3月21日に横浜で開催された
「SWITCH上映会&311震災講演会」には
予想を超えるたくさんの方にお越しいただき、
本当にありがとうございました!


前日に首都高速の事故があって
通行止めのニュースが入ってきていたため、
もしかしたら来ない人もいるのではないか
と心配したのですが、
ふたをあけてみたら
会場の125席がほぼ満席!


遠方の方、
お近くの方、
知っている方、
初めての方、
さまざまな方に来ていただいて、
ほんとうにうれしかったです。


講演会は映画のあとだったので、
映画のみにご参加された方も
いらっしゃいましたが、
それでも
大半の席がうまったままで
お話しさせていただくことができました。



私の持ち時間は40分。


「弱いままで生きていくこと」
というタイトルで、
311を気仙沼で体験した者として
あの日のことやその後の日々、
感じてきたことなどを話しました。



大地震のあと
信号の止まった町を車で走り、
小学校に避難したこと。


その小学校にも津波が浸水して
近くが火に囲まれ、
死を覚悟したこと。


紙一重で助かって、
無我夢中で
その後を過ごしていたときのこと。


震災後に動けなくなった経験が
価値観を一変させ、
生まれて初めて自分の弱さを
認めることができたこと。


本当に短い時間ではありましたが、
そんなことを思いのままに話しました。



練習では出てこなかった言葉が出てきたり
思わず涙が出て
言葉につまってしまったり
腕時計を外して演台に置くのを忘れ
時間がわからなくなって焦ったりと、
想定外のことばかりが起きましたが、
それでもみなさんが
じっと耳を傾けてくださっていて、
本当にうれしかったです。






講演のあとの
コラボトークでは
参加者の方から
震災についての想いを
お話ししていただく場面もありました。


そのやり取りのなかで
すごく印象的だったことがあります。


「被災した人たちのために何もできなくても
 自分を責めないでほしい。

 まずは自分がいる場所で、
 毎日の生活を大切にして、
 本当に自分が望むことをして
 それぞれが輝いていてくれることが、
 私にとっては希望なのだ」

ということを
お話しさせてもらったのですが、
この言葉を口にした瞬間、
会場全体から
ほ~っとため息がもれたような、
安堵のエネルギーを感じたのです。


これまでにも
たくさんの友人が

「何もできなくて申し訳ない」

と言うのを
聞いていたのですが、
やはり同じように
心を痛めている方が多いのだな
とあらためて実感しました。



だれかが辛い目にあっているのに
何もできないことに
心を痛めてしまう。


人間の根本はやっぱり善と愛なんだ
と思わずにはいられませんでした。



みなさんからいただいた
大きな愛のエネルギーを力に、
これからも
震災の体験を伝え続けていきます。


お越しくださったみなさま、
お世話になったスタッフのみなさま、
応援してくださったみなさま、
本当にありがとうございました!