演劇を続けている理由…。

そんな質問を役者だった知り合いの子から受けた。


それに対して、俺はこう答えた。

そこに本当の自分がいるってことを伝えたいから…。



人は生きていればいろんな仮面をかぶっている。

演劇に出会うまでは、それが仮面だと分からずに、ただ自分の中に複数いる自分に翻弄されていた。

どれが本当の自分なんだろう…?
って。

でも、演劇を通じて得た答えは、どれも本当の自分ではなく、すべては、
なにかの影響によって作り出してきた仮面だったことを知った。


友とよくやっていくための仮面。
親兄弟と向き合うための仮面。
男として男らしくあるための仮面。


そんな複数の仮面が、自分を構成していることを知った。



衝撃的だった…。



でも、それが仮面だと分かったとき、真実の自分の存在を確認した。

その仮面を付け替えている真実の自分を。

普段の生活の中では、ほとんど顔を出さなかった真実の自分を。



演劇は常に透明の仮面をかぶらなくちゃならない。

そう…。
まさにガラスの仮面を。

でも、付け替える瞬間、ふと素顔を覗かせることがある。


その瞬間をとらえて、
俺は自分自身と話すことが出来た…。





今は素顔だけで生きていて、仮面は意図的にかぶるって感じ。

始めは恥ずかしかったり照れくさかったり、情けないのが嫌だったり、ダメな部分を人に見せるのが嫌だったり。

でも、それも自分とあきらめた(汗)


そんなへんちくりんなのが今の俺。




自分ってなんなんだろう?
って疑問を抱いている人がいたら、是非とも演劇を薦めたいかも(笑)


真剣に、がむしゃらになって、本気の演劇をしてみると、案外簡単に見つかるから♪




ってなかんじで、今日はこのへんで!