表現者って、とても過酷な職業で、ときに自分というすべてを脱ぎ捨てなければならない。


人は常に臨戦態勢で、環境から身を守るために、ある種の鎧をまとって、自分自身をガードしている。

でも、ときにその鎧が自分自身に迷いを生じさせて、
どの自分が本当の自分なのかわからなくさせてしまう。


いろんな鎧
いろんな顔
いろんな感情
いろんな考え

複雑化する環境から身を守るには、生き残っていくには、必須なものなんだけど、
それが逆に混乱を引き起こし、本当の自分をわからなくさせてしまう。



どの自分が本当の自分なんだろう?



この考え自体がそもそも間違った道へと導く道標で、
自分が1番見せたくない自分が本当の自分で、
それをそっと人目に触れさせないように、数多くの鎧をまとうんだ。



稽古場でよく言う言葉

服をぬげ



いやらしい意味ではなく、
こうした自分自身の解放が出来ない人が、
人の心を動かす演技が出来るわけがない。


正直に素直に話してくれない人に、相談なんて出来ないように、
芝居のお客さんたちも、素直な気持ちで見入ってはくれないだろう。



小さな自分
弱い自分
醜い自分


それを素直にさらけ出せたとき、
弱点だったものが武器に変わり、
演技者としての資格を得ることになる。




今こそ!!!





ってなかんじで、今日はこのへんで!