4月26日(土)の活動にご参加の皆様、暑い中での重労働、本当にお疲れ様でした。

さて、オニの田上リーダーが、翌日の全身筋肉痛のなか、脳みそと指先のみを酷使され、ユニーク且つ温かいレポートを作成して下さいましたので、遅くなりましたがご紹介させて頂きます。

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26日 今回も快晴に恵まれました。

本当に穏やかな初春の、絶好のボランティア日和となりました。

今回も伊藤農園さんで、コットン作りの農業支援作業です。

事前の要請の内容が非常に濃かったため、往路のバスの中で正直に内容を告知いたしましたところ、皆様の気苦労を増やしてしまう結果となり、これには反省いたしました。

本日は31名の仲間で活動開始です。

季節は農繁期に向かおうとしています。

サラリーマンの方々には、農繁期=「年末大行進」と翻訳した方が、その内実が伝わるかもしれません。

農業作業の立ち上げ時期ですので、幾つもの作業が同時に行われていきます。

先月までの情勢とは、この先一変します。

「百姓とは百の仕事をするからだ」という、言葉の意味が解ります。体で・・・。

 

コットンの年間栽培作業は

(1) 天地替え(先月やりました)

(2) 畝作り

(3) 種まき

(4) 草取り

(5) 草取り

(6) 草取り

(7) 草取り

(8) 収穫

(9) 収穫物のお掃除

となります。

今回の作業は、(2)の畝作りがメインになります。

畝作りといっても、その内容は多岐にわたります。

①天地替えした畑に有機肥料をまく(今回はなめこ床の有機肥料を使用しました)

②耕運機をかけ、畑に混ぜ込む

③耕運機で畝を作る

④畝の種をまく周囲に鶏糞をまく

⑤木酢もまく

⑥マルチを畝に均等に張っていく


⑥での作業のマルチですが、栽培にとって重要な役割をします。
保湿 ・除草・遮蔽・種をまく間隔の目印と、役割は多岐にわたります。(農業豆知識)

O谷さんを中心にAグループの仲間には③④⑤⑥の作業をお願いしました。

T山さんを中心にBグループの仲間には①②の作業をお願いしました。

皆様黙々と作業に取り組まれ、きりがよいところで昼食です。

今回も伊藤農園さんの納屋をお借りいたしまして、観陽亭さんのお弁当に舌鼓。

農作業中のお弁当は本当においしいです。

また、伊藤農園のおばあちゃんから、温かいお味噌汁、みかん、御漬け物(絶品)の差し入れを頂きました。

本当にごちそうさまでした。

腹も膨れた午後、早速作業開始です。

この時期の農作業は大変ですが、カエルがいたり、肥料の中から大量のカブトムシの幼虫が見つかったりと、普段、都市部では感じられない季節の営みをみることができます。

順調に進んでいた農作業ですが、午後にトラブルが発生しました・・・。

畝と畝の幅が狭いのです・・・。

初めに確認しておくべきでした。

この幅が狭いと、今後の農作業に影響がでます。

皆様が一所懸命作っていただいた、畝を再度作り直しです。

Aグループの皆様には、ご迷惑をおかけ致しました。

それでも、快く作業して頂き感謝しております。

今後は細部までボランティアセンターと話を詰めなければならといという教訓を得ました。

帰り際、視察ボランティアと合流した際、観陽亭の遠藤社長に飛び入りで、挨拶して頂きました。

「これからは、モノ・カネではく、寄り添うようなボランティアをお願い致します」

という言葉が印象的でした。

震災後、3年となります。現地のニーズは変化してゆきます。

それでも形を変えニーズはあるのです。

そのニーズに寄り添うように、ボランティアを続けてゆきたい、心を新たにした一日でした。

いつの日かコットン栽培が福島の新産業になればと思っています。

一年を通じての長い作業になります。

これからも、ご支援をお願い致します。

*追記*

皆様、筋肉痛は大丈夫でしょうか?

くれぐれもご自愛下さい。

伊藤農園作業チームリーダー 田上 道雄

 

いつものように今回も、素敵な笑顔に、私たちのほうが元気を頂いてしまいましたね。

皆さん、また一緒に笑顔にお会いしに、そして笑顔をお届けしに行きましょう☆

伊藤農園のおばあちゃん、吉田センター長、本当にありがとうございました。


写真・編集:ばねっさ