すごく久しぶりに、
震災で亡くなった友人の夢を見た。
幼いころのように
耳の両脇で髪をふたつに結び、
ジャージを着て
ランニングの列のいちばん後ろで
楽しそうに走っていた。
あっ、○○ちゃん!
と声をかけたら、
「私は元気にやってます。
だから心配なさらないでくださいね!」
とあっけらかんと言われてしまった。
友だちなのになんで敬語なんだよ!
という思いと
元気でよかった
という思いと
でももう会えないんだ
という思いがごちゃまぜになり、
夢の中で泣きに泣いて
起きたら枕がぬれていた。
ああそっか。
私は震災のことで、
まだまだ泣きたいことが
山ほどあるんだ。
まだまだ、
怒りたいことでいっぱいなんだ。
「そんなふうに
いつまでも悲しんでいたら、
友だちは天に還れないよ」
と、優しい人は言うかもしれない。
そんなことわかってる。
わかってるけど、
どうにも
悲しみを止められないときだって
あるんだ。
頭やリクツなんかじゃ
たちうちできない気持ちがあるんだよ。
泣きたいときは泣くしかないじゃん。
泣け泣け、私。
泣け泣け、みんな!
あと先なんか考えずに、
うおーんうおーんと泣けばいい。
泣くだけ泣いてお腹がすいたら、
ハナをかんで涙をふいて
山盛りご飯を食べよう。
そうして
少し胸をチクチクさせながら
また仕事に夢中になって、
コメディなんか借りたりして、
夜になったらまた
ご飯を食べるんだ(もちろんお昼も! 笑)。
こんなふうにして、
わたしは毎日を生きていく。
あんなにひどいことがあったけど、
世界はまだ終わっていない。
私たちの人生も、まだまだこれから。