昨日が舞台監督のことだったので、今日は役者と演出の役割について♪


昨日と同じように、とあるレストランを例えに説明します。


役者は、言わば素材にあたるので、出すメニューの材料になります。

キャベツやじゃがいも、肉や魚。
その材料はいろいろあって、種類もいろいろだけど、質もいろいろです。

それを食べる者だけじゃなくて、作る者にも、その素材たちがアプローチをしてきます。


キャベツの新鮮さを示す、茎の切り口。
切り口がまっすぐなものは、切り落とされてから時間が経っていないもので、
切り口が膨らんでいるものは、その時間の経過を示しています。

あなたならどっちを取りますか?


そう!
役者も、ただそこにあって使ってもらうんじゃなくて、
自分自身のよさのアプローチをしなくてはなりません。

それはいかにも作られたよさではなくて、真に持っているよさを!

素材のおいしさには基本があるようです。

新鮮さやみずみずしさ

それぞれの素材によって、その指標は違うようですが、
おいしさの基本がない素材は、おいしいわけがありません。

形が悪くとも、おいしい素材はおいしいです。

だからこそ、演劇の世界でも見た目の格好良さややっている感じゃなく、
基本がきちんと出来ている役者のほうが上がっていけるんです。

だって、おいしいから!

だから、役者は基本をきちんとマスターして、
自分のよさをアピール出来るようにしなければなりません。


そして!
そのよさをどう料理するかが、シェフである演出の役割なんです!

ただ見た目のものだけに捕らわれずに、斬新なアイデアで、
ただの素材でしかなかった材料たちが、料理へと変化していきます。

材料を切る大きさや火の通し方、調味料の加減で、料理は大きく違ってきます。


同じ材料を使っているのに、こんなにも違う…。

ということはありませんか?

それはそこにアイデアがあるか?
どういったものを食べてもらいたいか?

などの思考と思いがあるかどうかなんです。


多くの素材がある中で、なにを使い、どう料理するか?

それを追求して、ただの素材を芸術まで引き上げるのが、シェフである演出の役割なんです。



わかりやすいようで、ちょっとわかりにくいかもですが、そういうことなんですよ♪


こんなところも、高校生エンゲキ塾では、講義をしていこうと思っています♪



ってなかんじで、今日はこのへんで!