演劇はエンターテイメントでもあり、芸術でもあります。


どちらをとっても、それを観るお客さんと、魅せる役者がいないと成立しません。

最近これが成立していない気がしてなりません。

演技者の
「魅せること」

「観られること」
の意識がされていないんです。


私たちの職業は、最終的には、お客さんに感動を与えなくてはなりません。


芸術的な側面には、
「自分との戦い」
「他人がどう評価するかではなく、自分の限界に挑む」
という側面があります。

歴史上の有名な芸術家の中には、生前は評価されなかったものの
その死後に評価されることもありました。

一言で言ってしまえば、自己満足です。


でもその自己満足は、今のある種の逃げに聞こえてしまうような自己満足とは違っていたようです。

限界までの自分への挑戦

そこが大きく違うようです。
中途半端な自己満足では、所詮の自己満足でしかないのです。


究極で限界の自己満足。



それが芸術がもっている側面ですが、
演劇はエンターテイメントの側面もありますので、
お客さんに楽しんでいただかなくてはなりません。

自己満足ではエンターテイメントは成立しません。


どう表現すればと考える自己満足の部分と、
今やっていることは、本当に観ていただくお客さんに喜んでいただけるのか?

ということを、真剣に考えなくちゃいけないんですね。

どう表現すれば?

と考える役者さんはいますが、
どう観られているか?

を考える役者さんには、あまりお会いしたことがないです。

もちろんこの部分を深く追求していくのは演出の仕事なのですが、
役者が自分の演技を表現する上では、必要な要素だと思っています。


それが最終的に、

観せる

ではなく

魅せる


に変わっていくんですよね(笑)




ってなかんじで、今日はこのへんで!