この頃の役者さんは、なぜか頭が硬い人が多い気がする。


この演劇はフェイクな世界で、いくらでも嘘があっていいし、
いくらでもあり得ないことがあっていいはずなのに、
当たり前のことを当たり前のようにこなしてしまっている。

現実ではないのだから、現実の発想では、
やっている間に違いが出てきてしまうんですよね。

フェイクなものをリアルにやっても、それは作られた世界なので、面白くなくなってしまう…。


ただ忘れてはならないのが、
「真実」を伝えるということ。


役者さんが初めて台本を手に取り、そこで受けたファーストインプレッションは、どんなものだったのか?どんな感情を受けたのか?

これはもちろん嘘じゃないし、現実でもない。
台本から与えられた真実なんです。


それこそが真実で、それを素直にお客さんに伝えられるか?

これが役者さんのなすべきことでもあるんだと思う。



ハチャメチャでもいい。
嘘でもいい。


楽しいものを楽しいと伝え、
辛いものを辛いと伝え、
悲しいものを悲しいと伝え、
自分自身を全身全霊で伝える。


その叫びのなかにこそまた…
本当の真実があるんだと思う。




ハチャメチャやっちまえ~~!





ってなかんじで、今日はこのへんで!