皆さんこんばんは。
白鵬です。
白鵬:今回の休場の痛みについて先生から直接話があります。
大庭:トレーナーの大庭と申します
先ほど相撲協会のほうに診断書を提出させていただきまして、3箇所あります。まずは左ひざ棚障害、続きまして右拇指伸筋腱損傷、最後に右側関節関節炎です。
白鵬:そして昨日あらためてMRIとった結果はまた病院の先生と明日話し合いをしながらどういう話になるか分からないけど、今後の治療法を判断していきたいと思います。
Q:あらためてお気持ちを
白鵬:明日から取り組みの割が出るということもありまして、力士にはそういう迷惑をかけたくないという思いで、3日前ですけど早々と決断しました。また秋巡業も九州場所もありますからそれにむけて治療に励んでいきたいと思ってます。そういう事を考えてると、昨日の夜は若干寝れなかったんです。
Q:寝れなかったのはどういう思いか
白鵬:そうですね、名古屋場所終わって、ハードなスケジュールというのかな、そういうのがあったりもありましたし。
今回、最初から全休というのは大関以来10年ぶりにという全休だなと振り返ってましたけど。10年前当時は大関で、多少その時は綱取りがありましたし、負け越したりして、正直相撲がいやになってきたりとかしたりでもやっぱりこう、病院のベッドで一人2週間ほどですかね、テレビつけると、相撲が映りますからね、やっぱり相撲が好きなんですよね。またイチからやるんだという気持ちになりましたし、その後、綱というものをつかみましたけど、
ある意味昨日はそういう気持ちで、帰ってきたらまた強くなるんだ!という、そういう思いで昨日はいろいろ考えてました。
Q:ぎりぎりまで調整して出たいという思いも
白鵬:そうですね、今回3箇所ですからね、ここようやく腫れが引いたんですけど、2日間熱出て、痙攣が起きて、こんな思いしたの初めてですからね、
だからこうやって人としゃべるの嬉しいですね。
Q:あらてめて大庭先生に、聞きます。やはり名古屋場所で右足親指痛めたのがひとつのきっかけ?
大庭:そうですね
Q:親指の状態は?
大庭:まあ炎症がなかなか引かずという状態で、痛みぶり返し、無理といいますか、負担がかかったなかでの今回の炎症という、いろんな積み重ねであります。
Q:剥離骨折ではない?
白鵬:それは明日の検査結果ではっきりわかります
Q:親指が炎症を起こして発熱した?
大庭:そうですね
Q:さきほどの3つという話ですが、当初は右足親指負傷して次に左ひざを痛めて、あとは側関節は足首?
大庭:そうですね、右の足首です
Q:考えられる原因は?
大庭:親指をかばったことによる炎症ですね。どうしても連動してますので。どうしても併設してますので複合型の。
Q:そこからヒザに影響がでた?
大庭:そうですね
Q:番付発表から診ててどうだった?
大庭:なかなかいつもすぐ腫れが引くんですけど今回引かなかったことで、いつもと違うのかな、と。明日検査結果がでますので、私からはそれ以上は。
Q:横綱としては
白鵬:こういうの初めてですね。痛みから熱、というのは関脇のときに途中休場したときも熱が出たんだよね。だからあれぶり、11年ぶり。しかも今回は痙攣ですからね。まぁほんとに初めての痛みというか。感覚ですね。
Q:発熱からの痙攣ですか
白鵬:そうですね。ふくらはぎからふとももにかけて。
Q:長い巡業ありましたけど、痛みはあった?
白鵬:痛みあったんですけど、本当はすぐ左ひざに違和感を感じて、後半は稽古も参加してなかったですけど。まあ割りは何とかテーピング巻いてやってましたけどね。
Q:巡業を休場しようとは?
白鵬:やっぱり思ってましたですよ。やっぱりこう20人くらい、休んでまして、そこで九重親方も亡くなったということで、ここで休めないな。という思いで、巡業頑張りましたけどね。まぁやっぱりこう、相撲協会にとって地方巡業も本場所に続いて大きな行事でもありますから、しっかり認識してもらいたいという思いで、勧進元さんが1年かけて準備してますし、そして地方の方々、本場所にこられない方々が楽しみにしてきてくれるわけですから、それでこう…その横綱として責任というか、そういったものを見せなければというのがあったものですから。まあいろいろ考えたんですけど、地方巡業は今まで私は一度も休んだことがない、という、それが今私の誇りというかね。
Q:秋場所には1000勝という思いあったと思う
白鵬:やっぱりありました。今の現在の状態がまだ月曜日だったら、腫れも引いてきたし、という感じがありますね、もしかしたら出られたかもしれない、と。でもやっぱり無理してはいけない、という何かこう、そういう感じがしますね
Q:休む勇気?
白鵬:そうですね、そうやって何かを捨てていく、何かを犠牲にしていく、というのが戦いにとって必要と思うし、それが10年ぶりに来たのかなと思う。
Q:療養に向けての思い
白鵬:やはりもう今場所出られないと決まったんで、今年締める九州に向かって、そして九州となればね年一回ですから、それこそ応援してくれた方々、支えてくれた方々にね、1000勝というものを目の前でみせたいなという気持ちが、今、高まって来ましたですね。
Q:具体的治療プランは
白鵬:それは明日しだいですね、悪ければ入院という形もあるかもしれないですね
Q:大庭先生、ひところよりは良くなってる?
大庭:そうですね
Q:横綱もそれは感じてる?
白鵬:やっぱりこう、赤みと腫れが引いたとうね、でもぶつかり稽古できませんからね。
Q:やはり横綱である以上、単に出るだけではいけない
白鵬:そうですね
Q:九月場所2年連続で姿を見せられないが、この時期にしか来られないお客さんに対する気持ちは?
白鵬:そうですね、やっぱりいつも私は成績が良くても悪くても千秋楽まで取りきるということをずっと目指してきましたし、そのことは前理事長の北の湖さんからも聞いてそう認識してやってきたものですから、15日間のなかでやっぱり初めて来るお客さん、そして遠くから来る方々、毎日15日間同じ方々が来るわけでもないですし。ですから本当に自分の何だろう、考え方…その中でやっぱりケガというものはね、やっぱり他人にわからないというか、痛みというものはありますからね。それが重なったというかね。色々な方々にね申し訳ないなと、また上位陣に、稀勢の里関も綱取りでありますし、両横綱もいますし、やっぱり去年休場の際に感じたのは観てるほうは楽しかったというね、正直去年はそういう気持ちだった。でもそういう中で横綱大関の責任というのは、本当にその立場の人間にしか本当に分からないんで、上位陣には、大変いい活躍をしてもらいたいな、という、今の気持ちです。
Q:休まないことが横綱自身の強さだったが、去年今年とどこが横綱自身で肉体的に変わった?
白鵬:うーん…まぁですから何でこの時期なんだ、同じく秋場所のこの時期なんだ、と考えたこともありますけどね…。何で他じゃないの?ていう。やっぱりそうやってみればこのハードなスケジュールがもう一つ違ったらと、思いもあります。まあでもやっぱりね…ある方が言ってましたけど、両親からこの立派な体いただいて、自分がダメにしてるんじゃないの?と両親が悲しむよ、とそういう方もいましたけど。やっぱり他人にどうこうではなく、自分に甘かったのかなという感じはありますけどね。まあ自分なりにやってきたつもりがね、少し20代とは違ってきたのかなという気持ちです。まあでも双葉関の考え方…、あんまりたくさん稽古させて場所に臨ませないという考えもあったんですよね、やりきった!という若い子が負け越したら次がないんだ、と。多少抑え気味でやらせれば、負けた後にもう一回稽古に頑張れるというか、そういう哲学があったみたいですよね。ですから私も、どっかに甘さがあったというね。だからもう少し自分に厳しく、という風にね、なって行けば今年最後の場所、そして来年、良いものを見せられるんじゃないかと思いますけどね。
Q:自分に厳しくというのはたくさん稽古をするというより自己管理を厳しくするという意味?
白鵬:うーん、そんなとこですね
Q:今場所は稀勢の里が綱取り
白鵬:ですから、こればっかりは何とも言えないけどね、是非ともこのチャンスをね、モノにしてもらいたいね。今場所は戦うんじゃなくて応援に変えていきたいと思いますけどね。
Q:次の九州で横綱が帰っていたときに稀勢の里関が綱を締めていたら楽しみ?
白鵬:まあそれは4横綱の時代が始まるというか、4横綱で広げていきたいという、今の気持ちです。
Q:現状の全治は?
白鵬:今のところは4週間
Q:秋巡業は出られたら出たい?
白鵬:2004年の初場所ですか、関取なってから今まで一度も巡業は休んだことない、というね、それだけは避けたいという思いはありますけどね。それまでにしっかり完治してなければいけないので、まずは安静にね、心と体を整理してやっていきたいと思います。
Q:日曜から稽古再開して、いままで調整してきた思いは?
白鵬:やっぱりファンの皆さんに申し訳ない気持ちと、何とかその期待に応えたいという思いと、そしてやっぱり、場所前にね全力士が場所に向けて厳しい稽古やっておりますから、自分も汗を流さないといけないという思い、全然ぶつかりとか四股とかすり足とかできなかったけど、自分も同じような汗をかきたいなという思いで動いてた、というか頑張ったという感じがしますけど。
Q:途中でダブル、トリプルで来たと言っていたが、もうその時にわかっていた?
白鵬:そうですね。今までだったら2日3日でよくなるんですけどね。
早く治療して
元気な姿を皆さんに見せられるよう頑張ります。
白鵬 翔