真夜中のボレロ | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!

むすっこ、受験に影響ある学校の試験期間にとつにゅう~。    


試験前は毎度寝る前に。ワタクシの前で、覚えたことをプレゼンしたり 問題を出しっこしたり、、、


今更ながら、現代社会なんか、 法律や経済などの系譜や仕組みを改めて知ったりして、 中3のお勉強といえども、こちとらもお勉強になりますよね。 私の時の現社と違う(年月がたっているので、『現代』が ずれてるのであたりめーなのですが)ので、そうか、そうだったのか! 今更聞けない事がわかって面白かったりして。  


で、昨夜は、家庭科とか音楽のテストのプレゼンでした。   家庭科は人の成長が試験範囲で、1歳伝い歩きや歩行を始める、2歳少し走る 3歳すごく走る、、、とか。すごく走るって、どんくらいよ??と思ったけど、 なんか頭の中でわかってるみたいだからいいや。  


そんなこと聞きながら、息子が小さい頃を思い出していたけど、 今でも可愛くて面白いけど、小さい時は小さいならではの 可愛らしさの逸話がたくさんありますよねぇ。 うちの母に「おまえのかーさん、でーーーべそ」って言われて 泣いて怒ったり(おまえのかーさんって、あなたの娘なんだけど?)。ニヤニヤ笑いが止まりません。    



で、家庭科の次は音楽のプレゼンし始めたのですが、 決戦前の夜とあってか、テンションだだ上がりで、 歌あり踊りあり。  


モーリス・ラヴェルのバレエ音楽「ボレロ」がテスト範囲に含まれているらしく、 誰でも聞いたことあるし、一度聴いたら印象的で忘れられない音楽。 基本リズムは同じで、楽器がどんどん加わっていく、だから 最初っから最後まで、ずっと続いている長い長いクレッシェンド。


特段、詳しくはないのですが、 クラシックは人のネイチャーに訴えかける曲が多いなぁと 印象を抱いていますがが、この曲は、単調。  


タンタタタ タンタタタ タンタン タンタタタ タンタタタ タタタタタタ


(ご存知の方は、これ読んだだけで、一日脳内で聞こえるでしょう)   というスネアドラム。 これにフルートから始まって、色々な楽器が乗ってくるんですよね。  単調なのに、単調だからか、 こんな素人でも、意識に訴えかける、心が掻き立てられる名曲です。      



背景にある物語は、ラヴェルの出身地であるスペイン、 セビリアの酒場で踊り子が一人で足慣らしをしていて、 どんどんノリノリになってきて、 知らん顔して飲んでいたお客さんも 一緒になって踊りだすってお話らしい。      



そしてボレロを踊るダンサーはたくさんいますが、 ベジャール版とプティ版の振り付けがあり、 ベジャールは一人のダンサーが真ん中で踊っていて、 周りの大勢のダンサーがどんどん近寄っていく、おなじみのタイプ。 プティはその反対で、小道具使って一人で踊るタイプ。    



私はやはり、シルヴィ・ギエムのが好きですねぇ。 ベジャールもプティも踊っています。 人の究極の美。優美なのに雄々しい。 来年12月に引退で、残念です。


スケートは、やはりプルシェンコのが最高。    



そんなボレロをフルフレーズ歌ってくれる、 ご近所迷惑なやかましい息子、やはり親ならば受けて立つしかない、と
やおら立ち上がり


ボレロの最初のポーズ(私がやるとハエが手を擦り合わせてるようにしか見えない)


そこから始まる、母と息子のセッション、親子狂宴。狂気のクレッシェンド、最後はあらんかぎりの力でフォルテッシモ!!



はぁはぁはぁ。。。。。
やりきった。二人ともすごい充実感で床につくのでした。



息子、 どうだったかなぁ~。


シルヴィ・ギエムの映像どうじょ。

http://matome.naver.jp/m/odai/2137753538146561901