2/9に行われる予定でした、
日本の復興を『いわき』から
第5回いわきサンシャインマラソン
は、記録的な大雪のため、残念ながら中止となってしまいました。


お世話になりましたいわきのみなさま、お集まりくださいましたボランティア参加者のみなさまどうもありがとうございました。


2/8(土)

7:00すぎ
前日からの大雪でなかなか全員集合できませんでした。
今回はバス1台、ワゴン3台の計4台での運行のため、そろったグループから随時福島県へ向かって出発しました。


12:30ごろ
福島県に到着。
大雪のため到着が遅れてしまったため、予定を一部変更し、福島県双葉郡富岡町にある富岡駅に向かいました。
富岡町は東京電力福島第一原子力発電所事故の警戒・避難区域に指定されており、駅も閉鎖されてしまっていました。
慰霊碑に黙祷を捧げさせていただきました。




その後、全員でオーガニックコットン畑のお手伝いをする予定だった伊藤農園に到着。
この日は、マラソン大会の前日準備を行う美食ホテルグループと農業支援グループに分かれての活動でした。

~ 美食組 ~

伊藤農園で受け取ったお弁当を食べた後は、翌日のマラソン大会でお出しするカジキメンチ丼の仕込み組と、その他の作業組に分かれての活動でした。
カジキメンチ丼仕込み組は、台所で45Lの大きな袋2つ分のキャベツを千切りにした後、業務用炊飯器2つ分のお米とぎ。



その他の作業組は食材や調理器具などの荷物運びをお手伝いしたそうです。




~ 農業組 ~

伊藤さんのご自宅でお昼を頂きました。
なんと!おばあちゃんが、手作りの豚汁とお漬物、甘酒、大きなみかんを用意してくださいました(^O^)
それといつもお世話になっている観陽亭さんのお弁当です。



体もこころもぽっかぽかになりました♡
とてもとても美味しかったです(^O^)
ごちそうさまでした!そしてありがとうございました!


伊藤農園を出発し、宿である古滝屋さんに到着。
広いお部屋をお借りして、収穫したコットンのゴミとり作業を行いました。



各農園で収穫したコットンが大きな袋にどっさり☆
机に広げた新聞紙の上で、少しずつコットンをつかみ、少しずつゴミをとり除いていきます。

途中、ゴミとり作業の説明をしてくださった矢口さんが、綿くり機の説明もしてくださいました。



初めての方は驚いている方が多かったようです。
今は機械で行っていますが、昔はこのように地道に綿をとっていたんですね。

各机ごとに、しりとりをしたり、様々なお話をしたり、楽しんで作業させていただきました。
『一緒に作業した世代は高校生から年配の方までいらっしゃって、本当にいろいろな年代の方が参加しているのだと感じた。』と、参加者のSさんはおっしゃっていました。


その後、場所を移動しマラソン大会のボランティア活動の詳細についてミーティングを行いました。



今年は、荷物預かり係、更衣室係、参加記念品受け渡し係、迷子探しや紛失物関連を担当する総務係の4つのお仕事があり、担当を決めたり、内容を確認したりしました。


18:30 ごろ
ミーティングが終わると、美食組も合流し、震災関連の活動を広く行っている金成さんよりお話をいただきました。
ご家族を守るために行った様々な決断や行動、今の活動に至った当時の心境、今後の活動などについてお話いただきました。
特に、いつでも気軽に福島に足を運んで欲しいという旨のお話が印象的で、私自身もっと積極的に福島を知っていきたいと改めて感じました。

19:00ごろ
絆ジャパン初参加者の方を対象に、毎回行きの道中で流すDVDをご覧いただきました。
今回はバスの関係でご覧いただくことができなかったため、宿で時間をとらせていただきました。

20:30ごろ
夕食や入浴、マラソン大会当日に向けて再度打ち合わせなど自由に過ごした後、いつもお弁当を作ってくださっている観陽亭の遠藤社長よりお話をいただきました。地震が起きたその時の状況や、現在のお仕事やお仕事仲間に対する想いなどについてお話いただきました。
震災前のお仕事仲間のみなさまに対する想いには胸が熱くなりました。


2/9(日)

3:30ごろ
早く起床した方が異変に気がつきました。
なんと深夜から停電してしまっていたのです。
お部屋も、廊下も、お手洗いも真っ暗でした。
階段とロビーに非常灯がついていて一安心したのを覚えています。
懐中電灯やスマートフォンのライトをたよりに行動しました。

5:00 ごろ
いわきサンシャインマラソンの中止が決定してしまいました。

みんなが楽しみに、そして気合十分で盛り上げたいと思っていたいわきサンシャインマラソンの中止でした。
私自身も、何ヶ月も前からお手伝いさせていただくのを楽しみにしていたので非常に残念に思いました。

ランナーとして参加予定だったMさんは、「いわきサンシャインマラソンの中止は非常に残念だったが、大雪もまた自然災害。3年前の震災、昨年の越谷の竜巻、大島の台風、予定していたことが出来なくなった人がたくさんいます。それでも自然とともに生きていきましょう。」とおっしゃっていました。


震災のときの人々の気持ちや状況を知ること、理解することはできません。

停電一つをとっても、
いつか復旧するだろう。
という状況と、
いつ復旧するのかわからない。
という状況はあまりにも違うと思います。

しかし、今回の活動を通して、震災のときどんなことが起きていたのか、当時を体験した方から見ればほんの少しではありますが、想像したり考えたりできた貴重な機会になったと感じています。

この想いを来年のいわきサンシャインマラソンの成功へとつなげていきたいです。


8:00ごろ
このあと、高速道路の通行止めなどもあったため、すぐに車4台で埼玉県への帰路につきました。
埼玉県に到着したのは18:30ごろ。
10時間を超える長い長い道のりを、一度も危ないことなく安全に運転してくださったドライバーのみなさま、本当に本当にありがとうございました。


みなさまとまた活動をご一緒できることを楽しみにしております。
長文になりましたが、どうもありがとうございました。