声優の演技の構成方法と、舞台俳優の演技の構成方法はまったく違うんです。


演劇部は演劇団体にいる人は分かると思いますが、
舞台俳優の演技の構成方法は、ある期間の稽古日程を経て、
周りの共演者たちと共に、そのシーンなり全体を構成していきます。

ところが声優は、みんなで集まって稽古なんてしないです。

言わば1発本番です!


事前に資料をいただける場合もありますが、
シナリオなんかはレコーディング当日にもらうことになるので、
稽古なんてしている時間はありません。


当日シナリオと資料をもらって、
ちょっとした説明を受けて、
さっ!じゃあ、テスト本番いきましょうか!

ってな感じです!


短いときなんて、スタジオに入って、
気持ちの整理や深呼吸をする間もなく本番です。

あっすいません。まだイメージが固まっていないんで…。

なんて言えないんです。



そう。
俳優の演技の構成方法との大きな違いは、
舞台俳優は稽古期間中に、周りと共生させながら、その演技や感情、イメージを固めていくのに対して、
声優は瞬発的にすべてを爆発させて、演技を構成させることにあります。


より自然に
より具体的に
より早く
より熱く
爆発させることにあるんです。



舞台稽古で言えば、最初の読み稽古が、
もうすでに本番ということです。
えっ!?
って思うけど、そうなんです。



でもこれは、舞台俳優においても必要な感覚になるので、常に
「稽古=本番」
という感覚で稽古に臨むといいと思いますよ☆


稽古は本番と同じように
本番は稽古と同じように


ってね♪



ってなかんじで、今日はこのへんで!