この前のen塾でも説明したし、常々思っていることではあるんだけど、
基本稽古と基礎稽古の、この2つがきちんと出来ていれば、
間違いなく役者は舞台に立つことが出来る。


基本稽古は体を温かめ、自分の体をコントロール出来るようにする稽古のこと。
代表的なものとしては、
アップ、筋トレ、呼吸法、発声ストレッチ等

基礎稽古は、役者をイメージ空間に引き込み、自由と緊張を引き出させる稽古のこと。
代表的なものとしては、
声だし、滑舌、ダンス、即興、殺陣、日本舞踊等



これらは、誤ったトレーニング方法が散漫していて、きちんとしたものが出来ていないので、
自分の声や体を、自由にコントロールすることが出来ないし、
出来ていないから、お客さんに伝わらなくなる。


en塾生も呼吸法と発声をやったのだが、
自分をコントロール出来ずに苦慮していたようだ。



ただ、この基本と基礎。

すべて自分自身でやれることで、やっていれば必ず出来るようになるもの。

それこそ初心者とかやったことがないとかないもの。

特に基本稽古は、その指導と意味さえ体の感覚として捕らえれば、
出来るようになるまでに1週間はかからないだろう。



もちろん、筋トレもスポーツのための筋トレと、役者のための筋トレと違うので、
「ただやる」だけではまったく意味がないんだけど…。
(これを知らない役者さんが多いのは事実(汗))



本当に上達したいと思っているのであれば、
ちゃんとした基本と基礎稽古を

もっと本気になって
もっと歯を食いしばって
もっともっと貪欲にやらないと

そこに到達することは出来ない。

その険しくて先の見えない山を超えたところにある、
役者への第一番目の門に。




ってなかんじで、今日はこのへんで!