早いものです。
2年前の今日、離婚届を提出しました。
生きていれば、まさかがあるものです。
元旦那さんは
几帳面で、優しい、気配りの人でした。
なんの問題もない、ちゃんとした人でした。
一部上場の企業に勤めていて
お金に困ることはありませんでした。
子供もいませんでしたが
2人で仲良く楽しんでいこう!と
毎年、旅行にも連れていってもらい、
週末に出かけたりと
はたから見れば、羨ましいと思われていました。
でも、ある日
息ができなくなりました。
相手に合わせ過ぎて
自分がわからなくなってしまい
専業主婦でしたが、
家の中に居場所がありませんでした。
何が好きなのか、
何がしたいか、
どうしたいのか
何も選べなくなっていました。
洋服ひとつ選ぶにも
自分が好きなものではなく相手が喜ぶもの、
色んなことを相手の頭で考え、
想像してみるようになり
自分ではなにも考えなくなってしまい、
だんだん自分がわからなくてなっていました。
勝手に相手のことを考えて
自己完結させて、なにも言わない。
言えない。
何か言おうとしてもタイミングをうかがい
結局上手く言えずにオロオロするばかり
限界でした。
いっぱいいっぱい溜まっていたものを
一度吐き出してしまうともう止まりません。
自分では意図していない方へゴロゴロと転がってしまい、気がつけば、離婚届に判を押していました。
離婚後、
自分の形がわからなくて
何が好きで、
何をしたいのか、
何を選ぶのか、
全部自分で選んで、自分で責任を負う。
そんな当たり前の事をやっていなかったから
まるでリハビリ。
笑うこと
泣くこと
怒ること
喜怒哀楽を表現する
力を抜くこと
着込んでいたものを
ひとつひとつ脱いでいくように
私に帰る。
無理して笑顔を作らなくてもいいし
「まあ、いいかこれくらいは」と
気持ちに折り合いをつけて
諦めることもなくなり
私を取り戻して
楽に笑えるようになりました。
元旦那さんへ
あの時、
私の想いを汲んで、
手放してくれてありがとう。
色々あったけど、
一緒に過ごした20年があったからこそ
私はここにいます。
感謝してます。
ありがとうございました。