半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

NEWS

 
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Web連載
withnewsさんにて、お読みいただけます。


書肆侃侃房さんのWebサイト「Web侃づめ」からお読みいただけます。

800にもおよぶ石神仏、石造物が奉納されている、
長野県東筑摩郡にある修那羅山安宮神社
修那羅石神仏群について前編、後編にわたり書いてきました。
こちらからお読みください↓

『鳥居の先の異世界 修那羅石神仏群 〜前編〜』

『鳥居の先の異世界 修那羅石神仏群 〜後編〜』

 

当初は前後編の2回でまとめるつもりでした。

ですがあまりにも石造物の数が多く、まとめきれるものではありませんでした。

前回ご紹介した石神仏もごくごく一部。

そもそも一度参拝したぐらいで全ての石神仏を観られてもいません。

またいつか参拝しなきゃですね…

 

ということで、まだご紹介したい石仏があり、

少しだけ追記することにします。

 

 

こちらに参拝するにあたり、あらかじめ

『修那羅山安宮神社石神仏群ガイドマップ』

なるものをダウンロードしていたのですが、

その表紙になっている石仏をまだご紹介できていないんです。

 

その石仏、ブナ観音はガイドマップを持っているにもかかわらず、

なかなか見付けられませんでした。

おそらく見逃している方は多いことでしょう。

 

 

ブナ観音さまがおわすのは、このブナの大木です。

高い位置にあってまったく気付かず、

何度もその前を通り過ぎ、うろうろしていました。

 

上の写真の中央部、ブナの木に小さな穴があいているのがわかるでしょうか。

一段高い位置まで登っていって、その穴をのぞいてみると…

 

 

可愛らしすぎる!!

合掌する観音さまがにっこり微笑んでいるのがみえました。

 

薄暗い中でもかろうじて頭上面がみえるので

十一面観音であることがわかります。

どのようにしてここまですっぽり包まれるに至ったのか…タイムラプス動画で観てみたい。

自然の生命力を感じずにいられません。

 

ブナの大木にすっぽり包まれ、かわいい顔をのぞかせている観音さま。

見付けられなかったら、かなり心残りになっていたでしょう。

お会いできて嬉しかった…合掌。

 

他にもご紹介したい石造物はたくさんあります。

ですが、あり過ぎてキリがないのでこのぐらいにします。

あとは、ご自分の目でご確認ください。

本当に素敵な空間でした。

この素敵さを言葉で上手く伝えられずもどかしい思いです。

 

 

さて、最後に後日談。

長野から帰って来た私はさっそくフィギュア写真をSNS投稿しました。

そうです(前編に書きましたが)、

修那羅石神仏ガチャでゲットした石神仏フィギュアを、

『修那羅石神仏ガチャ フォトコンテスト』

に出すのが、今回の旅のもうひとつの目的だったんです。

 

では結果発表〜〜!

 

(筑北村おでかけガイドよりお借りしました)

 

最優秀賞は逃しましたが、有り難いことに、

フォト部門 優秀賞をいただきました!

ありがとうございます!!

 

入賞商品は

 

 

筑北村お土産詰め合わせセット!

たいへん美味しくいただきました。

 

そして!

 

 

ガチャ全種(イエローカラー)

全種ですから、すなわち!

何度やっても出すことのできなかった、

 

 

シークレットの千手観音さま!

をとうとうゲットできました。

 

ずっと行きたかった濃厚石仏ワールドに行き、

石仏ガチャをまわしまくって、

お土産詰め合わせまでいただけるだなんて…!

本当に私のためにあるような企画でした。

企画してくださった筑北村の皆さま、ありがとうございました。

 

石仏推しの私としましては、

このように石仏をからめた企画は心から嬉しく、

今後も見付けたら積極的にご紹介していく所存です。

 

また今年も機会をみつけて長野に行きたいと思います。

マジ長野大好き。

こんなシメでどうでしょうか。

 

 

修那羅石神仏ガチャフォトコンはすでに終了していますが、

ガチャはまだ筑北村の道の駅や温泉などに設置されているようです。

ただ、いつまで設置されているか分かりません。

詳細は筑北村にご確認ください。

長野県東筑摩郡の筑北村にある修那羅山安宮神社
この神社の奥におびただしい数の石神仏が奉納されていて、
修那羅石神仏群と呼ばれています。
この石神仏群に辿り着くまでの経緯を書いた
の後編となります。
前編ありきの内容になっていますので、
つづけて読むことをおすすめします。
 
さて前回は、
拝殿と脇の建物とをつなぐ渡り廊下の前に鳥居があり、
その鳥居と渡り廊下をくぐるとその先に異世界が広がっている!
というところまででした。
 
はたしてその先の異世界とは。
 
 
上の写真は渡り廊下をくぐっているところです。
くぐり切ると目前に広がるのは鬱蒼とした森。
空気が変わったような、温度が一度下がったような、不思議な感覚。
このとき私の他に人は居ませんでした。
ただ私の鳴らす熊鈴の音だけが鳴っている。
そんな空間。
 
すでにいくつかの石仏が見えていますが、
くぐって正面、薄暗い中にひときわ明るく木漏れ日が照らす石仏がありました。
私を出迎えてくださった石仏です。
 
 
イカツイのかチャーミングなのか表現に悩みますが、
装備から偉い方であることは伝わるこの像、
修那羅大天武(しょならだいてんぶ)の像です。
 
修那羅大天武は実在の人物で、生まれは現在の新潟県。
長い修行の末、幕末から明治にかけこの地に住み着いた大天武は、
霊験を示し(つまり奇跡をおこしたのかな、雨を降らせるとか)
村人の信仰を集めました。
 
安宮神社の裏にはおよそ800体と言われる
石神仏石造物がひしめき合っているのですが、
これらの多くは幕末から明治にかけ、
大天武の信奉者や村人たちが建立し奉納したものだそうです。
 
庶民の願いや祈りに満ち満ちたここは
民間信仰の縮図』と言えるわけです。
 
 
つまりこの方は開祖。
前編でご紹介した『石神仏ガチャ』の全5種のひとつにもなっています。

 

安宮神社拝殿の裏側は、
コの字でぐるっと囲むように無数の石造物が祀られています。
拝殿の後には本殿があり、本殿の真後ろの位置にあるのは、
 
 
ずらりと並ぶ石祠の列。壮観です。
境内には石祠だけでも109基が奉納されているそうで、
この一角には40基の石祠があるとのこと。
 
もうあまりの石造物の多さに興奮というか…
時を忘れるほどで、まったく追いついてなかったです。
何度か通わないと全貌は観られないと思います、ボリュームが凄すぎて。
 
 
祠の列の中には千手観音像
後々わかることですが、
この観音像が最後まで出せなかった『石神仏ガチャ』シークレットでした。
シルエットで予想はついてたけどね。
 
この千手観音は非常に精巧なつくりですが、
修那羅山石神仏の一番の特徴は、
民間信仰ならではユニークさ自由奔放さです。
例えば、同じ千手観音でもこんな像もあります。
 
 
こちらも千手観音
光が当たっていなかったので、若干わかりにくいかもしれません。
こちらもガチャのランナップになっていたので、
フィギュアの写真の方がわかりやすいかな。
 
 
正直「これ千手観音?」ってなりますよね。
まるで手袋のようなパーの手は10、人柄の良さそうな顔は4面。
つまり四面十臂の省略化された千手観音。
 
この平面的で素朴な表現がまさに修那羅仏の典型と言えます。
 
もちろん、前述のような精巧な千手観音もいい。
でもこの簡略化された千手観音もキュートでいい!
いかにもプロではない素人がつくったような像容に、
庶民の信仰とか願いが感じられるじゃないですか。
 
こういった像がたくさんあるので、ほんの一部をダイジェストでご紹介します。
 
 
左は子育て観音
こうした子供を抱えた、また子供と並ぶ像が修那羅仏には非常に多い。
子供への願いは今も昔も変わらないということでしょう。
子供の成長を願って奉納された石仏です。
 
右は子供や家族に次ぐ、人の悩みといったらこれ、というものかな。
手に持っているのが何かわかりますか?
そうです、お金!
銭謹金神(ぜに神様)です。
丸と四角の穴の空いた銭を持つ、
お金を得られるようにと奉納された神像です。
 
 
左は「たこやき大明神」と読んでしまったのですが、
正しくは「ささやき大明神」でした。
素敵な言葉をささやいてくれる神様ではないんです。
笹を焼き病害虫駆除を行っていたことから、
耕作地拡大のために祀ったものとのこと。
ならば「笹焼き大明神」と書いてほしかったですね。
よく見ると手に笹を持ってるのかな?
 
右は猫神さま。
(これもガチャにあったので横に置かせていただいています)
養蚕の天敵であるネズミから蚕を守るため猫を飼ったことから、
猫を神聖化した猫像です。
他の地域でもよくみられますが、この猫神さまは丸彫りでカワイイ。
 
 
こんな自由奔放、個性爆発の石仏が延々と並んでいる異空間、
それが修那羅山安宮神社なのです。
 
いや、本当に素晴らしかった…
2回でまとめるつもりで前後編としましたが、
まとめきれずまた長くなってしまいました。
もう少し書きたいことがあるので、もう1回追加させてください。
次回、補足編につづきます。
そもそもブログを更新することが久しぶりです。
相変わらず旅はしているのですが、ブログを書く時間を見付けられないでいます。
そんな状態ですが、ずっと心に引っかかっている石仏群があり、
「このままではいけない、あの感動を伝えねば!」
と思い立ち、久々に重い腰を上げました。
これから春で温かくなり散策の季節ですしね。
 
昨年末の『年間石仏大賞』で第2位にランキングした石仏群ですから、
もしかしたら気になっていた方もいらっしゃるかもしれません。
すみません、お待たせしました。
 
 
ここから本題。
長野県東筑摩郡の筑北村に修那羅山安宮神社という神社があります。
この神社の奥におびただしい数の石仏が奉納されていて、
修那羅石神仏群と呼ばれています。
「修那羅」と書いて「しょなら」もしくは「しゅなら」と読みます。
 
ここは石仏好きの間では有名で、
「絶対に参拝するべき」
と、石仏界隈の先輩から助言をいただいていました。
 
そんなずっと行くタイミングを狙っていた筑北村で、
昨年の夏〜秋にとあるイベントが行われていたんです。
それが『修那羅石神仏ガチャ フォトコンテスト』
この字面!ヤバいでしょ。
まるで私のためにあるようなイベント!!
絶対数が少ないことは否めませんが、
私ほど石仏が好きでガチャが好きな人は他にいないでしょう。
 
これは修那羅石神仏ガチャでゲットしたフィギュア写真を投稿するフォトコンで、
ガチャ機は筑北村にしか存在しないという超地元密着型イベント。
そこでイベント終了間際の昨年10月、
私は満を持して修那羅山安宮神社にむかいました。
 
 
修那羅山安宮神社にむかう途中の『道の駅さかきた』で
第1村人ならぬ、第1修那羅石神仏ガチャを発見!
 
 
農作物と農作物の種の間に設置されたガチャ機。
アンテナを高くしていなければ見逃すであろうサリゲナさです。
 
 
シークレットを含む全5種で、1回300円。
全部欲しい!
 
 
根気づよく何度も回してみるものの、シークレットを出すことはできず。
シークレットをのぞく4種のフィギュアをゲットしました。
 
最終的にフォトコンに応募した写真のうちの1枚 ↑
 
この時点で
「修那羅石神仏群ってユルかわ系?」
とお思いの方もいらっしゃると思います。
そうですね、写実的というよりはユニークな像が圧倒的多数。
ですが単に『ユルかわ』という言葉だけでは言い表せない、
他に類を観ない独創的な石仏がミッシリと存在しているのが修那羅石神仏群なのです。
 
そして、そこまでの道のりを含め安宮神社が何というか…
俗世間と完全に切り離された特別な空間でした。
 
 
修那羅山安宮神社へ行く道はいくつかあります。
以前は県道沿いにある駐車場から徒歩約20分の道が主流だったと聞きましたが、
現在はさらに神社近くの駐車場まで車で行くことができます。
(雪の時期はここまで車で行くのは困難かもしれません)
 
 
近くの駐車場に車を停めると、神社まではふたつのルートに分かれていました。
右が舗装された道。
左は『修那羅遊歩道』と書かれた道。
ふたつの道はほぼ平行に神社までつづいています。
 
当然、舗装された道の方が歩きやすいですが、
個人的には遊歩道の方をおすすめします。
なぜなら、
 
 
遊歩道はこんな感じで、何と言えばいいのかな…
木々の間を進む薄暗い雰囲気が、
神や仏のおわす場所へむかっている気持ちを高めてくれるような…
そんな感じがしたんです。
 
この遊歩道を10分弱ぐらいでしょうか、歩いて行くと階段があり、
階段を登り切ると待ちに待った修那羅山安宮神社が現れます。
 
現れた安宮神社拝殿はこんな感じ。
 
 
ちょっと変わった形をしているのがお解りになるでしょうか。
中央に拝殿、その両脇にやや新しげな建物があります。
この建物が渡り廊下で拝殿とつながっていて、
行く先を遮るかのようにコの字型になっています。
渡り廊下の下は空間になっていて、その前に小さな鳥居があるんです。
 
 
鳥居の横に掲げられた看板には『頭上注意』の文字。
つまり、こういうこと。
 
 
お参りした後この鳥居をくぐり、
渡り廊下をくぐると…
 
 
その先には、
魅惑の石神仏ワールドが広がっている!!
というわけです。
 
腰をかがめ渡り廊下をくぐると、
そこはまるで異世界でした。
どうですか、ワクワクするでしょう!
石仏にあまり興味のない人でも心躍るシチュエーションだと思います。
 
長くなってしまったので、異世界のお話は後編につづきます。
しばしお待ちください。

今年は年明け早々に大きな地震があり、

「おめでとう」という言葉を使うことさえ躊躇う、

新年の幕開けとなってしまいました。

私はあの地震のとき滋賀県の友人宅におりまして、

滋賀は福井と隣接していますから、かなりの揺れを感じました。

皆さまご無事でおすごしでしょうか。

 

気付けばもう1月末…

とは言え2024年最初のブログとなりますので、

「今年もよろしくお願いいたします」

とご挨拶させていただきます。

 

相変わらず、年明け早々(主に山登り系ですが)

いろいろなところに行っていましたので、
そのへんのことをブログに書いていきたいのですが…
まずは直近に迫っている告知からさせていただきます。
 
 
最初に、
これは毎年させていただいているのですが、
フェリシモおてらぶさんが出していらっしゃる
仏さまモチーフのスノードーム』の
デザインを今回も担当させていただきました。
2024年の干支である辰をモチーフにした
『守り本尊スノードーム 辰』絶賛販売中です。
 
デザイン画はいつも平面で描き、
立体化は原型師さんにおまかせするのですが、
それだと辰は表現しきれないかも…と思い、
今回はあらかじめ立体の辰をつくるところからはじめました。
 
 
羊毛フェルトをチクチクして最初につくった立体の辰が左。
その立体を参考にしてイラストをおこしたのが右です。
 
辰年の守り本尊は普賢菩薩さま。
普賢菩薩といえば象に乗ってらっしゃる印象が強いので、
白象に乗っている姿を描きました。
小さいので原型師さんは象の表現に苦労されたことと思います。
 
そうして実際に出来上がったスノードームがこちら!
 
 
いままでいくつも関わらせていただいていますが、
個人的にはかなりお気に入りのスノードームに仕上がりました。
おてらぶさん、ありがとうございます!
 

さらに様々な角度からの画像がご覧になれる、

おてらぶさんの活動ブログはこちらからどうぞ↓

 

ご購入の際はこちらからお願いいたします↓

 

これまで関わらせていただいた守り本尊スノードムを並べてみました。

感慨深いです…

 

 

来年の巳年もつくれるといいな…

それは今回の辰の売れ行きにかかってくると思いますので、

気になった方は、おてらぶさんのブログなどご覧になり、ぜひご検討ください。

ということで宣伝でした。

 

 

次に、もう来週末にせまっているのですが、

日本石仏協会さんがほぼ毎月開催していらっしゃる
『石仏談話室』という勉強会がありまして、
そこで2月3日(土)お話させていただきます。
テーマは『大仏の魅力と撮影法』です。
 
詳細はこちらをご覧ください↓

 

石仏協会の会員さんが中心の勉強会ですが、

会員でなくとも予約なしで参加可能です。

ですが、収容人数がそこまで多い会場ではありませんので、

立ち見になる可能性もあるとのことでした。

ですので、直前にちょこっと告知するという形を取らせていただきました。

 

実は私は石仏協会会員ではないんですが、今年は入会しようと思っています。

石仏は奥深くて、入ったら抜け出せない深い深い沼なのは間違いなく…

入会を躊躇っていましたが、もうここまできたら入るしかないか、と思いはじめました。

 

 

トークイベントや写真展などの大きな予定は今のところありませんが、

このようなちょっとした告知事項は今年もちょこちょこあると思います。

今年も変わらずマイペースで活動してまいりますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

私が今年出会った中で特に印象深かった大仏や石仏、

「これはスゴいの撮れた!」

という苦労の末の大仏、石仏写真を、

勝手に選出しご紹介するという、まったくもって個人的な企画、

年間大仏・石仏大賞2023!

今年は例年までと異なり大仏石仏分け、

それぞれ上位3位を選ぶ形でお送りしています。

 

仏像に順位をつけるというような恐れ多いものではなく、

あくまで私が心に残った順位としてご紹介するものです。

誤解のないよう付け加えさせていただきます。

 
前回の石仏編にひきつづき、今回は大仏編
年間大仏大賞2023をご紹介してまいります。
 
前回の石仏大賞2023
からつづけてお読みください。
 
 
ではさっそくまいりましょう。

私が今年印象に残った大仏ベスト3

年間大仏大賞2023

第3位の発表です。

 

 
梅観音 (和歌山県日高郡)
 
これは…ほとんど奇跡と言っても過言ではないと思います。
いくつかの奇跡の積み重ね。
存在自体まったく知らなかった大仏との出会いのお話です。
 
今年のはじめ、和歌山から大阪方面に移動していたとき、
山の上に小さく観音像らしきものがあるのを見付けました。
「これはまだ観ぬ観音さまでは?」
と、そこから捜索がはじまったのは言うまでもありません。
紆余曲折ありながらやっと見付けたのが、
梅の花を手に持ち梅の台座に立つ
像高15メートルの観音像、梅観音さまでした。
 
しかし、これは私のとってはまぁまぁよくあること。
遠く山の上に大仏さまを探してしまうのは、
いわゆる『大仏好きあるある』みたいなものなのです。
ですが奇跡はこれだけではありませんでした…
 
奇跡の全貌は下のリンクからお読みください。
 
 

つづきまして

年間大仏大賞2023

第2位の発表です。

 

 

船岡平和観音 (宮城県柴田郡)

 
3月末から4月の頭ぐらいにかけて宮城県に行きました。
今年の桜は記録的に開花が早く、3月末にして桜前線は東北に移動していました。
あまりの早さに関東圏で撮り逃しぎみだった『桜と大仏さま』を撮ろうと、
宮城県有数の桜の名所、船岡城趾公園へとむかったわけです。
 
船岡城趾公園の山頂付近にはニッコリ微笑む観音さまがいらっしゃいます。
ですが桜はライトアップされるものの、観音さまはライトアップされません。
当然、夜になると観音さまは真っ暗。
ですから写真のようにまだギリ日のある夕刻を狙い撮影しました。
 
余談になりますが、
「真っ暗だと一眼レフで撮るより、iPhoneカメラの方が有効である」
という結論を得た、
カメラマンとしてほろ苦い夜だったことをご報告しておきます。
iPhoneに負けた気分でした…切ない。
 
船岡城趾公園には2018年の春にも来ています。
そのときのブログはこちら↓
 
 

それではとうとうお待ちかねの…

年間大仏大賞2023

栄えある第1位の発表です!!

 

これは予想通りだという方が多いかもしれません。

 

 
仙台大観音 (宮城県仙台市)
 
ただでさえインパクト最強の像高100メートルの観音さま、仙台大観音
その観音さまがピンクという破壊力…!
これに勝るものはそうないと思います。
本当に胸が高鳴るというか、血湧き肉踊るというか…
どの角度、どの距離であっても見えるとドキッとします。
あまりに大きくて。
 
仙台大観音のスゴさについて、私なりにまとめたブログもご紹介しておきます。
下のリンクからどうぞ↓
 
この最強の仙台大観音が
「修復のため今年の夏ピンクになる」
という情報がもたらされ(それも大観密寺ご住職さまから!)
私はこの夏、仙台にむかいました。
しかも二度。
一度目はまだピンク塗りはじめの頃。
二度目は前面がほぼピンクの上の写真のときです。
 
一度目には観音さまのすぐ隣にあるホテルの観音さま側の部屋を取りました。
(『観音さま側の部屋』の部分がけっこう重要です。
部屋を取る時にその旨伝えないと、見えない側の部屋になる場合があります)
ここからの観音ビューがマジ最強!
思い返せば、私が今年一年間で一番シャッターを切った(仕事以外で)、
言わば最も興奮したのはこの瞬間だったんじゃないかと思います。
 
その写真がこちら。
 
 
ホテルの窓から撮った、朝焼けに染まる観音さま。
修復のためピンク色とは違う、朝焼けの桃色。
いっさい加工なしです。
これぞ、個人的には今年のベスト オブ ベスト。
写真的にどうということでなく、最も心が動いた瞬間という意味でのベストです。

 

刻々と変わる色に目が離せませんでした。
この景色が毎日繰り広げられていると思うと…本当に仙台大観音、最強。
仙台にお住まいの方が羨ましいです。
 
一度目のとき、仙台大観音に行ってもらいたくて
書いたブログがこちらです↓
 
 
まとめます。
2023年はつまりこんな1年でした。
大仏に関しては仙台大観音の修復事業が最大のイベントでした。
石仏に関しては長野の年でしたね。
長野は本当に素晴らしい石仏、個性的な石仏が多いんです。
長野には今後も定期的に行くことになると思います。
もう行きたいですもん。
 
そして個人的には集大成的な写真展をやって燃え尽きた、という。
いまは今後の方向性をちょっと模索している感じです。
どうなろうと、好きなことをマイペースにやるだけですが。
 
現在わかっている範囲での来年の予定は、
日本石仏協会さんが『石仏談話室』という会を開催していらっしゃるんですが、
そこでお話させていたく予定です。2月はじめですね。
会員でない一般の方の参加も可能ですが、席数は多くありません。
なので、直前にSNS告知する程度にしておこうと思います。
それとWeb系記事の依頼がちょこっとあったりしますが…未定ですね。
 
もろもろどうなるかわかりませんが、
来年も良い年になるよう自分のペースで頑張ります。
ひきつづきよろしくお願いいたします。
皆さまも良い年末年始をおすごしください。
お身体に気を付けて。また来年お会いしましょう。