一昨日の17日に、超一流の名脇役として知られている
声優の郷里大輔さんが亡くなったとのことです。

キン肉マンのロビンマスクを始め、
ドラゴンボールのサタンや牛魔王、
その他映画やナレーション等、第一線で活躍されていた方の突然の知らせでした…。


郷里さんと始めてお仕事をご一緒させていただいたときの
あの温かいお言葉と助言を、今でも忘れることが出来ません…。



まだまだどの世界にも私の名前がなかった頃、
たまたまいただいた後楽園遊園地のアトラクション
「幻鳥迷宮」のレコーディングで、ご一緒させていただきました。

当時自分で旗揚げした劇団公演はしていたものの、
声優という世界は未知のもので、
演技に自信があった私は、声優の演技をかなり下に見て仕事にかかっていました。


私と郷里さん、それともう一方の女性の3人でのレコーディングで
女性から始まり、そして私、郷里さんの順で進められる予定でした。

しかし、不慣れな私は何度もテイクを出してしまっていて、なかなか郷里さんに回すことが出来ませんでした。


それを見かねた郷里さんは、私の肩にそっと手を置いて


「いい線してるから、あとは力を抜けばいい…」


と優しく声をかけてくださいました。


レコーディングが終わり、待合室でしばらくおしゃべりをさせていただき、
いろいろと助言をくださったことを覚えています。


そのお言葉は、芝居に対してはもちろんのこと
世界観や人生観の基になっています。



あまりに突然のことなので、
何とも言葉がないのですが、
本当に本当にありがとうございました。

お心安らかに…。


本当にご冥福をお祈りいたします。