毎年3月11日は
テレビや新聞がとてもにぎやかになりますね。


明日で震災からちょうど3年。


私が気仙沼で被災してから3年、
感覚としては
ほんの1年とか1年半前ぐらいのことなのに、
時間が過ぎるのはあっという間です。


震災後から今日まで、
私の心の中では
ほんとうにいろいろなことが起きました。


被災したばかりのころは
あまりにも衝撃が大きすぎて、
痛みも悲しみも怒りも
何にも感じることができませんでした。


無意識にでも感情をマヒさせないと、
とてもじゃないけど
命を維持していくことができなかったのです。


体育館や家族の家での避難生活も、
また取材を再開することも
それなしにはムリでした。


月日が過ぎて
自分の感情が戻ってきたときには、
激しい後悔におそわれました。


同じように被災した人たちのなかにも
すぐに
みんなのために立ち上がって
ボランティアを開始したり
仕事に尽くしたりした人たちも
いたというのに、
私には
何にもできなかったからです。



本当はあのとき、
もっとがんばるべきだったんじゃないか。


もっと地域のために
なにかすべきだったし、
やろうと思えば
被災した次の日からだって
取材活動ができたはずだった・・・。



どんなにまわりの人に、

「あなたは今は休むのが仕事なんだから、
 まずは心身を休めなきゃだめだよ」

と言われても、

「何にもできない自分」

というものを
ずっと許すことができませんでした。



でも
ある人がかけてくれた言葉で、
ふっとラクになったんです。


それはこんな言葉でした。

「圭子さんは
 震災でめちゃくちゃになったときには
 何もできなかったかもしれないけれど、
 あとになってからできることが必ずある。
 
 非常時に力を発揮する人と
 あとから発揮する人と
 どちらも役割があって、どちらも必要なの」。



3年が過ぎた今、
やっとやっと
自分にできることがわかりました。


今の私にできるのは
震災がどんなことなのか、
震災を通して
日々どんなことを肌で感じてきたかを
自分の言葉で
たくさんの人たちに伝えていくこと。




3月21日、
横浜の講演会で震災の体験を話します。

●「SWICTH上映会&311震災講演会」



そしてブログとフェイスブックでは、
あのときの体験を綴っています。

「はだしの圭の震災ノート 311から歩いていこう

●ブログ     
https://www.facebook.com/hadashinok311 



震災のこと。


被災地のこと。


震災後の日々を生きるということ。



今これを読んでいるあなたに、ぜひ知ってほしいです。