
 
俺「おうぅえええ!!!!」

 

ケ「最高だろ?
 
俺は壁とケンに挟まれて、腹筋をミンチにされていた。
 
もうスタミナ切れで足に力が入らない……
 
そしてケンのぶっとい腕で、俺の足はぷらぷら浮いていた。
 
ケ「めちゃめちゃテント張ってんじゃねーかwwww」
 
ケンは、左手で俺のテントの先端を強く握った。
 
俺「ひぎっ!!!!あああぁあ……」
 
ケ「大喜びだな? あ?」
 
ドッボォッッ!!!!!!
 

「うぅえぇえ!!!!!!」
 
ケ「やべえ、ビクンっつったwwww
 
グリュッッ!!!!!!
 
「ぉぉぅぅぅぇええ!!!!!」
 
ケ「感じまくりじゃねーかwww どこまで行くかな!!!!
 
ズブズブズブズブズブ……
 
俺「あぁぁぁぁあぁぁ!!!!!!」
 
ケ「やべぇwww 最ッッッ高wwww 腹筋に力入れようとしてんの分かるwwww」
 
グチュグチュグチュグチュグチュッ……
 
俺「うぅ……」
 
ケ「じゃあ最後」
 
ズボッ
 
「肘だ、おらぁ!!!!!」
 
グッッッッッチャッ!!!!!!
 
俺の腹は、ケンの肘で壊滅した。
 
俺「うぅぅぇぇぇぇ!!! ンッ、ンンンッ!!!!」
 
ケ「やべえ、血吐いたwwwww パンツもシミできてるwwwww 待て待て肘を奥に入れれば入れるほどイってね?wwwww やっぱお前最高
 
俺は気絶するまでケンのオモチャにされたのだった……。
 

涼(ベアハッグで全身がいてえ……けど)
 
ここで踏ん張らなければ、拓も雄も照人も救えない。自分のプライドも許さない。そのような精神力だけで、涼は片腕を構えていた。
 
筋肉男はこれみよがしに、ゆっくりと、隙だらけで涼に歩み寄る。
 
涼「オッラァァ!!!」
 
バチン
涼(クッソ……)
 
涼の右パンチは、たしかに筋肉男の腹に命中した。しかし……
 
筋肉男「その状態でこの威力。大したものだ。だが俺を倒すには100年早いな」
 
筋肉男は涼の右腕をつかみ、とてつもない握力で引き込む。
 
涼(やっべ)
 
急速度で引っ張られた涼の腹が向かう先はーー
 
ズッボォッ!!!!!!!
涼「うぶぅぇえええええ!?!?
 
筋肉男の膝が、涼のレバーを射抜いている。
 
(ダメージの次元が違う……!!!)
 
目を見開き、涎を垂らす涼。耳元でささやく声が聞こえる。
 
筋肉男「随分めり込んだな。一発で肝臓行っちまったか?」
 
最高硬度を誇っていた涼の腹筋は、今は力が込められないほどにダメージを受け、筋肉男の膝をあっけなく受け入れていた。
 
「アッ……アッ……!!」
 
じわじわ感じられてくる異質な痛みに、涼の理性と本能が壊れる。
 
ズボッ。ドサッ。
 
ビク、ビク……。
 
膝を抜かれ、涼はリングに落ちる。
 
肝臓部分が紫色に変色した、涼の腹。
 
「アガッ……あっ……」
 
涼は両手を腹、特に肝臓にあてがっている。
 
時々、ビクン、ビクンと痙攣。涼の口からは涎が流れ続け、目は焦点が定まらない。
 
筋肉男はそんな涼のそばに来る。見下ろす形となる。
 
(や……ばい)
 
焦点が合わずとも、視界の大きな影が筋肉男だとはすぐにわかる。
 
しかし、まもなくその影は消えた。
 
涼(……?)
 
ズッボッ!!!!
「はぁうぅえ!!!!」
 
筋肉男は照人の腹にボディを入れていた。
 
筋肉男「こいつが立ち上がるまで、代わりにお前のレバーやってやるよ」
 
グリュ!!
アッ……!!!!
 
加減した筋肉男のレバーブローは、最小ダメージで最大の痛みを照人に与える。
 
照人「あ……がっ……!!(思うように声が出ない!!)」
 
筋肉男「いい顔だ」
 
ズボッ!!!
ひぎっ!!!あがっ……!!いたい……いたい……
 
照人は懇願するように首を振る。
 
筋肉男「涼が立ち上がるまで、お前はやられ続ける。涼はお前を見捨てて、ねんねのままでいるのかもな」
 
グリュゥッ!!!!
ぐええええ!!!!!
 
(コイツ……!! 照人を精神的にも追いつめる気か……!!)
 
涼は痛みに震えながら、少しずつ足に、腕に、力を入れて、立ち上がろうとする。
 
涼「はあ……はあ……」
 
筋肉男「それでこそ、エキシビションだ」
 
ズボッ
照人「あぁっぅ…………」
 
涼はよろよろと筋肉男に向かう。ファイティングポーズもままならない状態で。
 
(舐めやがって……!!)
 
パチン。
 
涼の弱々しいパンチが筋肉男のわき腹に当たるが、まったく威力が伴っていない。
 
筋肉男「胃と肝臓はもう掃除終了だ。残りは……腸か?」
 
筋肉男の回し蹴り!!!
 
バキッ!!!
 
涼「うあっ!!!!
 
わき腹に突き刺さった筋肉男の蹴り。
 
涼のわき腹は簡単に変形、そして涼の身体はリングの鉄網に飛ばされる。
 
涼「いってえ……
 
涼は動けない。筋肉男の足音が近づいてくる。
 
……消えた。と思ったのも数瞬間でーーーー
 
グッチュッ!!!!!!!!!
涼「あぁあぁっあ!!!!!!!!!
 
筋肉男の足がどてっぱらにめり込んでいく!!
 
筋肉男はジャンプし、そのまま涼の腹筋に着地したのだ。
 
グニュグニュグニュ…………
涼「はぁああああ!!!!!!!
 
筋肉男の体重で、足は細身の腹筋をずぶずぶと陥没させていく。
 
涼「ふぶぅえぇ!!!!
 
涼はついに吐血!!!
 
筋肉男「いい顔だ。これで臓物は一通り潰してやったぜ
 
筋肉男は涼を軽々しく持ち上げる。
 
筋肉男「念には念を、膝でもう一遍!!」
 
ズドッ!!バコッ!!グチュッ!!ベキッ!!!ドゴッ!!ズブ!!!ズム!!!ドゴッ!!!
「はぁう、はぁぅえ、うぇぅえ!、うぶっえ!!ぇえぇっ!!うぐぇ!!ぇっっっ……
 
10発、20発、50発、100発!!! 涼の腹を、余すところなく、強烈な膝で打ち込んでいく!!!!
 
涼の身体は、膝が打ち込まれるたびに激しく衝撃を受ける。
 
筋肉男「最高だ。どんどん柔らかくなっていく。もう泣きそうか? 無様だな。でも息子は元気みたいだな」
 
筋肉男にぶら下げられ、意識があるのかないのかもはっきりしない涼。自慢の腹は紫色に染まっている。
 
そして、死を察知した本能ゆえか、テントを張っている。
 
筋肉男「じゃあ最後に一発、やるか」
 
筋肉男は涼の肩を左手で押さえ、無理矢理に鉄網の前に立たせる。
 
筋肉男はそうして、右手で涼の胸筋と腹筋をまさぐる。乳首をつまむ。すると、涼のテントは痙攣を始める。
 
涼「んくっ………………」
 
筋肉男はそれと同時に、右腕を一気に引き、今までに見たことのないほどの力こぶを上腕に現す。
 
涼(やっべっ……!)
 
そして、打ち込んだ。
 
筋肉男「イっちまえ!!!!!」
 
ドッボォォォォォォォォォッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
涼「はぅぅぅうえええええ!!!……ん!! ん!!! ん!!!…………
 
涼の意識は、絶頂と、想像を絶する痛みとによって限界を迎えた。
 
そしてパンツを貫通して発射された。
 
筋肉男「俺の完全勝利ってとこか」
 
めり込んだ拳を奥へ奥へと押し込むほど、発射の勢いは増していくのだった……。
 

涼と筋肉男はリングにいた。

リングを囲う鉄網の一角に、照人が手錠で繋がれていた。

筋肉男「ずいぶんやつれてきたんじゃねーか?」

涼「言ってろ。お前こそ、きちんと取引を果たせよ?」

筋肉男「お前が勝てば、な」

涼「ふん……」

しかし涼には余裕がない。既に何発かのボディをくらっている。

====30分前====

敗者の収監される部屋にて。
 

涼「うぶぅおぅ!!?(一発が重い……!!)」
 
涼の腹筋がわずかながら歪む。
 
涼「……効かねーな。(試合のダメージが抜けてねえ……)」
 
筋肉男の拳が腹から離れた瞬間に、筋肉男と壁の間からするりと抜ける。

涼(試しに受けてみたが・・・ただやられてちゃ反撃の隙も貰えなそうだ)
 
涼はファイティングポーズをとる。
 
筋肉男「いい腹だ。壊しがいがある。ただ……」
 
筋肉男の回し蹴り!!
 
涼はガードを上げる。
 
しかし……
 
ドボォォッ!!!
照人「うえっっっ!!!」
 
筋肉男「俺に抵抗するなら、コイツは半殺し。そう言ったろ?」
 
涼「チッ…」

筋肉男は照人の頭を持ち上げる。

筋肉男「少年、コイツはお前を裏切るんだと」

ズッボッ!!!!
照人「はぁぅっ!!!!」

筋肉男「ほらほら、こんなに目に遭うのもコイツのせいだぜ」

ドボッ!!グリュッ!!!ズブッ!!!
照人「うえぇっ!!はぁう!!!おえええっ!!!」

涼「やめろ」

筋肉男「見ろよ、こんなに腹にめり込んでるぜ?」

グリュグリュ!!!!!
照人「うぐぶぇええ!!!!!」

腹を打たれるたび、錠のジャラジャラという音がする。

照人の腹には、手首が見えないほどに拳がめり込んでいる。
 
照人「はぁうぅ……」
 
照人の目はうつろだ。涼は照人の心情が読めない。

涼「やめろ!!!!」

筋肉男「なんだよ」

照人の紫に腫れた腹から、拳が抜かれる。

ズボッ
照人「ぅぅっ……」

涼「取引しよう」

筋肉男「ほう?」

======

そうして、まだ残っていた観客の前で、追加のエキシビションマッチを行うことになったのだ。

涼が勝てば、全員を解放。筋肉男が勝てば、涼を半殺しにしたのち、照人をも半殺し。そして拘束された全員は、地下闘技場の終身ファイターとなる。

これを観客の前で約束した。

しかし……

筋肉男「お前の方から来ねーなら、こっちから行かせてもらう、っぜ!!」

涼(早い!!!)
 
ドムッ!!!
涼(腕がいてえ……)
 
ガードで凌ごうとするが、体重の乗った筋肉男のパンチは強烈だ。
 
筋肉男「オラオラオラオラ!!!!」
バキッ!!ズドン!!ドゴッ!!バゴッ!ー!
涼(食らってばかりでは俺の腕が折れる……!!)
 
事実、涼の前腕は真っ赤で、所々紫色も見える。
 
涼はカウンターのタイミングを伺う。
 
筋肉男が連続のパンチを僅かに止める。
 
涼(ここだ!!)
 
涼は一見細い腕に力を込める。するとその細さからは信じられない力瘤が現れ、血管もますます浮き上がる。
 
涼「食らえ!!!」
 
ドゴッ!!
筋肉男「うぐっ!」
 
涼(効いてるか……?しっかし、かってえ腹だ……)
 
筋肉男「だが残念」
 
涼「!!!」
 
ヒットアンドランをしようと、筋肉男から離れるのを試みた涼だが、右足が動かない。
 
それもそのはず、筋肉男が右足を踏んで動けないようにしていた。
 
涼「クソッ」
 
筋肉男「オッラァ!!」
 
グリュッ!!!!
「うえっ!!!(やっべ……モロに入った……)」
 
涼は両手で腹をかばう。
 
この一発で、既に少なかった涼の体力は一気に削られた。
 
涼「うっ……あっ……(久しぶりだ、これほどやられるのは……)」
 
筋肉男「さて、観客もだいぶ戻ってきた。お前の醜態をさらしてやろう」
 
涼の喉を掴み、鉄網に押し付ける。
 
涼「かっ!あっ、!!(息が……苦しい……)」
 
涼は足をバタつかせ、両手で筋肉男の手を解こうとする。
 
筋肉男「そんなに苦しいなら助けてやるよ」
 
筋肉男は右手を離す。
 
しかし……
 
ドッボォッ!!!!
涼「うぶえええぇ!!!!」
 
一瞬で、その右手は涼の腹へとめり込んだ。
 
涼は筋肉男の腕一本で鉄網にはりつけにされる。
 
筋肉男「少年」
 
筋肉男は照人に話しかける。
 
照人「……ん……?」
 
筋肉男「お前がその手錠を壊したら、コイツを助けてやるよ。ただ、壊すまでは……」
 
グリュッッ!!!!
「うぐぇええ!!!!」
 
筋肉男「こいつの内臓を一つ一つ、潰していく。いいな?」
 
照人「……」
 
筋肉男「いいよな?」
 
グリュ!!
涼「うぶっえ!!」
 
照人「……い」
 
筋肉男「あ? 聞こえねーぜ?」
 
ズボッ!!!
涼「はあぅう!!!!」
 
照人「は……い」
 
筋肉男「さあ少年、コイツの命はお前に委ねられたぜ?」
 
ジャラジャラ
照人は残った僅かの体力で、手錠を外そうと手を動かしている。
照人(今までの皆も僕のせいでメチャメチャにやられていったんだ……。涼は僕の代わりに苦しんでくれている……。僕がなんとかしないと涼が……。)
 
筋肉男「さて……涼、だったか? お前はこれからショーの見世物だ。せいぜい頑張るんだな」
 
涼「へっ……。効いて……ねーし」
 
筋肉男「さあて、観客の皆さん! この素晴らしい肉体をもつ高校生、涼を、これからズタズタにしていくショーを行います!」
 
観客が湧く。
「腹をぐちゃぐちゃにしちまえー!!!」
「半殺しにしろー!!!」
 
筋肉男「いい声で鳴いてくれよ?」
 
筋肉男は涼の身体に腕を回す。ベアハッグだ。
 
涼は本能的に全身に力を込めた。
 
細身に込められた筋肉が膨らみ、見違えるほどの肉体が現れ出たのも束の間、筋肉男が力を込める。
 
ギチギチギチ……
涼「あああああああっ!!!!」
 
涼の筋肉の力は呆気なく押し戻され、筋肉男の胸筋や腹筋と腕に圧迫されていく。
 
ボキ、ボキ、ボキッ!!
涼「はぁうっあっ!!?!?!(全身の骨が音を立てている……!?)」
 
筋肉男「いい声だ。そしていいカラダだ」
 
ベアハッグを解き、筋肉男は再び涼の喉を掴む。
 
涼は、もう手足をばたつかせることもできない。
 
涼(体が言うこと聞かねえ……)
 
筋肉男「喜べ。これで内臓を綺麗に潰していけるぜ?」
 
ドム!!ドム!!ズム!!グリュ!!
「っえっ!!うぐっ!!はあぅっ!!!あぅ!!!」
 
ボディの連打!!!
全て鳩尾に正確に打ち込まれる!!
 
ドボッ!!バキッ!!グリュッ!!!ドッボォォッ!!!ズムッ!!!ドゴォッ!!!
「うええっ!!はぁうう!!!うえっっっ!!!うぶっっ!!!はあぅっ!えっ!!!」
 
涼「はぁ……はぁ……、うっ……くっ……」
 
涼はこみ上げる違和感を、必死に押し下げる。
 
筋肉男「よく耐えた」
 
涼「へっ……」
 
涼の口からは、涎がツーと垂れる。
 
筋肉男「俺からのサービスだ、そらっ!!!」
 
スブッッッッッッ!!!
「うええっ!!!!」
 
筋肉男の拳が涼の鳩尾にめり込み、涼の背中は大きく盛り上がる。その細身のせいで、今にも拳が貫通してしまいそうに見える。
 
そしてめり込んだ拳を抜かずに、ぐりぐりと更にねじ込む。
 
涼「うぅぅぅ、えっっ!!あっ!!!」
 
涼は、最強のはずの自らの腹に、拳がどんどんめり込んで行く様子を、目を見開いて眺めているしかない。
 
涼(俺の腹が……こんなに……)
 
グリュグリュ!!!
「あっっ!!うっっぶ!!!!」
 
涼の喉、そして口が膨らみ始める。
 
筋肉男「我慢しなくてもいいんだぜ?」
 
グリュッッッ!!
「うっぶ!!!(吐く……もんか……!!)
 
ゴク……ゴク……。
 
筋肉男「ほらほら」
 
グチュッ!!!
「!!!!!!んッッ!!!うっぷ……!!」
 
涼の頬が今までになく膨らむ!!
 
 
ズボッ
一度、筋肉男の拳が抜かれ……、
 
筋肉男「オラァッッ!!!」
ドッボォォ!!!
 
「うっええっええええ!!!!!!!、うえっええ!!!」
 
ビチャビチャビチャ……
 
(やばい……、ゲロが……止まらない)
 
筋肉男「遠慮は要らねえ、全部吐きな」
 
グリュグリュグリュ……!!!
「うえっ!!うっぷ!!!ぐえええ!!!」
 
胃を絞り上げるように、筋肉男の拳は鳩尾に更にめり込んでいく。
 
ビチャビチャ……ビチャ……。
 
グリュ、グリュ、グリュ
涼「うぐうう…………」
 
涼の胃は空っぽになって、出てくるものは涎たけとなった。
 
筋肉男「胃は掃除完了だな」
 
グリュ!グッチュ!!!
涼「はあううう!!!」
 
筋肉男の拳の捻りで、涼の胃は潰された。
 
涼「ううう……」
 
筋肉男の拳が抜かれ、涼は張り付け状態から解放される。
 
ドサッ。
 
筋肉男「少年、手錠はまだか?」
 
照人「うっ………」
 
涼がなぶられている間中、照人はずっと手錠を外そうとしていたが、手錠はビクともしなかった。
 
筋肉男「涼、コイツはお前を見捨てるみたいだぜ?」
 
ジャラジャラ……
照人「そん……な……わけ!!!」
 
涼はやつれた表情で、照人を見つめる。その目の向こうは、全く察せられないくらい、生気がない。
 
筋肉男「さて、涼、次はどこを潰そうか」
 
涼「まだまだ……!!!」
 
フラフラとしつつも、涼は立ち上がり、右腕だけでもファイティングポーズをとる。左手は腹にあてがっている。
 
筋肉男「フフフ、無様だな」
 
筋肉男は、威圧感を見せつけるように、ゆっくりと涼のほうへ歩いていく。
 
涼は動じずに、赤紫の片腕を構えている。
あけましておめでとうございます。


しばらく更新できておらず、申し訳ありません。


今年の4月あたりから、更新は再開できると思います(待ってくださっている方がいるのか、わかりませんが 汗)。


では、みなさん良いお年を!!
観客の歓声を背後に、ボロボロの簾の身体を担いで、筋肉男は例の部屋に戻った。

「おにいちゃん! おにいちゃん!」
という武則の声は筋肉男には届かない。

筋肉男が部屋に入り、扉を後ろ手に閉める。

すると

ドゴッ!!
ズボッ!!
ボコッ!!
「うっっ!!」

無警戒の筋肉男の腹に、何発かのパンチが打ち込まれる。

明かりがつくと、北岡拓、鳥見雄、そしてダイチが筋肉男と対峙していた。

三人の腹には黒い痣が残っていたが、なんとか痛みに耐えてファイティングポーズをとっていた。

「お前ら、どうやって?」

「俺だよ」

筋肉男の死角だった部屋の角に、涼が寄りかかっている。

涼「お前の担いでるそいつーー簾、だっけかーーとやり合ってるときに思ったんだよ。負けた奴らとか、神原くんは地下闘技場のどこにいるだろうって」

涼はまだ真っ赤な腹を、手で撫でている。

涼の腹は驚異的なエイトパックの溝を刻んだままだったが、ダメージが抜け切れておらず、撫でるたびに痛みが走る。

涼「それで、悔しいけどそのまま負けてみたわけ。ちょっと吐いて気持ち悪かったが、おかげでスタミナは温存できた」

ドサッ

筋肉男は簾の身体を乱雑に床に落とす。

未だに簾の身体は痙攣している。

涼「そしたらビンゴ。気絶してるフリをしてれば、看守から鍵をパクるのも簡単簡単。それで、お前が戻ってくる前に、全員の手錠と足枷をはずそうと思ってたけど……」

筋肉男は簾の痙攣している腹を踏みつぶす。

ズッッッボッ!!!!
簾「……っぇうぇ!!」

気絶していた簾の意識が、一瞬だけ揺り戻される。

涼「お前が戻ってくるのが、ちょっと早すぎた。おかげで全員は解放できてないけど……」

たしかに、まだ神原照人は枷に囚われたままだ。

雄「俺らだけでも、おめえをぶっ殺してやるよ」

憎悪で力の込められた雄の上半身は、いつもよりも筋肉が膨張しているように見える。

拓「数年前の落とし前をつけてやるぜ」

ダ「……」

男「ははははは!!!」

グッッチュッ!!!
簾「うぐぶぇぇ!!!!」

筋肉男は笑いながら簾の腹を踏む力を強める。

すでにマシュマロ同然の簾の腹は、ぺしゃんこにされていく。

男「おもしれえ。いいぜ? 全員でかかってこいよ。俺を倒せたら、全員解放してやるよ」

雄「なめやがって!」

三人が筋肉男に肉薄し、ダイチは後ろに回って筋肉男を羽交い締めした!

拓と雄はギチギチの腹筋を殴る!

ズムッ!ドコッ!バコッ!ドムッ!バコッ!
バキッ!ズゴッ!バゴッ!
「うっ、うっ、っ、うっ」

「うぅ……」

ダイチが羽交い締めを解くと、筋肉男は片膝をついて、片手で腹をかばう。

雄「はあ……はあ……」

拓「どうだ……」

拓と雄も、試合のダメージで体力がかなり消耗されている。

「んなわけあるかよ」

ダイチの腕を掴むと、筋肉男は軽々とダイチを背負い投げして、地面にたたきつけた。

ダ「なっ」

ズッボッ!!!!
ダ「はぁう!!?」

筋肉男の重い足がダイチの腹筋をつぶそうとする。

「なかなか固いな。だが……」

ズブズブズブ……!!
ダ「あっ……!がっ……!!」

筋肉男が体重をかけると、徐々に腹筋が屈していく。
グチュグチュッ……
ダ「はぁぁ……ぁ!!!!」

雄「やめろ!」

雄が筋肉男を押し倒そうとするが、びくともしない。
筋肉男は雄の脇の下に手を入れて、軽々と持ち上げる。

雄「おい……! 放せ!!」

「いい胸筋だ」

筋肉男は雄の乳首を、親指でくりくりといじる。

雄「ァぁあ……!」

「なんてな」

ッズッボォォ!!!!
雄「ぁっ……」

筋肉男の膝が、どす黒い腹筋をさらに破壊する。

力の入らない雄の腹筋には、膝が深くめりこんでいる。

全身を貫く痛みに、雄は口を開け、目を見開いている。

「いい顔だ」

ドサッ。

雄「あがっ……!! あっ……」

雄は床の上で、腹筋を痙攣させている。

「お前も腹がいい感じになったな」

そう言って筋肉男はダイチを持ち上げる。

ダイチの腹筋は筋肉男が踏んだせいで、ぺしゃんこだ。

「それ」

ダイチの身体を拓に向かって投げる。

拓「!?」

ドサッ

そのままダイチと拓は接触して、二人の身体は床に倒される。

「そらよ!!!」

ッズッボッ!!!!!!
拓・ダイチ「うぶぅえぇ!!!!!!」

筋肉男は両拳を下に振り下ろし、二人の腹筋をさらに粉砕する。

拓とダイチの口からは涎が噴出する。

「つまらねえ。もう吐くものも残ってねえか?」

涼「忘れてもらっては困るぜ!」

目にも留まらぬスピードで筋肉男の懐に入った涼。

ドボゥ!!
「うぅくっ……」

力の入っていなかった筋肉男の腹筋に、たしかに拳はめり込んだ。

涼は距離をとる。

「やってくれるじゃねえか」

筋肉男は自分の腹をさすりながら、壁につながれた照人の前に行って言う。

「お前がこれ以上抵抗を続けるようなら……」

ズボッ!!!!
照「うぅぇ!!!」

「コイツの腹をぐっちゃぐちゃにしてやって、殺してやるよ」

照「りょ、涼……僕に構わな」

グッチュッ!!!
照「ぅぇえええ!!!」

涼「クソッ……」

照人の目には、恐怖と痛みのせいで涙が浮かんでいる。

涼「わ、わかった……」

照「涼!! やめて!!」

涼は両手をあげて、筋肉男の方へと歩く。

涼「俺を好きにしろ」

ズッッボッ!!!!!
涼「うぶぇえ!?!?」

照(また僕のせいで…)

涼の腹筋は壁と筋肉男の腹に挟まれていた。

「それじゃあ楽しませてもらうぜ」
「それとも俺に勝つか。さあて、どっちがいい?」

簾「話が違うって言ってんだろ!」

「ほら、俺と戦わねえと、大切な弟がどうなっても知らねえぞ?」

簾は視界の隅で、ナイフがぎらつくのが見えた。

簾(クソ……)

簾は途端に走って、筋肉男に飛び膝蹴り!!

ドボッ!
「うぐぅ!」

確かに膝は筋肉男の腹に当たった。

しかし、ほんのわずかにしかめり込まない。

簾はなんとか離れる。

簾(さっきのボディが地味にいてえ……)

簾の肉厚な腹筋の壁には、大きな赤いあとが残っている。

「さすが優勝者、なかなかやるぜ」

筋肉男はゆったりと簾に向かって歩く。

簾「くそっ!」

簾は再び駆けて、ボディアッパーを筋肉男に打ち込む。

バキッ
「うぐ」

簾(俺の手も痛めちまう……)

「次は俺の番だ、ぜ!」

間合いから離れたつもりが、大きく伸びてきた筋肉男の手に腕を捕まってしまう。

簾(まずい……!)

「おにいちゃん!!」

グッチョ……
簾「はぁぁぅううう!!」

一瞬地面から離れてしまうほどの威力。

腕を解放されたので、簾は再び筋肉男から逃げる。

「ほー、まだ耐えるか」

簾「武則……、お兄ちゃんは大丈夫だぜ」

脂汗を噴出させながら、リング外の弟に弱々しくグッドサインを送る。

「うん! おにいちゃんが最強だもん!」

簾は笑う。

簾(お……俺がコイツを倒さねえと……)

「さあ、来いよ」

筋肉男は腕を広げて待っている。

それでも、簾は警戒したまま動かない。

「おいおい、つまんねーな」

簾「……」

「じゃあルール追加するか。十秒間、互いに触れあうことがなければ、お前の弟の指をひとつ切り落とすってのはどうだ?」

「お、おにいちゃん!!」と泣きそうな声が聞こえる。

筋肉男をにらむ。

簾「お前!!!!」

簾は駆けだす。

筋肉男は簾のボディを狙って拳を突き出す。

簾はそれをかわして、

ズボッ!!
「はぁう!」

簾(なんとか効いてるか!?)

簾の渾身のボディアッパーが筋肉男の鳩尾に決まる。

「へへへ……なかなかやるじゃねえか」

筋肉男は腹をさする。

「十、九、八……」

簾「くそったれが!!!!」

再び簾は筋肉男の腹を狙う。

簾は筋肉男の大振りのパンチをかわして、拳をつきだしたーー

バチッ
簾(やっべっ……)

自分の拳よりも一回りでかい、筋肉男の手に受け止められた。

「そろそろお楽しみといこうか」

筋肉男に拳を握られる。

簾「おい、やめーー」

ゴギッ
バギッ

簾「あーっ!!!!!」

「おにいちゃん……!!」

筋肉男が簾の右手を握りつぶした。

簾は手をかばっている。

簾「へへ……お前相手なんか、左手があれば……」

そういって簾は筋肉男の懐に入って、左パンチを打ち込む!

ドムッ
「うぐっ」

「だが威力は落ちたな」

簾(あ)

筋肉男の強靱な腹筋は簾の拳を受け止めていた。

そして筋肉男は簾の左腕をつかまえる。

簾「やめろ……!!」

筋肉男は軽々と簾をぶらさげて、左拳も握りつぶす。

ゴギバギズギッ!!!!
簾「あ……ぁ……」

「俺相手なら、手なんか使わずに倒せるだろ?」

簾の両手は使いものにならなくなっている。

「さあて、観客のみなさま、お待たせいたしました。これより、優勝者のサンドバッグショーを開催します」

『うぉー!!!』
『待ってたぜ!!!!』

「まずは腹をやわらかくしてやります」

簾を床にたたきつけて、仰向けになった簾が避ける前に、その腹を踏みつける。

グッチャッ!!!!
簾「うぅ゛ぇえ!!!!!!!」

くの字に曲がる簾の身体。

「おにいちゃん……」

「まだ固いので、もっとやわらかくしてやりましょう」

ズボッ!!ドボッ!!グチョッ!!
簾「うぅぇ!!!おうぇええ!!!はぁうぇ!!!!」

簾の口から唾液が吹き出す。

まだなんとか力を入れられる簾の腹筋。

簾(俺は……武則を助ける……!!)

立とうとする簾。

ズビュッ!!!
簾「うぶうぇえ!!!」

「サンドバッグは立たないぜ?」

釘付けにする大きな足。

筋肉男が簾の両手首をもって、ぶらさげる。

筋肉質で重いはずの簾を、軽々と扱う筋肉男。

「なかなか上等な身体だぜ」

筋肉男の丸太のような腕がうしろに引かれる。

簾(来る!)

簾は腹に力を込める。血管と溝がさらに現れる。

筋肉男は本気のパンチを放った!!

グリュッ
簾「あ゛っ、あ……(俺の腹が……)」

鋼鉄の固さを誇っていた簾の腹筋。

今は無惨にも、筋肉男の拳が深々とめり込み、もはや腹筋としての機能を果たせていない。

ズボッ

簾「あがっ……!!あっ!!!」

鳩尾に打ち込まれたその拳は、抜かれても大きなあとを残している。

簾は息ができず、口元から唾液がどんどんと出てきているだけだ。

「優勝者がずいぶん無様だなあ」
と筋肉男が簾の耳元でつぶやいてから、
「それではみなさん、ここからは刺激が強いので、苦手な方はみないようにしてください。強い刺激をお望みの方は、ぜひ刮目してください」

そう言うと、筋肉男は簾の両肩をコーナーに押しつけて、膝を引く。

「さて、吐血するまで何回か」

グッッッッッッッチョッ!!!!
簾「うぅぅぇええ!!!!!!!」

一発目の膝。

並の腹筋ならば、間違いなく内蔵が壊滅するほどの威力。

簾(武則を……!!武則を……!)

しかし簾は強烈な闘志で、腹筋に力を入れて、わずかでも筋肉男の膝をくい止めた。

それでも、筋肉男の膝が簾のシックスパックにめり込んでいる。

「みなさん、吐血まではしばらく時間がかかりそうですので、ゆっくりお待ちくだ、さい!!!」

ズボッ!!!!
簾「うぅぇえええ!!」

グッチョ!!
簾「はぁう!!!!」

グリュッ!!!
簾「う゛う゛ぇええ!!!」

打たれては、簾の腹筋は力を失い、ぺしゃんこになっていく。

簾(内蔵が……俺の中で踊ってる……)

ついには筋肉男の太股までめり込むようになった、簾の腹筋。

「おにいちゃん……おにいちゃん……」
と簾の弟の武則は泣いている。

「これほどまでに腹がやわらかくなりました!」

グリュグリュグリュ
簾「ぁ……ぅ……っ」

簾の中におもしろいほどめり込んでいく拳を、筋肉男はぐりぐりとねじ込む。

簾(武則……すまねえ……)

簾の腹筋はもはや抵抗の影も見せずに、ただただ筋肉男の拳に潰されていくだけ。

ボキッ!!
簾「ぁっっ!!!!」

「おっと、これはすいません。肋骨を折ってしまいましたね」

『おー!!!』

観客は高校生の最高の肉体がいたぶられていく様子に熱狂している。

「もっと掘り進めていきましょう!」

簾「ぁあっ……あぁ……!」

筋肉男の拳は簾の内蔵や腹筋を押しのいて、背骨にまで到達しかねないくらいにめり込んでいる。

グチュッ
簾「うぅっぷ……」

胃袋がつぶれる音がした。

グチュグチュグチュ……
簾「あぁ……ううぇええええええげぼおおおお!!!!!」

まるで搾り出すように、筋肉男の拳がめり込んでいくと簾の口からは大量の胃液があふれ出てくる。

「おにいちゃん!! おにいちゃん!!」

簾(たけ……のり……)

「それじゃあ最後に膝蹴りで締めるか」

簾は力なく首を振る。

無駄だとわかっていた。

「そらよっ!!!!」
グッチュッ……!!!!

筋肉男の膝はすでにぐちゃぐちゃの簾の腹筋に、決定的な追い打ちを与えた。

簾「はぁっっっ……うぇ……」

気絶した簾の吐く胃液には血液が混じり始め、とうとう鮮血しか吐かなくなってしまった。

『以上、優勝者のエキシビションマッチ、総支配人の勝利でした!!!』
『優勝者の簾武志には、感動の再会が与えられるー!!!』

「お兄ちゃん!!」

簾によく似た男の子が、大柄のスーツを着た男たちとリングの外にいる。

まだ小学生くらいだ。

簾「武則!」

『しかしながら、弟と手をつないで帰る前に、簾選手はーー』

「お、お兄ちゃん、うしろ……」

筋肉の鎧に覆われた、筋肉男がリングに入ってきた。

『この地下闘技場の総支配人に勝たなければなりません!!!』

『おー!!』
観客はこの展開に興奮を隠せない。

簾「話がちげえじゃねえか!!」

簾はリングの外に向かって叫ぶ。

簾「おい!!!」

「ごちゃごちゃうるせえよ」

簾は振り返る。

パキッ。ポキッ。
筋肉男が、拳をならす音。

「俺に勝つ。それだけだ」

筋肉男のパンチ。

簾はコーナーにいるので、避けられそうにない。

簾は仕方なく、全力で腹に力を込めて、備える。

ズムッ!!!
簾「かっっっはっっっっ!!!!(威力が……ちがう……)」

簾の腹筋は、かろうじて筋肉男の拳を止めていたが…。

「お兄ちゃん!!」

「てめぇの大切な大切な弟の前で、ボコボコにされながら、吐いて、イくか」

簾は筋肉男の間合いから離れる。

「それとも俺に勝つか。さあて、どっちがいい?」
何度踏みつけても、胃液が出なくなった拓。

簾は標的を変える。

数歩のところに、同じように腹を抱えている雄。

簾「あーあ。二人とも戦えそうにねーな、こりゃ」

『やっちまえー!!』
『吐かせろー!!!!』

観客からは、更なる虐殺を望む声。

二人とも吐くまで、この試合は終了しない。

簾は片手で雄の首をつかみ、そのままコーナーへ持って行く。

雄「ぐっ……!」

簾の目はぎらぎらしている。

簾「さてと。名前は?」

雄「誰が……てめえなんーー」

ドボッ!!
雄「うっ……!?」

鉄網と拳に挟まれる、雄の腹筋。

簾「年上に舐めた口利いちゃ、いけないよなぁ♪」

雄「うっ……鳥見……雄……だ」

簾「ふうん」

簾は拳に体重をめり込ませていく。

グググググ……
雄「あぁぁあ!!!」

雄は目を見開いて、足をばたつかせる。

両手で簾の喉輪を解こうとするが、無理だ。

雄「やめ……やめてくれ……」

簾「もっとやってくれ? 仕方ねえなあ」

グググググググ!!!!
雄「あぁぁあぁぁあ!!!」

雄は自分の内蔵が確実にすり減っていくのを感じていた。

簾「いい顔だ。しかも、めっちゃいい腹筋。最高だよ、お前」

雄「はぁ……ああぁ……はぁ……(照人を助けなきゃ……)」

簾「お前も誰かを助けに来たんだろ?」

雄「……ああ……」

簾「残念だけど、俺も助けなきゃいけねえヤツがいるんでな。負けるわけにはいかねえんだ」

ドブッ!!!!
雄「うぅぇえ!!!!」

ズブッ!!!!
雄「はぅぅええ!!!」

簾が耳元で言う。

簾「吐いたらゲームオーバーだぜ?w」

雄「そんなこと……知ってるわ」

簾「じゃあ頑張ってくれよ」

ボロボロの雄の身体に、簾は抱きつく。

密着する腹筋。

二人の爆乳も接し合う。

ちょうど二人の乳首も重なっている。

簾「ちょっとしたサービスだ。楽しんでくれよ?」

雄「あっ……あぁっ……」

雄の足は快感からぐらつく。

簾「ずいぶんでっかくなってんじゃねえか」

簾は自分のブツも押しつける。

雄「あっぁん……!!(やばい……気持ちいい……)」

雄の耳元でささやく。
簾「エロい声も出しちゃってな」

すると簾は雄を放した。

代わりに、雄の首に両腕を回す。

雄(膝……蹴り……)

簾「代金、いただくぜ」

ズボッ!ドボッ!グリュッ!グチュッ!!!
雄「うっぇぇ!!!うっぷぇう!!!うぅぇえ!!!おうぅぇ!!」

連続膝蹴り。

簾の必殺技だ。

雄(やばい……吐く……しかもイきそう……)

簾「両方とも、盛大に出しちまえ!!」

ズッッッッッッボッ!!!!!!
雄「あぁぁ!!!!うえうぇぇえええ!!!!!!」
雄の手の間からは止めどなく吐瀉物があふれ、パンツにはシミが広がっていった……。

『おーーっとー!!!!
 ついに決まりました優勝者は、H高校、簾武志だー!!!!』