渡邉【ペンネ】の「ブリブリ everyday」

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気が向いたときにれにちゃんかフリーザについて書きます( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )

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ネタバレ注意


初日にシンエヴァ観てきました。

吐き出したいのでネタバレを含みます。

まだ観てない方は是非ネタバレ無しで観てきてください。

個人的に気になった点や友達と話していて感じた点をなるべく順番に書いていきますが長すぎて覚えていなかったり見間違い、解釈違いもあると思います。

あらすじを書くわけではないので飛ばすシーンもあります。


吐き出す為に書くだけなので仮に議論のコメント等いただいても返信するかわかりません。


以下本編内容に触れますので知りたくない方は読まないでください。


 ヱヴァンゲリヲン新劇場版


あくまで個人的な感想ですが序、破はテレビシリーズをなぞりつつ新しい展開も交える「どちらかというと明るいエヴァ」でした。

使徒の数や仮設5号機やMark.6、カヲルやマリの存在など謎の異なる点もありつつ、通称ポカ波のポカリ具合だったり3号機搭乗がトウジではなくアスカで、惨事には変わりませんがアスカも生きているという点

(漫画版ではトウジは3号機搭乗→死亡)

破エンドロール後のQの予告で加持さんが銃で抗っている→死なない?

第10使徒戦でサードインパクトは起きたもののシンジの意思で綾波を救済、シンジの背中を押したミサトさんなどテレビシリーズより前向きというか救済措置が多いなと感じていました。


Q予告ではNERVメンバーは散り散りになりながらもゲンドウと冬月、加持、エヴァパイロットなどが抗い模索しているような描写

破ラストで衝撃的な登場をしたMark.6がドグマに降下する様子などが描かれていたのでワックワクでした。

なので当然(?)Q公開初日に劇場に足を運んだわけですがこれもまた個人的にQは絶望でした。シンジくんの方が絶望しただろうけど俺も絶望でした。


大人の都合で乗れ乗れ強要されてようやく自分で答えを出した(?)ことを全面的に拒絶され


助けたはずの綾波は彼の知る綾波ではなく


トウジはワイシャツになってしまい


唯一シンジくんの心の居場所となったカヲルくんは何故か自分にチョーカーを付けて目の前で死んでしまう


劇中ラストでそこはかとない希望は見えましたがそれは視聴者にとっての希望であり、その時点ではシンジくんの希望ではないわけで

とにかくQを観てモヤモヤを抱えたまま7~8年?過ごしてきました。

エヴァ熱もQのおかげで冷めてしまいました。



 第3村


前置きが長くなりましたがQラストで歩き出したシンジ達が行き着いた先の第3村


ここでまさかのトウジが登場。

お前ワイシャツになったんじゃなかったのか…

続いて委員長とケンスケも登場。


最初は「ああ、生きててよかったな」程度にしか思いませんでしたがスッカリ大人になりましたね。


シンジくんを殴ったあのトウジが

Zガンダムでいうとカツ並にウザキャラのケンスケが

スッカリ大人になりましたね。


ふたりとも元々きちんと良い奴でしたがニアサー後の必死に生きるしかない環境が彼らを大人にしたんですね。


委員長も綾波レイ(仮称)通称黒波に優しく優しくそれはもう優しくおまじないの数々を伝授して


その黒波ですがQの時点で自分と綾波レイの存在に葛藤していましたが自発的に質問を投げかけ

ジブリキャラのような村民オバサンたちや委員長、ツバメちゃん、じゃがいも拾い幼女などとの触れ合いでどんどん綾波レイになっていきましたね。


綾波推しの自分的には黒波はポカ波を越えました。

Qの綾波は綾波ではありませんでした。


田植えして汗を流す黒波、寝癖のついた黒波、ツバメちゃんに懐かれる黒波、シンジを心配する黒波…

ああ、綾波レイだ…ちょっと違うけど綾波レイだ…

よくわかりませんがそんな気持ちでした。


その綾波がシンジに想いを吐露してLCLになったシーンは本当にビックリしてしまいました。

悲しかったけど気持ちよかったというか、よくわかりませんが。


ファッションショー()をしているときに制服に着替えた黒波はまさに綾波でしたがプラグスーツが黒から白になり、彼女は最後に本当に綾波レイになったなと思いました。


 わだかまり


綾波の話が長くなりましたが塞ぎ込んでいたシンジくんも綾波、アスカ、トウジ、ケンスケのフォロー、加持リョウジくんとの接触などを経て立ち直ることができ、自らの意思でヴンダーに乗ります。

立ち位置的には捕虜というか監視対象というかそんな感じですが。



アスカ、マリ出撃前にシンジルームに寄って本当に久しぶりに対等に話し合うシーンもよかったですね…

わだかまりがとけたと言うか。

Qでも不器用にお互いを気にかけてはいましたがここであるべき関係に戻れたなと思います。


アスカとマリが10数年どんなことをしていたのかはよく知りませんが2人の距離感も思っていたより近くて素敵でしたね。


シーンは飛びますがゲンドウ襲来後にMark.9によってシンジルームのロックが解かれてシンジ登場。

シンジくんに銃を向けるサクラちゃんと春日野うららちゃん(名前忘れた)


シンジくんを庇って銃弾を受けるミサトさん。

ここでシンジとミサトのわだかまりもなくなり、個人的にQの絶望要素だったミサトのシンジに対する態度も僕らの知るあの頃のミサトさんに戻りここで思わず泣いてしまいました。


冬月VSマリ(戦ってないけど)もよかったですね、というか冬月って必ずしもゲンドウと同じ意見ではないけどゲンドウの気持ちを汲み、ゲンドウが悪者にならないよう視聴者に伝える本当に必要な役割だと思います。


艦隊戦のときの冬月やリツコのセリフから互いに相手の有能さを痛いほど認めているなと感じました。

逆襲のシャアでギラドーガ撤退シーンでアムロがシャアを感じたときや、核ミサイルのシーンかな?シャアがブライトを賞賛したようなそんな感じ。


 親子喧嘩


「預けていた初号機」を回収して裏宇宙()をベガワープするゲンドウ

マリの助けでゲンドウに追いついて初号機に乗り込むシンジ


このシーンが親子喧嘩だとは思いませんでした。



座って待ってる第13号機かわいくなかったですか?


第3新東京市が心象世界ってのはわかってたけど途中でやけに安っぽいCGになって「あー、そういうことねはいはい!わかったわ俺、完全に理解した!」ってなりましたよね。(何も理解してない)


そのあとミサトさんの部屋で喧嘩してるエヴァンゲリオンかわいかったですよね。


「暴力で解決するものではない」

といった旨でシンジを諭しつつ基本的にゲンドウしか攻撃してないのもかわいかったです。

性能差とか色々あると思うけどかわいかった。


そして電車に乗ってゲンドウタイムが始まりますが

「シンジを愛している」という点

これだけでもうすっげえよかったです。

目的の為に利用していたという部分は否めませんが、父は子を愛していました。

シンジに会わない、会っても必要以上に接しないというのはゲンドウが不器用ながらシンジを想ってのことでした。


そう知った上で思い返すと

破冒頭の墓参り

第8使徒迎撃後の「よくやったな」

綾波がセッティングした食事会

第9使徒迎撃後の「大人になれ」


この辺の印象が思いっきり変わってきますね。

それは父と子のやり取りだし、食事会ほんとはワックワクだったんだろうなって考えるとやっぱりゲンドウかわいい。


ここでゲンドウはかわいく途中下車してカヲルタイムに移ります。


カヲルくんにはあまり思い入れがないのでアレですが


渚司令とは

渚司令とは?


カヲルくんはずっとシンジくんを想っていたこと、そしてそれはカヲルくんの自己満足であったこと

なんというかあのカヲルくんがそんなありがちで平凡な一面を見せて、でもそれは本人にとっては紛れもない善意や優しさであったこと


そしてカヲル自身がシンジくんに救われたこと


とても良かったです。

解釈は人それぞれだと思うけど自分はそう思いました。




 さらば、全てのエヴァンゲリオン


シーンが前後していたり記憶もごっちゃになっていますが


EOEの浜辺でシンジと語り合い、パペットの中のケンケンに撫でられ孤独の切なさから解き放たれたアスカ


(お葬式かわからないけどアスカの回想で駄々っ子ロリシンジに蹴られてうろたえる若ゲンドウの表情めちゃくちゃかわいくなかったですか?)


シンジに会って謝罪できた綾波


シンジや加持、息子に自己満足の愛を向けたミサトさん


多くの為にミサトさんに全てを託した加持さん


上で述べたカヲルくん


それぞれ必死に生きてきたヴンダー搭乗員や第3村の人々


シンジとマリ


ゲンドウとユイ


カタチは違えどそれぞれが報われたなと思いました。

「望んでいたことと違った」人はいるかもしれませんが25年間ずっとファンだった人や新劇場版やゲームなどでファンになった人、全てのエヴァファンに向けた答えがこれなんだなと思いました。


撮影セットのようなシーンの奥には青い零号機がいたように思いましたし(見間違いかもしれない)

プレステはゲームにのみ登場するエヴァやストーリー

それらを含めて「全てのエヴァンゲリオン」を終わらせたのかなと思っています。


槍でエヴァが自らを貫くシーンでは初号機と第13号機だけでなく零号機、2号機、3号機、仮設5号機、Mark.6、Mark.9といった目立った活躍をしたエヴァはもちろんのこと、Mark.4、Mark.7といったイマイチ設定がわからないエヴァや、ついさっき出てきたばかりのMark.10~12もいっちょ前にエヴァ面して参加してて自己主張が強い新人さんだなと思いましたよね。


そんなこんなで駅のシーンですがなんとなく貞エヴァのラストに似てましたね。



 終劇


恐らくほとんどの観客が気持ち良く終わることができたエヴァンゲリオン。

恒例の宇多田ヒカルの曲に乗せてなっがいなっがいエンドロールが流れます。

暗闇でひたらすら文字が流れる。

神木隆之介くらいしかふむふむと思う点もありませんがbeautiful worldまで流れるというサービスサービスなので怖くありません。


最後に庵野秀明の名前が真ん中で止まると目の錯覚で停止している文字が上に流れているように見えますが僕たちは怖くありません。

それどころじゃないからです。


トイレもそろそろ行きたいしお腹も減ってきました。

でも大丈夫です、僕たちは待っているんです。


「終劇」

終劇の字も動いてるように見えるな、目の錯覚ってすごい!すごいです!かすみさん!


あれ、いつも「つづく」が先だったもんね!

そうだそうだ俺はエヴァをわかってる、俺はそういう男だ。


そして明かりがついた劇場。


あれ、予告...は?

無いんですよね、知ってますよわかってましたよ、こんなに綺麗に終わったんだから予告なんてあるわけないですもんね!

え、せめて最後にあのBGMに乗せて明るいミサトさんに締めてもらいたかったんじゃないか?

いやいや滅相もない!そんな贅沢なこと望んでませんって!いやいやほんとですよ?信じてくださいよ25年の付き合いじゃないですか!

さ、トイレ行かないと!トイレ!


はぁ、最後の最後に期待してしまったな


「最低だ俺って」

(おしっこを手の平に乗せながら)


この気持ちだけは劇場内のシンクロ率100%なんじゃないかって思ってます。


期待外れとかではなく、エヴァンゲリオンが大好きな老若男女

特にオジサンオバサン(言い方)の多くはエヴァの呪いで心が若いままでいられたと思うので。


大人になれ、シンジ。



終劇